水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

今年の復習(個人的思い出編)

2019年12月26日 | 日々のあれこれ
今年の復習(個人的思い出編)

1 心臓の音をほめられる
 人間ドックで最後の診察のとき、担当の先生が聴診器をあてる。
「きれい」「え?」「心臓の音、とってもきれいです」「あ、ありがとうございます……初めてです、言われたの」
 目の前の初老の医師にあやうく恋心を抱きかけた瞬間だった。
 新年は、生徒さんを、いや出会ったひとみんなをもっとほめよう。
 言うたら、教員はそれが一番の仕事だから。

2 大量のJKひきつれて(女教師一名も)歌いまくる
 第七回「男祭り」の前座、教員バンドで、ヒデキメドレーを歌う。
 そうそうたるメンバーによる生バンドで「ブルースカイブルー」を、そして「ヤングマン」では朝霞西音楽部チア軍団が踊ってくれる。こんな経験ができたおっさんが、日本にいるだろうか。
 ひとえに自分の長年の精進のたまもの……じゃなくて、吹奏楽仲間のみんなに感謝するしかない。

3 記述式問題の実施が延期になる
 新共通テストで記述式問題が加わることが決まり、それなりに準備を重ねてきた。
 もちろん、想定される問題の質には疑問をもっていたが、決まった以上対策をしなければならない。
 駿台の教員研修に出向き、霜栄先生とは宴席をともにしてお話をうかがうこともできた。
 記述式の入試問題は世界の趨勢であり、マーク式の問題で伸ばしきれない部分の学力を記述を課すことでなんとかするべきだという、文科省が立てた方針に間違いはない。
 しかし試験の「公平・妥当・信頼」を50万人を対象として保障できるかどうかは、難しい。
 霜先生はじめ、末端のわれわれまでが知恵をしぼろうとしたほどには、運用システムを構築する側はがんばらなかったのではないかという気もする。知らんけど。
 でも。
 無理矢理実施してもよかったんじゃないかな。変わることは大事。
 共通一次とセンター合わせて、もう40年同じことやってるんだよ。
 記述を少し足すぐらいのこと変えられなくて、どうするのだろう。
 ただでさえ、いまの若者たちの学力はアジアのいろんな国々に追い抜かれてきてるのに。
 自己採点ができにくいからという批判があった。
 しかたないんじゃない。それも能力なのだから。
 あんな大雑把な問題と採点基準で、それさえちゃんとできない子は、根本的に力が足りない。
 自己採点能力と、普通にマークの問題を解く能力に大きな差はない(だから、記述なくてもいいのか?)。
 採点がアルバイトだからという批判があった。
 何言ってるんだろ。いろんな職場をみてみればいい。
 社員さんが微妙で、バイトさんがいないと成り立たない店なんて山ほどある。
 バイトだけでお店のクローズとレジしめを任せられる日本は、みんな仕事できすぎる。
 記述式の採点は、たとえば年配の大学の先生より、難関大の学生を集めてやってもらった方がよほど信頼性が高いものになる。
 アルバイトの採点がだめとか言ってる人たちって、差別だと個人的には感じたが、なぜ誰も問題にしなかったのかわからない。
コメント
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