東京も名古屋も35℃を超えるようになり、いよいよ夏本番。
さすが多治見は39℃を超え、王者の貫録。
他人事ながら(だからこそ)頑張ってほしい。
かような炎天下でも、人は外出しなくてはならない。
炎天下とは、高い気温に直射日光が追加された状態であり、太陽によって暖められた地表からの輻射熱(アスファルト面は50℃を超える)と、太陽の直射日光とで上下から熱放射を受ける状態。
なので外出時には日傘は欠かせない。
なんといっても太陽からの直射による皮膚の昇温を防ぐためだ(もちろん紫外線防御も兼ねる)。
気温36℃の東京で、日傘内の腕の表面温度は34℃。
5分ほど日傘から腕を出したままにして腕の皮膚温を測ると37℃を超えた。
3℃の上昇。
これが1時間の露出ならどうなるだろう。
日傘を手にしている自分は、申し訳ないけど、その人体実験をする気になれない。
炎天下で日傘を差さない人は、少なく見積もっても3℃は余計に暑いわけだ。
つまり気温以上の暑さを皮膚に与えていることになる。
これって、損だと思わない?
だから私(♂)は日傘なしで炎天下を歩く気になれない。
さらに日傘内気候を調整するといいかも。
日射を浴びる日傘それ自体熱を吸収するため、本物の日陰よりはどうしても高温になる。
そこで、霧吹き(適当な容量のミストボトル)を携帯し、時々、傘の内側に噴霧する。
勿論、気化熱という、もっとも効率良い冷却効果を出すためだ(実際には人体への”冷却”効果は期待できず、日傘内の昇温を防ぐ程度)。
それに加えて、
体温の上昇を防ぐために、吸水性が異様に高い高分子ポリマーが入った布バンドを(充分水に浸した後)頸あるいは額に巻く(両方ならなおよい)。
同じ目的で保冷剤を入れるタイプもあるが、あれは単に異常な冷気を短時間与えるだけで、それ以降は無用の長物と化す。
高分子ポリマーは快適な冷たさはないものの、何時間でも体温の上昇を防ぎ続ける。
汗さえも吸水して、冷却の材料にしてまうから、額に巻けば汗取りになり、しかもその汗が、無駄に拭きとられずに、昇温抑制に利用される。
長い目でみてこれほど効率的なものはない。
どうしても心理的に冷気が欲しければ、冷水でバンドの布面を濡らせば、しばらくは冷たさを維持する。
このグッズ昔は1000円近くしたものだが、今では100円ショップ(キャン・ドゥ系)でも売っている。