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「イスラム国」はよみがえる ロレッタ・ナポリオーニ

イスラムに関する啓蒙書を続けて2冊読んだが、イスラム教に対する見方が180度違うことに驚かされた。先日読んだ本は、イスラム教の教義を読み解くことで現在のイスラム国家の混乱と「イスラム国」の脅威を描き出していたのに対して、本書は、彼らの戦略や戦術をつぶさに描くことで、世界がそれにどう対応するべきかを考察する。個人的には先に読んだ本の方がイスラム教の本質が近代的な民主主義と相容れないものであるということを教えてくれていて、考えさせられた部分が多かった気がする。全く違うアプローチの2冊ではあるが、両者に共通しているのは、このままでは絶対に混乱が収束しないという見解だ。この2つの見方を結びつけた上で、対応策を考えることができるかどうかに、世界の命運がかかっているように思われる。(「イスラム国」はよみがえる」  ロレッタ・ナポリオーニ、文春文庫)

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