ここ最近、テレビ局からの接触が続いている。
番組企画についての意見・コメントを求められるのだが、
なぜ私に来たかというと、自分の論文などをネットで公開しているため、検索にヒットするからで、分野的に武家礼法と感情についてが多い(感情については他にもたくさん該当者がいるが、私のはアプローチがちと違う)。
相手がマスコミだろうと個人だろうと、研究分野に関する質問には真摯に答えるのがわれわれの社会的責務だ。
先方は電話で簡単に質疑を済ませたいようだが、当方としては不確か・思いつきでの発言は控えたいので、できるだけメールで時間をかけて返答している(時には資料に当たったり)。
今回の企画の事では必ずしもないが、発想が常識の枠内で、面白み・情報量に欠ける感じがする事が多いのは、現在流れている多くの番組と同じかもしれない。
しかも求められている答えも落とし所がすでに決まっている感じで、ただその権威づけが欲しいだけのよう。
残念ながら、私の回答は、先方の期待する落とし所と一致しないことが多い(すなわち結果的に番組の企画には役立たない)。
今回もそのようだ。
ちなみに、私は自分でネットに情報発信しているので、自分からマスコミに売り出したいとは思わない。
教育的なまじめな番組以外は出演は避けることにしている。
私の恩師が昔フジテレビの「笑ってる場合ですよ」(「笑っていいとも」の前身番組)に出演した映像を見て以来、心に決めている。