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バリーボンズ 73号HR記念 MLB
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地学のツボ 鎌田浩毅
オーソドックスな地学に関する解説書だが、判りやすい上にところどころに最新の情報が盛り込まれており、読む方としては新しい発見が随所にあって大変面白かった。特に、数億年をかけてマントルのなかを移動する「ホット・プルーム」「コールド・プルーム」「プルーム・テクトニクス」の話は全く初めて知る内容で、地球の内部で起こっているダイナミズムに驚かされた。それにしても、どうやって数億年単位で起こる、地下数百Kmの変化の様子がここまで具体的に判るのかが不思議だ。最後の方に掲載されている「HR図」はよく見る図だが、太陽の大きさを基準にした恒星の一生の説明も大変判りやすくためになった。古生物の説明のところはバージェス化石群についてどう書かれているか関心があったが、おそらく他に書かなければいけないことが多すぎるからだろうと思うが、ほとんど何も描かれていなかった。地学というのは地質学・古生物学・天文学など実に広い範囲の学問であることが判る。大学受験でも「地学」を選択すると暗記することが多くなるが、高校教育まで「地学」という大きな括りで学ぶというのにはかなり無理があるように改めて感じた。(「地学のツボ」鎌田浩毅、ちくまプリマー新書)
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