団塊世代の人生時計

 団塊世代として生きてきた「過去」、「現在」、そして「未来」を、自分自身の人生時計と共に綴り、「自分史」にしてみたい。

日産、ゴーン会長解任

2018-11-23 13:00:34 | 経済

日産、ゴーン会長解任

2018年11月23日(金)

 日産の臨時取締役会で、ゴーン氏の会長職が解任されました。

 11月23日の朝日新聞です。

 私が注目したのは、「全会一致」だったことです。ルノーからの二人の役員を含めて全員というのは大きな意味を持つと思います。

 その「大きな意味」とは、フランス等では今回の事をクーデターではないかと見ている向きが多いということですが、それを否定したということです。

 今後、ゴーン欲の実態の解明が進むにつれ、このフランスのクーデター説は消滅すると思います。それだけ、ゴーン氏の所業は、それが罪になるならない以前に人間として許されないことだからです。

 「直近3年分立件へ」とあります。再逮捕でありますな。ゴーン氏は臭い飯をまだ喰わされることになるのであります。ゴーン氏が今考えていることは、復讐ですな。徹底的な反撃に出ると思います。そのための汚れ資金は十二分に持っておりますので。(笑)

 

 もう一つの私の見方は、この事件を契機として、日産の立場が相対的に強くなるのではないかということです。現状はルノーが日産株を43%持っていて準支配状況ですが、しかし、企業としての力は日産の方が上です。このねじれは、実態に合うように変化すると見るのが相当です。

 

 フランス・ルノー側は、日産を完全支配したい意向だったと言われていますが、これを強権的に行ったとしたら、ルノーにとっても日産にとっても失うものが大きいと言わざるを得ません。まず、日産側の志気が失われます。日産が業績不振になると、それは即ルノーの業績不振になります。ルノーの利益の過半は日産の配当で得られているという、ルノー経営の脆弱さが一機に出ますわな。

 

 マクロン大統領は賢い人と思いますので、そんな愚を行うとは考えられません。

 

 

 

 今後日産は、組織の立て直しが課題になる訳でありますが、相当な困難・混乱があると思います。西川社長が報酬決定の協議に加わっていたという一部報道があります。ゴーン氏だけの問題ではなく、日産の会社として体質も厳しく問われることになります。そして、誰も居なくなったってことも考えられるのです。そうなれば、漂流状態と言ってよいでしょう。どこかから誰か有能な経営者を持ってくるしかありますまい。自動運転だとか電気自動車化だとかこの大事な時期に経営トップがいない企業って、考えるだけで背筋が寒くなります。

 

 やっぱ、日産は売りであります。昨日の株式市場は、日産、三菱は僅か上がっていますが、トヨタは106円高です。今回のことでトヨタには利があると多くの投資家は考えているようであります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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