水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

新年に思うこと

2014年01月04日 | 日々のあれこれ

 年末のJBA最終日のセミナーは、バンドジャーナル誌などで力感あふれる文章を書いてらして、一度お話をうがかいたいと思っていた緒方まゆみ先生の「運営法QA講座」に参加した。
 ふつうの教師がふつうに部活をやって結果を出すには、まず一教師としてきちっとすることであると力説されていた。
 授業もクラスも分掌もしっかりこなせてはじめて部活動であり、部活動は指導できるが他の仕事はできない先生というのはありえないと言う。
 部活においても、あいさつができて、そうじができて、歌が歌えて、リトミックや耳でのチューニングができた上で基礎合奏があると述べられる。
 顧問、部員ともに、人としての基礎の上に、部活動を、音楽を位置づけなければならないという、あたりまえだけど、おろそかにしてしまいがちなことを改めて意識させられて、我が身を反省した。
 充実した活動、人としての成長が部活動の目的であり、コンクールの結果は目的ではないとのお言葉にも納得しながら、今のうちに一番足りないのは結果かもななんて思ったりもした。

 緒方先生の講座は、「Q&A」と名付けられていたがが、ふつうにセミナーだった。
 参加者の反応を求め、書かせたり歌わせたりしながら、ワークショップ型の講座を展開し、最後は「みんなでがんばっていきましょう!」とあつい思いを抱かせる。
 吹奏楽指導者という以上に、一流のファシリテーターだった。
 吹奏楽指導でなくても、教員研修の指導者としても、日本のトップクラスのお仕事をされるだろう。
 緒方先生自身、過去に約10年間この講習会へ参加する側であったという。そして今や、指導者として名をなし、指導者を指導する立場になっている。馬場先生しかり、井上先生しかり。
 見渡してみると実年齢では参加者の中で一番上の方ではないかと思う自分が、ずっと参加する側でいいのか思う気持ちがゼロではないが、吹奏楽指導の分野で、講師の先生方のレベルに達するのは至難の業だ。
 この立場は変わらなくても、参加しなくなるよりは、いくつになっても学ぼうとする自分をほめてあげよう。

 日本全国各地で、様々なセミナーが行われているが、セミナーにずっと参加する側と、いつしか講師になっている人と、人は二種類なんだろな。
 自己啓発本を、読む人と書く人の二種類いるのと同じで。
 ほとんどは「参加する人」「読む人」で終わるが、選ばれし何%の方は「教える側」「書く側」にまわる。
 自分もふくめて「参加する人」は、参加することが好きな人なんだと思う、たぶん。
 がんばっている気持ちにもなれるから。ただし自分をほめて終わったのでは参加費が高くつく。
 才能の不足を努力でごまかしているだけと言われてもしかたない。
 学んだことをバンドにいかすことを今年の目標にしていきたい。

コメント
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