今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

名古屋宅にカブトムシ

2022年07月27日 | 歳時

名古屋の孤寓は集合住宅の一室なのだが、そこに戻る途中階の扉の前にオスのカブトムシがひっくり返っていた(脚を仰向けの状態)。
通路は屋根だけがある半屋外なので、虫の出入りは自由。

残念だと思いながら、足先で触ると、なんとカブトムシの脚が動く。
生きているわけだ。
カブトムシの形態は、平らな地面に対して不利で、一度ひっくり返ったら自分で体勢を戻す事ができずに死を待つのみ(子どもの頃カブトムシを飼っていてそういう姿を幾度も見た)。

頭の後ろにある小角をつまんで持ち上げ、間近で見ると結構立派なオス。

東京生まれの私には、カブトムシは最初から店で売っているものだった。
曲がりなりにも200万都市名古屋市内、しかも自宅直近で野生のカブトムシにお目にかかれるとは…。

カブトムシをつかんだまま、来た道を戻り、公園の樹木に止らせると、幹をしっかりつかんでいて弱ってはいない。
あとは自分の力で生きていけよ、と念じて引き返した。
考えてみれば、同じ昆虫でもゴキブリに対する対応とかくも異なるのも不思議だ。

追記:8月5日に名古屋宅に戻ったら、建物の前の電柱の下の路面に、♂のカブトムシが上半身バラバラになった死骸があった。
大きさと稀さから、あのときの奴だろう。
またこの建物に戻ろうとしたのか。
そしてたぶん野良猫にいたぶれられたんだろう。
これも運命だ。