アリバイ作り
2015年8月15日(土)
自転車に対する道路交通法上の取締りが厳しくなりました。それ自体は、自転車が相手の人身事故が多いという現状からして、やむを得ないものと考えます。ただ、車、バイク、自転車、歩行者という道路交通を担う主体者の中で、自転車が追いやられた感がなくもありません。
私は、歩行者の安全を第一に考えるというのが一番大事だと思っています。その点からすると、歩道上での危険は自転車です。最近ですが、自転車通行不可の歩道上で自転車にぶつかりそうになり(私は車道の反対側を歩いていて、自転車は私の方に向かっていて同じく車道の反対側を通行していました。)、私が何と言われたか!(あたかも私の方が悪いと言わんばかりに)「ここは、自転車が通ってもええんじゃ!」。この輩には犯罪までに至らないですが三つ間違いがあります。①自転車通行不可の歩道という認識がない。②自転車は車道側を走らなければならないのに違反している。③仮に通行可であっても、徐行(直ぐに止まることができるスピード)しなければならないのに徐行していない。この①の誤認は、致し方ないとしても、③を知っている人は果たしてどの程度いるでしょうか? 恥ずかしながら、かくいう私も、「徐行」の件は知りませんでした。
自転車走行のルールについて、警察もPRに務めているようですが、果たして、どれだけ周知されているか疑問です。最近、バスの車中で見たポスターです。これ、全て理解をしている人はどれだけいるでしょうか?
右の図ですが、「安全な速度と方法で通行できる」とありますが、「安全な速度」とは?という疑問が湧きます。
路側帯にも一本線と二本線があるのですね。これも知りませんでした。というか、気がついたことすらなかったです。
「一時停止する」とあります。これ、知っている人はいるでしょうか? している人はまずいません。
歩道上を歩行者と自転車が共存できる交通体系が、根本的な問題です。ここを解決しないと、いくら法規制を厳しくしようが、いくらPRをしようが効果は限られると思います。自転車そのものの交通体系を根本手的に考える必要があります。その場合、自転車の効用(エネルギー消費が非常に少ない)を正しく評価して行う必要があります。その結果はいうまでもなく、今よりもっと自転車が、安全で便利に使われるような交通体系になるでしょう。
余談ですが、私は警察のPRはアリバイ作りと感じています。「警察はPRしていますよ。」「事故は起こした人が法違反をした結果ですよ。」と言いたいのでしょう。
(蛇足)
高齢者(65歳以上)と子ども(年齢の範囲は知りません)は、自転車通行不可の歩道でも自転車で通行可ということです。私(68歳)に「特権」があることを知りませんでした。(^_^;)
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