よし坊のあっちこっち

神出鬼没、中年オヤジ、いや、老年オヤジの何でも有りブログだ!

チャンピオンリーグ、巧さのバルサ

2009年05月28日 | サッカー
今し方試合が終わった。2009年は久しぶりにバルセロナが制した。

立ち上がりはマンチェスターがボールを支配したが、エットーのゴールで徐々にバルサらしさが出てきて、最後までバルサのペースとなり、メッシのヘッディング2点目でほぼ決まった。

バルサの強さはボールを奪う巧さと、奪った後の中盤からゴール前までの正確なパス回しで、確実にスペースを作り上げていく技術の高さだろうと思う。特にフォワードへ繋げるミッドフィルダーのシャービとイニエスタは欠かせない存在。

今回は例年の英国同士とならず、そして、スペインがトロフィーを英国から外へ出した事に意味がある。

A日本型インフルエンザと呼ぼうか

2009年05月24日 | アメリカ通信
いやはや、久しぶりに日本が世界中で話題になっているが、日本の過剰反応振りには恐れ入る。

そもそも、今回のFluはA型と早々と発表されたことで、パニックになる必要の無いものと特定されていた。もちろん、Fluであるから注意は必要だが、基本的には通常のFluに対する対処でよいわけだ。

日本の空港検疫も早々と、物々しい井出達で、水際作戦と称して果敢に掃討作戦を行なったにも関わらず、とどのつまりは今頃あっちこっちでアウトブレークとなり、全く功を奏したとは思われない。A型というのは、症状は比較的軽いが拡散するのが非常に早いらしい。だから、アメリカのCDCが言っていたように、簡単には拡散を止められないだろうから、罹ったら大人しくすることと説いていたぐらいだ。水際作戦も無駄とは言わぬが、日本のそれは、ちと騒ぎすぎた。

それにしても、日本行きの飛行機、特に日本のエアラインの乗客はマスク、マスクで異様な光景らしい。出張者が日本へ行くと、潜伏期間の一週間は会社に来るなと言われているらしい。毎年のように何かのFluが起こるわけで、まさか、これからは毎年このような愚の骨頂を各企業がやるというわけでもあるまいが。日本人は意外と常識が利かせられない人種かも知れない。

いずれにしても、このようにオモシロい行動を取らせる日本人のDNAとは一体どのようなものなのだろうかと、考えさせられる。
アウトブレークお膝元ののメキシコのテレビニュースでも、この日本人のマスク集団をニュースにしていたのには参った、参った、である。

A型インフルエンザには、香港型とソ連型がある。本来なら、今回のは、メキシコ型と命名されるべきところだが、ひょっとして、A日本型となる? 有り得ない話ではないぞ、こりゃ。

名前について

2009年05月23日 | いろいろ
それ程立派な名前ではないのだが、よし坊は、自分の名前が気に入っている。長女は、奈良の山奥、桜で有名なワイフの里で生まれたので、綺麗な土地に因んで付けた。次女も同じところで生まれたのだが、こちらは常に丸い人間であれと付けた。名前というと、とかく字画がどうのと言う話になるので、ひらがな(長女は、三文字のうち一字のみ漢字としたが)とした。

最近知った事だが、女性の末尾に付く「子」は、そもそも、高貴な人にしか付かなかったそうな。どおりで、皇室は皆「子」が付くし、お妃候補も、数多の条件の一つに「子」が入っているのだろう。時代劇を見ていると、長屋のおかみさんやら、庶民クラスの女性の名前は「うめ」やら「とよ」やらで、確かに「子」は無い。今のように「子」が付くようになったのは、文明開化の明治維新以降ということなのだろうか。

近年、変わった名前を付けるのが大流行で、人気芸能人なんかが、その先導役を務めている。付けるのは親の勝手だが、あまりにも常識とかけ離れた名前は可哀想だ。大分前だが、確か「アクマ」と付けて裁判沙汰になっていたと記憶する。顛末がどうなったか覚えていないが、いくらなんでも酷すぎる話だ。一方では、国際化の流れで和洋に通じる名前を付けるトレンドもある。

