団塊世代の人生時計

 団塊世代として生きてきた「過去」、「現在」、そして「未来」を、自分自身の人生時計と共に綴り、「自分史」にしてみたい。

所信表明演説

2021-10-10 09:53:27 | 政治

所信表明演説

2021年10月09日(日)

 

岸田総理大臣が所信表明演説を行いました。

成長と分配の好循環を柱とする「新しい資本主義」とか、被爆地広島選出の首相として「私が目指すのは核兵器のない世界」などと述べました。

「分配」って具体的に何をするの?など総じて具体策のあまり見えない中身でしたが、それを象徴するように、締めくくった言葉が、「早く行きたければ一人で進め。遠くまで行きたければ、みんなで進め。」→これ、訳分かんないですよね。みんなで早く遠くまで行きたい場合どうすんの?ってことです。

「みんなで早く遠くまで」と関連することですが、私がこの所信表明で一番驚愕したのは、気候危機打開に向けて具体策を語らなかったことです。

先頃行われたドイツの総選挙では、気候変動の問題が最大の争点になり、緑の党が大躍進しました。有権者の46%が環境保護を最も重要な政策課題として挙げ、コロナ対策23%の2倍でした。

 

新自由主義と決別 新しい社会を提唱 内橋克人さんを悼む -  団塊世代の人生時計 (goo.ne.jp)

 

「分配」も大事ですが、私はそれ以上に地球環境危機が大きな問題と思います。2050年カーボンニュートラルに向けて、「みんなで早く遠くまで」行かなければなりません。「早く遠く」というのは、カーボンニュートラルが困難な課題という意味です。

 

 サーロー節子さんは、岸田氏へ手紙を送り、「今日もっとも重要なことは、核兵器禁止条約に加わることです。核兵器を、非人道的でいかなる場合も許容できない兵器であるとして全面禁止したこの条約に、唯一の戦争被爆国日本が背を向けていることが許されるでしょうか。日本がこの条約に加われば、それは世界全体に大きな波及効果をもたらし、核保有国さえ動かします。(中略)核兵器禁止条約締約国会議に最低限オブザーバーとして参加することを表明してください」と求めています。

 しかし、このサーローさんの願いは裏切られることになるでしょう。それもそのはずで、岸田氏は、安倍元首相の下で外務大臣を務め、核兵器禁止条約に反対した人です。「核保有国と非保有国との橋渡しを行う」と安倍氏と同じことを言っています。岸田氏は「人の声を聞くのが特技」と言っていますが、「A」の付く人の声を聞くだけです。(笑)

 

 一言で言って、岸田氏の所信表明演説は、「幻想を振りまき やがて裏切ることになる」ものでした。

 

 

 09日の朝日新聞です。


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