2020「平和の夕べ」コンサート
2020年8月9日(日)
8月5日、広島交響楽団の「平和の夕べ」コンサートへ行って参りました。
交響楽って、改めて贅沢な芸術と思いました。
この演奏会は、アルゲリッチが来る予定でしたが、コロナで来日かなわず、我が郷土の誇る萩原麻未に代わりました。
5曲もある演奏会って、そうないと思います。
最後のバッハのシャコンヌは圧巻でありました。ただ、オケで音量は大きくなり迫力はあるのですが、オリジナルのヴァイオリン独奏の方が集中して聴けます、という感じでした。
アンコールがありましたが、シャコンヌの後に「?」って感じです。
藤倉大のピアノ協奏曲は、19歳の時に広島で被爆死した女学生・河本明子さんが残した被爆ピアノを題材に作られた曲です。
最後は、ステージの照明が落とされ、萩原が被爆ピアノに向かって独奏します。モノローグのようなエピローグでありました。
亡き明子さんに代わって、ピアノが被爆の物語を語るのでありますが、亡き物がなく被爆死した方も大勢います。そういった方々の物語も想像して創造する必要があると感じました。
マーラーの亡き子を偲ぶ歌って、難解でありました。私は、なぜかシューベルトの魔王を思い出したのであります。
藤村美穂子の歌を聴いていると、演技なのか歌唱なのか、その境が分からなくなりました。CDでは味わえないライヴならではの体験でありました。
コロナ対策で一席ずつ空けての演奏会でありましたが、約2000席のホールで400人程度の来客でありました。
チケット代4000円として約160万円!オケの経営は成り立ちませんです。
with corona の時代、チケット代は上昇するでありましょう。これまで月1回程度行っていましたが、
私が座った席からです。
7日の朝日新聞です。
楽友が、この演奏会のネット配信を送ってくれました。
チケット代が高くなるので、一部はネット配信によらざるを得ないかも知れません。
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