今回の茶臼山行きの主目的は別にあった。
1つは、カエル館での計測を追加する事。
館内の直流磁場(地磁気)異常スポットの範囲を確定し、その原因を探る。
スポットである椅子の窓側にはトタンの雨戸が重ねて収納されており、その雨戸が磁性体になっていた。
雨戸の面の途中で極性が変わるので、磁石そのものだ(鉄をひきつけるほどには強くない)。
また床面では窓側が通常の2倍強く、その反対側が0に近い。
つまり椅子に座った右側の床が強磁場で、左側の床が0磁場になっている。
そして、私自身は何も感じないが、この椅子に座ると、手足に暖かみを感じたり、しびれを感じる人が後を断たないという(感じ方に左右差はないらしい)。
ただし、今回新装備のサーモグラフィでそういう人の鼻部や掌を測っても表面温度に変化はなかった。
いわゆる電磁波過敏の人たちかというと、電磁波による交流磁場はいずれも0なので、それでない。
直流磁場に敏感な人たちがいるのだろうか。そういう人たちは高緯度地帯に行くと身体異常が出るかも。
生体計測で結果が出なかったのが残念。
もう1つの目的は、茶臼山山麓の宿「清水館」周囲を測る事。
これは宿の女将からのリクエストである。
宿裏手の鼓の滝に行く(ごくまれに鼓の音がするという。宿の主人夫婦もそれぞれ1度ほどしか聞いていないという)。
深い森に囲まれたなだらかな滝で、脇に不動の文字が刻まれた岩もある。
バケタンで霊気を測ったが「何もない」と出た。
地磁気も異常なし。
ただし、静電位は、周囲は-0.1kVに対して、滝つぼに向けると-0.3kVに上る。
いわゆる”マイナスイオン”が高いと解釈もできる(イオンカウンタでないので直接測っていない)。
次は宿から山側に上がった川宇連神社。
南朝の尹良親王を祀ってある神社で、ここを御所としていたという(南朝方は中央構造線に沿って移動している)。
碁盤石の近くの平らな岩の放射線がやや高かった。
神社本殿にバケタンを向けると、「あまり良くない状態」と出た。
神社としては不本意な結果だ。
でも昔ここのハナノキを切った結果、よくないことが起こったと女将に聞いたので、ハナノキの不足が災いしているのかも。
なので、ハナノキ自生地でもあることから、境内の中で一番立派なハナノキを選んでバケタンを向けたら、「守り神を期待していい」と出た。
この木は神木になれる。
境内のハナノキをもっと大切にすれば、神社全体の霊気がよくなるのではないか。
宿に戻って、広い客室(合宿などに使われる)内でドローンの操縦練習をした。
あわよくば、鼓の滝をドローンで上から撮影したかったが、操縦技術が足りないことを痛感したので、こうしてただ練習に励む。
茶臼山は長野側、愛知側それぞれ見所があり、植物も動物もいろいろで実に味わい深い。
日帰りではもったいなく、私は必ず泊まる。
今回は山上と山腹に2泊したので、なおさら堪能できた。
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