goo

放課後探偵2 斜線堂有紀他

「書き下ろし学園ミステリーアンソロジー」と副題にある通り、人気作家による学園ものミステリー短編集の第2集。前作を読んだのが2011年だったので、実に12年振りの続編ということになる。著者も、青崎有吾、斜線堂有紀、辻堂ゆめなどここ2,3年の間にブレイクした大好きな作家のオンパレードで嬉しい企画だ。収められている5編とも謎解き、犯人探しのミステリーだが、殺人事件が勃発する一編を除く4編は犯罪とも言いがたい小さな事件。ただそんな中で、東日本大震災を舞台にした一編はもしかしたらそういうこともあったかも、あったら辛いなぁと考えさせられた。この作品の著者は初めて読む作家。アンソロジーの有難さは、こういう出会いがあることだと実感した。(「放課後探偵2」 斜線堂有紀、創元推理文庫)
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )