歯舞
2018年10月10日(水)
「歯舞」。確かに、北方領土のことを知らない人だと、どのように読んでいいか分からないと思います。
何年か前、沖縄北方領土担当相で読めない人がいて、日本中に恥を晒しました。自民党の島尻安伊子元参議院議員ですね。本人が恥を晒しただけではなく、任命権者そのものも任命能力がないことが露呈いたしました。
島尻氏の経歴というか行状ですが、①2010年の参議院沖縄選挙区で、米軍普天間基地の県外移設を訴え当選しました。②2013年、内閣府大臣政務官に任命され、公約を投げ捨て辺野古新基地の建設を容認しました。新基地建設に反対していた自民党県連のメンバーからも批判されました。③2016年の参議院選挙では現役閣僚として臨み、「オール沖縄」に敗れました。
ところがですよ、安倍嘘ごまかし私物化独裁内閣は、5日の閣議で、島尻氏を沖縄北方領土担当相の大臣補佐官に任命したんです。こりゃ、沖縄の民意に対する挑戦でありますな。
「辺野古が唯一の解決策」とは、〇〇の一つ覚えのように、安倍氏や菅官房長官が言う言葉です。また、辺野古新基地建設を行うにも係わらず、基地負担の軽減を図る等と虚言をまき散らしています。
最近の読売新聞の調査ですが、デニー氏の当選を「評価する」が63%、「評価しない」が24%と大きく差が開いています。デニー氏当選の結果にかかわらず、辺野古への移設を進める考えの政府の姿勢を「支持しない」54.9%、「支持する」34.8%とこれも大きく差が開いています。
沖縄の民意を敵視し、沖縄県民を舐めきっている安倍内閣の打倒こそ、沖縄の基地問題の唯一の解決策と思います。
余談でありますが、昨日9日行われた翁長前知事の県民葬で、菅氏が安倍氏の弔辞の代読をしました。その中に何と、「沖縄の基地負担の軽減を図る」とあったんです。参列した県民の中から、たまらず「嘘!」「帰れ!」等の罵声が飛びました。安倍内閣は、沖縄に向かい合うことは、もう出来ません。その能力がないからです。