新暦の七夕は、かように梅雨の最中なので、星祭りとして盛り上りにくいのは致し方ない(旧暦なら盛夏で夕涼みに丁度いい)。
なので、いっそ星祭りはあきらめ、もっと俗的に盛り上げればいいものを、
恵方巻きやらバレンタインやらの大騒ぎとうってかわって、スーパーやデバートは手持ちぶさた。
せいぜい店の入り口に竹竿に七夕飾りをする程度。
それほどまでに日本の伝統が途絶し、意図的に作られたイベントが年中行事の座を奪っている。
今では多くの人は、年中行事の中身を不正確な童謡からでしか連想できない(その童謡すらも歌われなくなっていそう)。
だから七夕は七夕飾り(笹の葉、短冊)しか思いつかない。
七夕の夜は、素麺(ソーメン)を食べる。
五色の糸に摸したカラフルな素麺を。
私は「七夕復活委員会」として、毎年これを主張している。
なのに、スーパーはなぜこの日特性の「七夕素麺セット」を大々的に売り出さないんだろう。
日本の年中行事を知らないからだろう。
だったら、商業主義的お仕着せのイベントに頼らず、われわれが自発的にこの日は豪華な素麺を食べて、祝おうではないか。
ちなみに七夕は、女性が裁縫などの技能向上を織り姫に願う日(乞巧奠)で、女性が主役。 女性が中心になって盛り上げてほしい。