アメリカも似たような傾向にあるらしい。
古くは、伝統的な名前の付け方があり、その中のひとつに、自分の名前を継がせ、ジュニアを付けたりする。ミシシッピのニイちゃんで、ジョシュアIII(三世)てえのに会った事がある。ルパン三世みたいなものだ。
最近は、セレブ達が、目立つ、或は一風変わった名前を付ける傾向が顕著なのと、特にアメリカは人種の坩堝だから、一般の人でも、自らの祖先のアイデンティティを強く意識しようと、他の人とは違った名前や、発音が似ててもスペルを変えたりしている。この、アイデンティティを求める強い意識は、殆ど単一民族とも言える日本人には中々理解し難い事だと思うが。

映画三昧 -Eye of the Needle(針の目)

2009年05月20日 | 映画
戦争映画もイロイロだ。派手なドンパチものから、スパイ物まであり、其々に面白さがある。

古くは非情さを描いた「西部戦線異状なし」という名作がある。捕虜キャンプ脱走物で楽しいのが、スティーブ・マックウィーンやジェームス・ガーナー他豪華キャストの「大脱走」や、邦画名「脱走特急」というフランク・シナトラ主演の列車をハイジャックしてスイスへ脱走する連合軍兵士の話もある。シナトラは最後死んでしまうが。
忘れちゃいけないのが、クワイ河マーチで有名な「戦場に掛ける橋」だろう。アレック・ギネスと早川雪州が出た日本軍の捕虜収容所の話だ。同じ捕虜収容所の話で、ドイツを舞台にした第17捕虜収容所「Stalag 17」というのもある。ウィリアム・ホールディング主演だが、あのテレビ版のミッション・インポッシブルで一世を風靡したピーター・グレイブスが駆け出しで出ているから面白い。ギリシャにあるドイツ軍の砲台を爆破しに行く「ナバロンの要塞」も面白い。

潜水艦物となると、新しいところでは「Hunt for Red October」がショーン・コネリーであったが、ロバート・ミッチャムとクルト・ユルゲンスの戦いを描いた「眼下の敵」を忘れてはいけない。アメリカの駆逐艦とUボートの両艦長の心理戦は正に手に汗を握る。

救出劇では、「Saving Private Ryan」がある。4人の息子がありながら、3人も戦死してしまい、国として最後に残ったひとりを親元に帰すためにフランス戦線にいるライアン二等兵を救出する話である。
ボスニアを舞台にした、「Behind the Enemy Line」も、テレビで放映される度に毎回見てしまう映画だ。オーエン・ウィルソンを救出するジーン・ハックマンがいい。

スパイ物では、チョッと古いが、ウィリアム・ホールデン主演の「偽の売国奴」がある。スエーデンを舞台にした映画。何故かヨーロッパを舞台にすると、諜報・エスピオナージという言葉がぴったりする。

もう一つおススメは、「針の目」というサスペンス。
コードネーム、The Needleのドイツスパイを演じるのは、曲者役者、ドナルド・サザーランド。ノルマンディー作戦直前の情報を得たドイツスパイ、彼と恋に落ちたスコットランド寒村(孤島)の女性、この二人が最後はこの孤島で国を賭けて戦うスリルに富んだ戦争スパイ物で、小品ながらの佳作だ。

鶏頭となるとも、テベス!

2009年05月17日 | サッカー
真ん中でテベスが喜んでいる。その右にパク・チスンが笑っている。
英国リーグはマンチェスター・ユナイテッドがリバプールを振り切り優勝カップを手にした。ロナルド、ルーニーを擁して確かに強く、人気も相変わらずだ。しかし、だ。よし坊が応援しているのは、カルロス・テベスだ。

花形のロナルドやルーニーに隠れて、先発の機会が少ないが、交代で出ても、俄然目立つ動きをする。しかも大体が点を入れたり絡んだりするから存在感も十分ある。ベンチウォーマーにしておくには誠に惜しい選手だ。あの実力にしてこの使われ方は「もったいない」。

