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掃除機探偵の推理と冒険 そえだ信

警察官の主人公が交通事故に巻き込まれ、気がついたら自動掃除機ロボットの体になってしまっていたというとんでも設定のお話。そこで自分の姪が事件に巻き込まれそうだったことを思い出し、様々な事件を解決したり未然に防いだりという警察官としての使命を全うしながら、知略を駆使してロボット掃除機の体のまま札幌から姪のいる小樽まで旅をするロードノベルだ。よくこんな突拍子もない話を思いつくなぁと思う一方、何となくAIが人間のように振る舞い始めたらといったハードSF的な要素もあるし、それ以上にハラハラドキドキ、最後の大団円を楽しむことができた一冊だった。(「掃除機探偵の推理と冒険」 添田信、ハヤカワ文庫)
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