日本のような政治土壌では、本当の意味での二大政党国家は無理なのではないかと最近思う。自民党独裁では駄目だと民主党を担いで見たものの、どうもこれは失敗だったと思わざるを得ない。今回の政権交代の意義は、ただ一点。自民党と民主党の実力レベルは相当違うと言う事を目の前にさらけ出したことだろう。
確かに戦後政権をほぼ独占してきた自民党の金権体質に代表される「自民党的なもの」に飽き飽きしていた所に、漸く対抗馬が出てきて、しかも、国民から見れば、自民党の全否定を掲げてのマニフェストは心地よく響き、新しい何かを期待して、票を入れたのだが。
かくして、大型トラックの荷台に「国民」を乗せて走り出したまでは良かった。問題は、ギアの入れ方とハンドルの切り方がさっぱり分からない連中の集まりが民主党だったことだ。国民もそこまでは喝破出来なかった。民主党の専売特許と言わんばかりのマニフェスト。トラックの荷台にシコタマ積んで走り出したが、途中でドンドン荷台から落ちていく。落ちていくと言うよりは自分で放り投げている始末だ。次にハンドルを握るドライバーが問題だ。最初に運転席に座ったハトぼんは、アメリカから基地問題を突きつけられ、腹痛を起こして、あっさりカンに運転を代わってもらったのだが、このカンが中国とロシアから難癖を突きつけられ、これまた右往左往している。これでよく分かったのは、民主党は外交が全く駄目な政党だったということである。これには国民気が付かなかった。今や、折角手に入れた政権だ、どんなことがあっても残り3年は譲らない、とばかりに、マニフェスト総崩れの中、言い訳三昧で政権延命に必死である。
あれだけ、ボロカスだった自民党。今思うと、戦後60年間の重みは違うと実感する。老舗の重みという事だ。概ね国会での話し方でも安定感と深みがある。三角大福戦争に象徴されるような激しい党内抗争は、かつては国民から見れば「何をやってるんだ」と非難轟々だったが、よくよく考えると、政権担当能力のある者達による、極めて日本的な自浄作用だったのではないかとさえ思う。国が思わしくない方向に踏み出せば、歯止めが掛かる仕組みが自民党の中にビルトインされていたように思う。このビルトインは、長年の経験の積み重ね、即ち老舗の強味と言うべきだろう。
それから比べると、今の民主党はキャパ一杯で、余力は全く無い。ソーリのクビをコロコロ代えるなと言う声もあるが、ここまで酷いとクビの挿げ替えだけでは駄目だろう。しかし代わるべきドライバーが居ない。野党の党首としての経験者、マエハラやオカダが居るが、国家のドライバーとしての任は重過ぎる。
政権ごと代えた方が良いのは明白になってきたが、それだけで良いかと言うと、いささか逡巡する。どうせやるならガラガラポン、保守本流中心の大連立しかないだろう。それには、最後のご奉公の意味でオザワに党を割ってもらうしかあるまい。
確かに戦後政権をほぼ独占してきた自民党の金権体質に代表される「自民党的なもの」に飽き飽きしていた所に、漸く対抗馬が出てきて、しかも、国民から見れば、自民党の全否定を掲げてのマニフェストは心地よく響き、新しい何かを期待して、票を入れたのだが。
かくして、大型トラックの荷台に「国民」を乗せて走り出したまでは良かった。問題は、ギアの入れ方とハンドルの切り方がさっぱり分からない連中の集まりが民主党だったことだ。国民もそこまでは喝破出来なかった。民主党の専売特許と言わんばかりのマニフェスト。トラックの荷台にシコタマ積んで走り出したが、途中でドンドン荷台から落ちていく。落ちていくと言うよりは自分で放り投げている始末だ。次にハンドルを握るドライバーが問題だ。最初に運転席に座ったハトぼんは、アメリカから基地問題を突きつけられ、腹痛を起こして、あっさりカンに運転を代わってもらったのだが、このカンが中国とロシアから難癖を突きつけられ、これまた右往左往している。これでよく分かったのは、民主党は外交が全く駄目な政党だったということである。これには国民気が付かなかった。今や、折角手に入れた政権だ、どんなことがあっても残り3年は譲らない、とばかりに、マニフェスト総崩れの中、言い訳三昧で政権延命に必死である。
あれだけ、ボロカスだった自民党。今思うと、戦後60年間の重みは違うと実感する。老舗の重みという事だ。概ね国会での話し方でも安定感と深みがある。三角大福戦争に象徴されるような激しい党内抗争は、かつては国民から見れば「何をやってるんだ」と非難轟々だったが、よくよく考えると、政権担当能力のある者達による、極めて日本的な自浄作用だったのではないかとさえ思う。国が思わしくない方向に踏み出せば、歯止めが掛かる仕組みが自民党の中にビルトインされていたように思う。このビルトインは、長年の経験の積み重ね、即ち老舗の強味と言うべきだろう。
それから比べると、今の民主党はキャパ一杯で、余力は全く無い。ソーリのクビをコロコロ代えるなと言う声もあるが、ここまで酷いとクビの挿げ替えだけでは駄目だろう。しかし代わるべきドライバーが居ない。野党の党首としての経験者、マエハラやオカダが居るが、国家のドライバーとしての任は重過ぎる。
政権ごと代えた方が良いのは明白になってきたが、それだけで良いかと言うと、いささか逡巡する。どうせやるならガラガラポン、保守本流中心の大連立しかないだろう。それには、最後のご奉公の意味でオザワに党を割ってもらうしかあるまい。