水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

自信

2011年02月25日 | 日々のあれこれ

 朝通勤の途中、なんかし忘れてる気がして、学校に着いてわかった。
 今日出そうと思ってた「学年だより」を作ってなかったのだ。
 お誕生日おめでとうコーナーがあるので、日がずれすぎるのは申し訳ない。
 ファイルを開くと、使おうと思っていた引用記事があったので、すぐ完成して印刷できた。

 ~ 僕はビジネスの世界において成功するには、二つの道しかないと思っています。一つは自分が夢中になれるものを仕事にするか、もう一つは与えられた仕事に夢中になるか。
 イチロー選手は野球に夢中になれるから野球を仕事にした。しかし世の中の大多数は後者なわけです。どこの会社に行こうかなと求人情報なんかを見て、勤務地や初任給を見て選ぶ。多くが何の仕事に就くか分からないまま採用され、研修を受けて、「はい、あなたは総務」「あなたは営業」と配属を決められる。そうなると、成功するのは与えられた仕事に夢中になるしかないんですね。 … 絶対に仕事は好きになったほうが勝ちです。与えられた仕事に夢中になれる。それだけで、その人は運もツキもあると思います。by林野宏(クレジットカード業界の第一人者) ~

 けっきょく一生懸命やるしかないんだよね、と書く。
 わが吹奏楽部員のほとんどは元運動部で、たまたま入部したという子も多い。
 楽器? 別になんでもいいですけど … という子もいた。
 なんとなく先輩に言われた通りに練習し、とりあえず休まずやっているので少しずつ上達し、それがいつの間にか、早く帰りなさいと言われるくらいにのめり込んでいく。この経験そのものが大事なんだろうと思う。
 経験の対象はなんでもよくて、経験の蓄積によって、自分てこんなことができるのか、ここまでやれたなあという漠然とした自信につながっていく。
 なんにもしないで、自分はひとかどの人間だと言ってたら、ただのおバカだ。

 ~ 日本の高校生は自分の能力に自信が持てず、親や教員からも認められていないと感じている―。財団法人日本青少年研究所(東京)が昨年、日米中韓の高校生7233人に実施し、24日、公表した調査でこんな傾向が明らかになった。
 … 男女ともに「私は価値のある人間」と自己評価する高校生の割合は日本が最低で36.0%。ほかの3国と比べ大幅に低く、米国は89.1%、中国は87.7%。3位の韓国でも75.1%だった。 ~
 
 ちょっと気になったニュースだ。

 ~ 同研究所では「日本の高校生は、根拠もなく自分を肯定できない傾向があるようだ。謙譲な精神は重要だが、教育方法を考えないと、国際的な競争で自己PRができず不利な立場になるかもしれない」と分析している。 ~

 根拠もなく自分を肯定するより、日本の高校生の方がよほど健全だろう。
 別に高校生でなくたって、そんなにみんな自分に自信なんてもってなくない?
 個人的にも、「練習分ほど結果出てないですよね」とか言われるとヘコむし。
 この米中韓日の調査で、しかも米中という、非常に地球にきびしい二大国家の人たちと我が国とを比べて、どうこう言ったらかわいそうだ。
 世の中の矛盾が見えるようになり、将来への漠然とした不安を抱く高校生の年代なら、自信などなくてあたりまえ。
 根拠なく自信をもつ二つの国が、今どんだけ世界中に迷惑をかけていることか。
 そんな想像もせず、「教育方法を考え直すべき」などと述べる識者の知能の低さの方がよほど心配になった。

コメント
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