発電所美術館

2017-11-13 23:30:56 |  ふぉと おぶ えっちゅう
旅は二日目。
天気予報通り雨が降り始めた北陸道を、レンタカーで北東へと走る。
山行きを諦め変更した観光先は、入善町にある発電所美術館というところ。
黒部ICで降りて15分ほど。
なんでも、取り壊し予定だった水力発電所を美術館に改装したそうだ。



田畑の広がる道を行くと、丘の麓にレンガ造りの建物が見えた。
駐車場に車を止め、期待を膨らませつつ入り口へと歩く。
屋根や柱、レンガの色が明るくて、どっしりとした造りなのにさほど重厚感は感じられない。
前庭にバラ園でもあれば似合いそうな色合いである。
11月の下旬まで展示は中村哲也の個展「NEW・BALANCE」。
写真撮影可、だって。
素晴らしい。



展示室は1室だけ。
建物を再利用しているだけでなく、発電所として利用されていた当時の屋内空間がそのまま展示室となっている。
飾り気がなく、展示できる作品を選ぶ空間だ。



今回の個展の作品を飾るにはピッタリで、背景と合わせて撮影を楽しませてもらった。
こじんまりした展示室ながら、当時水を引き入れた導水管がそのまま残されていて、部屋にポッカリと穴を開けていたり、発電所の備品がそのまま残されていたりで、普通でない。



過去の展示作品の写真を見たが、この穴を利用したもの多数。
そりゃそうだよな。



鑑賞後、外に出ると雨は止んでいた。
この元水力発電所は河岸段丘の高低差を利用した水利施設で、建物のすぐ後ろに段丘の上まで上る階段がついていた。



当然上ってみる。
階段横には展示室に穴を空けてた導水管が、段丘上までつながっていた。



この美術館は「下山芸術の森」の中にあり、丘の上には展望台やアトリエ、喫茶室なんかがあった。
喫茶室でお茶したかったが、営業時間が普通でなくて、15:30~18:00だって。



アトリエ横の並木が色付いていい感じで、ゆっくり散策したいところだったが、また雨が降り出した。
今度はひどい振りで、強い風も加わってほとんど嵐と言っていい天候だ。



駐車場までたどり着けず、入り口にあるゲート棟でしばし雨宿りする羽目に。
山に行かなくて良かった。





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