ビューロクラシー
2020年9月25日(金)
私は、久しぶりに、ビューロクラシーという言葉を思い出しました。私がこの言葉を知ったのは、ソ連社会が官僚の腐敗組織になっているということからでした。
ソ連は社会主義国家として誕生したのですが、失敗に終わってしまいました。当時のソ連において社会主義国家の主人公と言えば、労働者であり農民であった訳であります。しかし実際には、スターリンといった独裁者であった訳であります。そのような社会にあって、ソ連における官僚組織(ビューロクラシー)が重要な役割を果たしてきました。つまりは、良いイメージの言葉ではありません。
なお、余談でありますが、私は、ソ連の社会主義革命は、「社会主義を目指した革命」という風に思っています。つまり、革命において、社会主義が実現したのではないということです。
9月14日前後のTV番組です。
内容のないスカスカの菅政権ですが、官房長官の時に、左遷人事を行ったと報道されました。
当時の自治税務局長が、「返礼品が高額納税者の節税になっている」旨進言したのであります。
菅氏ですが、このふるさと納税制度を手柄と思っているらしく、聞く耳を持たなかったのであります。
「ふるさと納税制度」ですが、返礼品により、オール日本で減収になるという愚策中の愚策であります。(余談でありますが、前鳥取県知事で、総務大臣経験者の片山氏は止めるべきと主張しておられます。)
財政状況が苦しい折、減収となるような制度は、○○か△△としか考えられません。
「地元に貢献したくて寄付する人もいる 節税に使う人間ばかりではない」と宣うておられます。「地元に貢献」というなら、返礼品を止めれば良いでしょ!となります。返礼品がなければふるさと納税しない人は地元に貢献する気持ちは無いということでしょ!
こともあろうに、自治大学校へ異動させたということです。この方は、次期次官候補と言われていたほど優秀な方です。自治大学校長も局長待遇でありますが、これ明らかに左遷人事であります。
ここで見えてくる菅氏の本性でありますが、官僚に対するコンプレックスの塊とお見受けいたしました。故に、理屈ではなく、権力でねじ伏せるという暴挙に出たのであります。
高市大臣と菅氏のやりとりが報道されています。これが事実なら、その説明責任があります。
このような人事は、間違いなく、官僚制度の堕落になります。
第一、官僚になりたい人が少なくなるでしょう。また、意見を進言して左遷されるようであれば、指示待ち人間になり、積極的に仕事をしようとしなくなります。
まぁ、中身はソ連社会とは違いますが、日本型ビューロクラシーになりますです、と思います。
官僚組織を上手く使うことのできない人物が首相とは、恐ろしきことであります。
16日の中国新聞です。
野党連合政権になれば、こんなバカかアホが考えたような制度は、当然廃止であります。
中見がないどころか、マイナスのスカスカ菅政権に付ける薬は、政権交代という特膏薬です。(笑)