先日、いち早く「ガンツ」を観たので、昨日コミックの1巻を読んでみた。
まさか30巻もでてるとは思わなかった。
1巻を読んだだけでは、先の展開が予想もつかないけど、映画は原作の空気をよく映し出しているのではないかと思った。でもyahoo映画のレビューを読むと、原作を読んでる方々からの評価はきびしいようだ。
ある意味しかたないかな。相当の思い入れを持っているファンがたくさんいるようだし。
「原作の世界観が描けてない」という言い方がけっこう目立った。
けんか腰になるわけじゃないけど、みんな「世界観」という言葉をわかって使っているのかな。
いや、そういうちょっと難しっぽい言葉を使ってみるのは大事なことなのだ。
そうやって人は言葉を覚えていくのだし、若い人は背伸びするのが大事。
ただ、そうやって粗く括って終わりにしてしまうと、見えるものも見えなくなることもあるので、ほんとにそうなのかな、自分以外の見方も受け入れてみようかな、と立ち止まってみるのもいいかなとは思う。
個人的には、映画「ガンツ」は、前編を観ただけでは何とも言えないかなという感じ。
役者さんはいい仕事してます、みんな。
なんといっても「君に届け」で好演した夏菜ちゃん。
これほどぴたっとはまる女優さんを見つけられたことに関係者が喜んでいたという話を聞いたけど、コミックを読んでみて、よくわかった。
決めつけ、レッテル貼りが視野を狭くする典型的な例が、またまた井筒監督の映画評で、今週の「週刊現代」の「白夜行」についてもひどい。
「若手監督」とレッテル貼りした時点で、井筒さんの思考はおそらくとまっている。
理解力が不足しているだけならいいけど、ネタバラしした上に「オチだけで終了」「嘘話」と書く。
「云うとくけど、堀北真希のヌードはおまへんから」と、われわれをもバカにする。
これだけ志の低い人が映画人として生息していることが不思議だ。
ある意味、日本映画界の懐の広さと言えないこともないか。
だいたい同業者の仕事を、公器をつかって、こんなけなしかたしないだろ。
井筒監督の方がかわいそうに見えてくる。
「週刊現代」といえば『純平、考え直せ』の書評も微妙だったなあ。
~ 鉄砲玉となることにまったく迷いを感じさせなくしてしまう組織の不思議な力を、現代のネット社会の底知れぬ怖ろしさと対比させながら抉りだしているともいえる。(小梛治宣:日本大学教授・文芸評論家) ~
はあ?
「この作品について説明した文章として適当なものを選べ」という設問があったなら、まちがないく誤答に分類される文章だ。
こういう先生がもしセンターの小説をつくられたりしてるのだとすれば、時々ちんぷんかんぷんの問題が交じっててもしかたないか、と思う(今日ちょっとアグレッシブすぎますか?)。