昨日のオープンキャンパスで模擬授業を担当し(初めてのテーマにしたので、緊張した)、夜は定年退職した元先輩同僚と飲んだ。
そして今日は、いよいよ私も夏季休業に入るため、18きっぷで帰京の途につく。
前回は、東海道線の静岡県内の無冷房車に辟易したので、今回は、魔の静岡を避けようと、中央西・東線を通って長野・山梨経由で帰る事にした。
まずはIR千種駅のホームで”きしめん”(400円)を食べて、しばし離れる名古屋を惜しむ(名古屋の駅そばは”きしめん”がデフォ)。
中津川行きの快速に乗ると車内はスースケースやリュックを持った旅行・帰省客で満席。
なんとか座れて、私が好きな東濃の車窓を味わう。
終点の中津川(東濃・名古屋通勤圏のどん詰まり)で、すでに待っている松本行きに乗り換える。
木曽路の鈍行は、たった2両だがボックスシートで、幸い進行方向のシートに座れた(満席)。
ここからは「すべて山の中」という木曽路の車窓。
といっても真夏の曇り空でもあり、中央アルプスや御嶽は拝めなかった。
こちらもJR東海なので、冷房の効きは悪いが、木曽路は標高1000m弱に達する高地を走るので(最高地点はGPSマップによると、薮原の先の鳥居トンネル入口で968m)、もとより暑くない。
平地を走る東海道線だとずっと読書三昧になるが、山の中を走る中央線だと、どうしても山や周囲の風景が気になって、本を読む気になれない。
それだけ車窓の旅としては充実している。
山の中の木曽路がおわり、盆地の塩尻に着いた(雲のため北アルプスは拝めず)。
ここでJR東日本の中央東線に乗り換える。
以前は乗り継ぎに1時間以上待ったが、今回は40分ほどに短縮。
せっかくの信州なので、ここの駅そばで”きのこそば”(450円)を食べる(さすが、蕎麦が違う!)。
塩山行きの鈍行(ロングシート)に乗る。
ふつうだったら終点の塩山まで乗り、そこから立川行きに乗り換えるのだが、
夏休み中の休日は、小淵沢始発新宿行きの快速があり、それに乗ればより早く新宿に着ける。
今日は振替休日でそれに乗れるので、こちらのルートを選んだというわけ。
長野を抜けて山梨最奥の小淵沢(886m)で降りて、目の前の八ヶ岳を見ながら(南アルプス側は雲の中)、『ビューやまなし号」を待つ列に加わる。
この快速は全車両2階建てで、指定席とグリーン指定席もあるため、18キッパーが乗れる車両(自由席)は限定されるので注意。
各車両の行列は長いが、2階建てなので、客は全員座れた(満席)。
並んでいる時は、東海道線経由での東京〜熱海間はいつもグリーン車の2階席に乗っているから、今回はあえて2階でなくてもいいやと思っていたが、いざ乗り込むと、せっかくの2階建てだから2階に行かないと損と思ってしまって、半ば競争状態で2階席を陣取る。
ここから先も、甲斐路の風景を味わうため(茅ヶ岳、富士)、読書はできなかった。
ここからは一路新宿を目指すだけなのだが、JR東日本の車両は冷房ががんがん効いて、寒くなってきた。
それを見越して、シャツは長袖、ズボンは短パンを長ズボンにできるタイプなので、長袖と長ズボンにした。
かように中央線においても、JR東海とJR東日本の冷房に差があった(ただしこのルートにおいてはJR東海の無冷房車でよい)。
かくして、朝10時すぎに藤が丘の地下鉄に乗ってから、延々電車を乗り継いで、19時前に新宿に着いた(ここから山手線の最寄り駅にはさらに15分〕。
中央線の旅は、車窓の風景がよく、旅気分が満喫できるし、信州の高原地帯を通るので暑くもない。
ただ、東海道より遠回りで待ち時間も多いため、9時間もかかるのはさすがにきつい(臨時快速で短縮してこの時間。東海道線なら6時間で読書も進む)。
なので、このルートは、5回の18きっぷのうち1回やるかやらないかの頻度にしている。