新自由主義と決別 新しい社会を提唱 内橋克人さんを悼む
2021年10月01日(金)
岸田自民党総裁は、総裁選挙の「公約」として、新自由主義からの転換を訴えました。以下、その内容をネットから引用しました。
「小泉内閣以降の新自由主義的政策は、我が国の経済に成長をもたらす一方で、持てる者と持たざる者の格差が広がりました。成長だけでは人は幸せになれません。成長の果実が適切に分配されることが大事です」
岸田氏は9月8日の記者会見でこう述べた上で、「新自由主義から転換し、成長と分配の好循環を実現するため、『国民を幸福にする成長戦略』『令和版所得倍増のための分配施策』などを進めます」とした。
ひと言で言えば、アベノミクス批判である。同日、総裁選への出馬表明の会見を開いた高市早苗氏が、アベノミクスを踏襲する「サナエノミクス」を打ち出したのと対照的だった。高市氏は安倍晋三・前首相の支援を取り付けており、安倍氏の路線を継承する姿勢を示したものとみられる。
09月15日の赤旗です。
「内橋さんは、歴代自民党政権の新自由主義にもとづく弱肉強食の市場原理主義を告発し続けてきた気概の経済評論家でした」、「何よりも利益追求第一の『生産条件優位』社会から『生存条件優位』社会への転換を強調。私が力を込めて主張してきた『FEC(食料、エネルギー、ケア)自給圏』を本当の意味で社会の基礎にすえることです」とあります。
09月28日の赤旗です。
先頃行われたドイツの総選挙で、メルケル率いるキリスト教民主・社会同盟が惨敗しました。代わりに社会民主党が得票率25.7%で第一党になりました。
この記事の解説では、「新自由主義路線に審判」とあります。
また、この選挙では、有権者の46%が環境保護を最も重要な政治課題としていて、次いでコロナ対策23%、年金12%、社会的公正と難民11%となっています。
日本での来たるべき総選挙でも、私はコロナよりか環境危機に対する対応が一番の争点になるベキものと思います。岸田氏は、「令和版所得倍増」とも言っています。経済成長と環境保護が両立するのか、私は大いに疑問であります。
09月28日の朝日新聞です。
松屋フーズの牛めし値上げです。
・並盛り 320円 → 380円 19%up
・大盛り 430円 → 530円 23%up
注目は、値上げのup率です。並盛りの方が値上げ率が低い!
仮に、並を「弱肉」、大を「強食」とした場合、この松屋の値上げは、「弱肉強食」へのアンチテーゼであります。つまり、新自由主義からの転換なのであります。(ハハハッ)
内橋さんの著書「荒野渺茫」
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