水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

新人戦明け

2014年01月14日 | 日々のあれこれ

 2時間目にパックのカツ丼を買いに行ったら、食堂のおねえさん(かなり、もった)から「せんせ、ニューイヤー行きました、すばらしかったですよ、ほんと!」とほめていただいた。ずっと南古谷界隈でだけ演奏してたい。

 「今日は、聴いたままを忌憚なくそのまま書いてください、と審査員の先生方にはお願いしてありますから」と新人戦実行委員長の大滝実前理事長のお言葉にあったとおり、ほんとに忌憚ない審査用紙をいただくことができた。例年以上に容赦なかった。
 でも、ありがたいことである。先生によっては、最優秀校の半分の点数しかいただけてないが、客席で聴いた越谷南高校さんの演奏は、もっと差があってもおかしくないくらいだと自分でも思う。
 昨夏のコンクールの演奏は、正直「らしくない」と感じた記憶があるから、3年生引退後の期間で、ここまで音色を磨いてこれるものかと驚く。その他の高校さんは、もちろんうちよりはるかに上手なのだが、想定の範囲内だっただけになおさらだ。
 すでに時速30㎞で走っている集団に、走り方もおぼつかない我々が、近づく手段があるのか。そもそも無理なのか。ここは目に見えないカメラを置きたい。
 昨夜何もやる気がおきず、心配してメールをくれた友に返信もせず、かといって映画を観て気分転換するでもなく、一人ドトールでもの思いにふけっていた自分の姿は、ビジュアル的に画(え)になるものであったはずだ。
 苦悩と悲哀。わき起こる無念と、襲い来る無力感にさいなまれる中年の高校教師。
 目の前のテーブルに置かれたブラックコーヒー(本日のコーヒー:280円)は、手つかずのまま熱さを失っていた。(くううっ、しぶすぎる)

 今朝もう一度審査用紙を目にして、厳しいお言葉、しかし言いがかり的に感じるものは何一つ無く、全て真実のそれらのいお言葉を、受け止められる自分になっていたことに気づく。
 よし、ここからだとつぶやいてみる。
 お前は毎年何をやっているんだ、どうせ同じことを繰り返すだけなんだよ、もうやめちまえとささやく悪魔の声。
 いっぽうで、こんなに負けても負けても向かっていくおまえって、かっこいいよ、負けてるってことはチャレンジしてるってことなんだよと言う天使の声。
 先生、今日オフになってますが、みんな集めてミーティングします! と部長がやってきたりしたなら、そういうのもおいしい画になるにちがいない。
 部長は来なかったが、部活を続けていく自信がないという子が、パートリーダーに伴われて相談にきた。

コメント
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