団塊世代の人生時計

 団塊世代として生きてきた「過去」、「現在」、そして「未来」を、自分自身の人生時計と共に綴り、「自分史」にしてみたい。

シルヴィ・ギエム&東京バレエ団 HOPE JAPAN

2011-11-20 08:35:10 | 音楽
                 シルヴィ・ギエム&東京バレエ団 HOPE JAPAN

                                                   2011年11月20日(日)

 ギエムのバレエは、矛盾のある言葉を繋ぐようですが、「鋼のようなしなやかさ」を感じました。


 バレエは、「見る」というのでしょうか?「聞く」という側面もありますが・・。
 とまれ、バレエを舞台で「見る」の初めてです。


 3部構成で演じられ、第1部は「白の組曲」。
 クラシックバレーというんでしょうか・・。ひたすら優雅にという感じでした。

 第2・3部は、モダーンバレーになり、人間の身体能力の限界を極めるような躍動感が演じられます。
 「ルナ」(月と思いきや、広辞苑を調べると「古代ローマの月の女神」でした。)では、照明の絶妙さを「見る」ことができました。ギエムが振り回す腕の残像が丸く円を描いて映るんです。

 圧巻は、第3部の、ボレロです。
 これは、崩壊の美学と思います。
 積み立てていった、♪という積み木が、最後に一瞬にして、崩れ去る。

 パンフレットには、次のようにありました。

 希望の「ボレロ」を被災地へ
 ギエムが2005年に
 「もうボレロは踊らない」と宣言
 以来、ベジャール追悼公演を除き、
 封印し続けてきた「ボレロ」
 しかし、その封印が、
 困難に直面する日本のため、
 再び解かれた。
 「ボレロは、強い戦いの意味がある作品だから-」。

 私は、「ボレロ」に「火の鳥」を重ね合わしました。火の鳥は、火の中に飛び込み、再び蘇るのです。
 崩壊した被災地ですが、火の鳥のように、蘇ってもらいたい、そういうメッセージに感じたのです。




・2011年11月11日、広島市中区「広島文化交流会館」。(奇しくも、3.11から、ちょうど8か月目)

(演目)
・「白の組曲」
・「Two」
・「チェロのための5つのプレリュード」   振付:モーリス・ベジャール  音楽:バッハ
・「ルナ」   振付:モーリス・ベジャール  音楽:バッハ
・「ボレロ」   振付:モーリス・ベジャール  音楽:ラヴェル








 この緞帳は久し振りに見ました。
 まとまりがあるようでなくて・・。


 私が座った席は、右はじの方でした。







 音楽が「再生装置」というのは、不満でした。どうしても、大音量の部分で歪を感じます。
 でも、ボレロのクライマックスでは、もう興奮して、そんなことはどうでもよくなりました。















 左から7人目がギエムです。



 バレエのアンコールの習慣を知らなかったのですが、全員総立ちでスタンディングオベーションです。クラシック演奏会では、どんなに盛り上がっても、そこまではありません。

 観客の9割くらいは女性でした。憧れのギエムなんでしょうか?


 余りに興奮・感動すると、集中できないということを知りました。踊りも音楽も、もう訳が分からなくなり、よく覚えていないんです。



 

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