新型コロナウイルスの症状は、発熱、倦怠感、それに息切れ。
発熱だけだと、他の病気(季節性インフルとか)と区別がつかない。
重要なのは、息切れ、すなわち呼吸の異常である。
なにしろ”新型肺炎”とも言われただけに、ウイルスは肺に付着し、それに対する免疫反応が暴走して肺炎となり、呼吸機能が破壊されて死に至る。
呼吸機能の異常を自分で客観的に測定できる指標として、血中酸素飽和度(SpO2)がある。
これは「バイタルサイン」の1つ(他に脈拍や呼吸数など)として、集中治療室の患者の生命の危険度を示す指標になるくらい重要。
といっても「パルスオキシメーター」という指より短い小型の装置で誰でも簡単に測れる。
”計測マン”である私は、もちろん所持している。
90歳の老母が新型肺炎になったらたいへんなので、母に使い方と数値の読み方を教えて、実家においてきた。
使い方は簡単で、装置の間に人差指を入れるだけ。
数秒後に計測値が%で表示され、「96」以上であれば問題ない。
90台前半になったら、正常でなく、呼吸のトラブルがあるとみてよい(個人差があるので、自分の平常値を測っておく)。
ついでに心拍数もわかる。
この装置がいいのは、本人の意識がなくても(昏睡状態でも)、他人が指に挟めば測れること。
この装置、標準的には2〜3万円台だが、安いのは6千円台からあるみたい。
最近ではセンサー部分とスマホアプリに別れた安価なのも売っているようだ(生体情報の計測はこれがトレンド)。
ただ計測器は精度が大事なので、安ければいいというものではない(スペック表の「測定精度」欄をチェック。もちろん誤差の値が低いほどよい)。
睡眠時無呼吸症や喘息など呼吸にトラブルを抱えている人にもお勧め。