演劇集団ユニット「スカイロケット」。キャラメルボックスの阿部丈二さんと有川浩さんとがつくった集団で、有川作品をお芝居にして上演する。これは観に行かねばと思いつつ一回目公演「旅猫レポート」はいけなかった。
入試の部活休みのおかげで、銀座博品館での上演された「ヒアカムズザサン」を観ることができた。
人や物に触れると、その人の過去や思いを強く感じてしまう力をもった若者を主人公とした作品で、こういう作品はキャラメルボックスさんにはお手の物だろう。
最近のキャラメルボックスしか知らない自分にとって、阿部さんや渡邉安理さんが一番キャラメルボックスを感じる役者さんなので、安心して作品に身を委ねることができて楽しめた。
カーテンコールで有川さんが登場する。
感極まってあいさつやらグッズ紹介やらがぐだぐだの流れになったところが、観ている側も一番泣けたかもしれない。
「台本があっても役者さんがいても、ここにこうしてお客さまが来て下さらなければ、お芝居は成立しません.そういう意味で、CAST表の最後がみなさんです。今日はほんとうにありがとうございました」
有川さん、ほんとにお芝居が好きなんだろうと思う。
年末に立教新座さんの定演にでかけたとき、客席のあたたかさをしみじみと感じた。
ニューイヤーコンサートのとき、二階席のお客さんまで立って手拍子してくれた。
わざわざ会場に足を運んでもらえるということだけでもありがたいことだ。
お客さんがいて初めてライブが成立するのは、プロもアマもジャンルも問わない。
3月末の川越市民会館も、どうすればCASTの一員になってもらえるかを考えて練習しないといけない。