本庶氏 ノーベル賞
2018年10月3日(水)
京都大学特別教授の本庶佑(ほんじょたすく)氏(76)が、ノーベル医学生理学賞を受賞しました。
10月2日の朝日新聞です。
オプジーボ開発に道を開いた功績ということです。免疫細胞が、がん細胞を異物として排除するのですが、免疫細胞にはブレーキ役の分子があるため、がん細胞はこれを使って攻撃を避け、がんが進行してしまいます。このブレーキ役の分子の働きを抑えてがんへの攻撃を続けさせる新しい治療薬を提案したってこと、だそうです。(詳しいことは理解できません。)
「教科書に書いてあることを信じない」!とは、衝撃的な言葉です。これは、教科書を疎かにして良いということではありませんね。教科書に書いてあることを理解した上で、「疑いを持つ」ってことなんですね。
本庶氏は、ノーベル賞の賞金やオプジーボの特許料で、若い研究者を支援することを表明しています。ただただ頭が下がる思いです。ただ、これは本当は国がしなければならないことです。安倍嘘ごまかし私物化独裁政権は、大学の研究費を削減しています。内容的にも基礎研究に重点を置くのではなく、手っ取り早い成果を上げる研究に重点を置いています。本庶氏は、基礎研究の必要性を訴えていますね。
私とメイルをやり取りしている方から、次のメイルが来ました。
「昨日は物理学賞の発表があったのに、7時のNHKニュースでは一言も報道がなかったですね。日本人(個人とマスコミ)にとっては、ノーベル賞が大事なのではなく、ノーベル賞を日本人が受賞することが大事なんですね。」
私も似たような感覚を覚えました。街頭インタヴューで、「(ノーベル賞受賞は)日本人として誇らしい」と言った方がいることに対してです。
分からなくもありません。例えば身近な人が、社会的評価を得るようなことを成し遂げた場合、全く関係のない人に比べたらより嬉しくなりますね。でも、ちょっと「日本人として」を強調するのには、私は違和感があります。
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