11歳の子供が運転するゴーカートが暴走して、2歳の幼児が死亡した。
またしてもさまざまなミスによる(避ける事のできた)悲惨な事故だ。
きっちり事故原因を突き止めて2度とこういう事故を起こさないようにしたい。
まず、なぜアクセルが踏まれたままになったのか。
もちろん運転が未熟なため、ブレーキのつもりという操作ミスも考えられる。
だが、それ以上にありうるのは、直線でスピードを出したはいいものの、恐怖心が発生したかもしれないこと。
恐怖は、半ば本能的な反応(システム1)で対処するよう遺伝的にインプットされている。
恐怖という交感神経の興奮は「闘争か逃走か」という選択肢状態になるのだが、この正反対のベクトルの力が等しいと変な均衡点が実現する。
フリーズ(硬直)するのだ。
すなわちアクセルペダルを踏んだ足が硬直して離れなくなる。
「ブレーキとアクセルを踏み違えた」というよくある弁解も、本当はこの現象だったかもしれない。
すなわち管理者は、幼い運転手がこのようなパニック状態になることも充分想定した安全管理が必要。
そしてもう一つ。
車が最も速度が出る直線コースの延長上に、人は立ってはならない。
絶対にだ。
走る車は横または後ろから見るように。
主催者側は、本来なすべき対策を怠った、業務上過失致死に相当する。