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横浜もののはじめ物語 斎藤多喜夫

在野の郷土史研究家による幕末から明治初期にかけての横浜の歴史に関する啓蒙書。6月2日の横浜開港記念日に、地元の本屋さんで面白そうな本を物色中、ふと「どうして6月2日が開港記念日なんだろう」と思い、答えの載っていそうな本書を購入した。こちらの横浜に関する知識が乏しいので、知らないことも多くためになった。ただ、「横浜が発祥の地」とか「日本で最初」とかに拘った郷土自慢的な記述の羅列には、「そんなこと自慢になるのかなぁ」と横浜市民としてはやや複雑な気持ち。そうした記述を横浜に拘らずに日本が西洋文化をどのように受け止めて吸収していったかという風に読めば、とてもためになってかつ面白かった。(「横浜もののはじめ物語」 斎藤多喜夫、有隣新書)
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