嫌気が差すのも当然で、今年に入り、他チーム移籍の意思表示をしていたが、ここに来て何故か、会社が残留引止めの動きを始めたという。
テベスよ、鶏頭となるとも牛尾になるなかれ、だ。マンUは出た方が良い。スペインかイタリアが良い。

もうひとり、無視出来ない選手がいる。パク・チスンだ。知り合いに聞いたら、かつて、Jリーグは京都サンガにいた選手だというではないか。パクも先発は滅多に無いが、出ると目立つ動きをするので、気持ちが良い。アジア系でよくここまでやっていると思う。

話をテベスに戻すが、来シーズンはどこかでレギュラーになって欲しい。ユメユメ、故郷アルゼンチンなどには帰るな、と言いたい。

映画三昧 ー ハイ・ヌーン

2009年05月11日 | 映画
西部劇数多くあれど、やはり、「ハイ・ヌーン」は味のある映画だ。あー、これがモナコ王妃となった、グレース・ケリーか等と見とれていた記憶があるが、映画の方は中々の力作だと言える。

まず、勧善懲悪物の、滅法強い保安官と悪いならず者的な話ではないところが良い。悪い奴は法の正義に照らして懲らしめるのは当然なのだが、この保安官、自分の味方をするはずの保安官助手なんかが恐れを為して逃げ、誰も味方がいなくなってしまい、法の正義の下に悪をやっつけるわけにはいかなくなった。しかし、逃げるわけにはいかず、ヨレヨレになりながら何とか悪を倒し、町を去っていく。このゲーリー・クーパーのヨレヨレがいい。最後は、法の正義の為ではなく、自らの正義の為に自分を奮い立たせたのだろう。あれだけ加勢することに反対していた町の連中も、保安官が勝ったとなると、ヒーローの下に擦り寄ってくる。それを一瞥して町を去る保安官。自分達のことは自分達で守れと背中が言っている。アメリカそのものである。


「長」さんの落とし穴

2009年05月07日 | ビジネス横丁こぼれ話
世界に羽ばたく日本企業は多くの駐在員を海外に送り出している。もちろん、全ての駐在員がその任、即ち海外での任務に適しているとは言えないのだが、どうせ、10年も20年も居るわけでは無いので、4-5年の間は勉強と思って、自分を磨いてもらいたいものだ。

さて、企業の尖兵や代表として赴任する訳だが、日本で役職に就いていない若い社員も、現地に来るといきなり役職に就いたりする。実地でマネジメントが勉強できるという絶好の機会だから、その気になれば大いに血となり肉となる。しかし、中には勘違いする輩が居て、えらくなった気分で物事を進めるから、アメリカ人社員から鼻つまみ者扱いにされてしまう。こういう落とし穴にはまってしまう。
役職とは、偉い、偉くないを表すのではなく、責任の重さを表すと言うことが理解できない。あの、本田宗一郎の言葉だったと思うが、「世に社長、部長、課長と、長の付く呼び方があるが、あれは、単なる符丁に過ぎない。偉い、偉くないは関係ない」と。いい言葉だ。

役職に就いて偉ぶったわけではないが、別の落とし穴にはまった例がある。
Aさんは、営業として長年、同僚アメリカ人と丁々発止で仕事をしてきたが、ある日突然、現地会社の「長」になるという、大変喜ばしい事になった。同僚アメリカ人は彼の部下となったのだ。このアメリカ人、営業としての仕事は極めて優秀で、弁が立つ。しかし、組織の人間としては何かと問題有りで、会社の中での皆の評価には厳しいものがあった。問題は「長」さんだ。「あの営業力は捨てがたい。人間的にいい奴だ」と、”同僚”アメリカ人に対し、今までと同じ目線で見てしまった。そして、クビ相当の、ある問題が起きるのだが、「あいつ、いい奴だから」で、何もせず。「長」さんは、”同僚”アメリカ人を「同じ釜の飯を食った仲間」と思っている。日本的甘さが良く出ている。この”同僚”アメリカ人は更々「同釜」なんて思っていなかった事を、「長」さん後日知ることになる。

「長」さんは、「長」さんになった瞬間から、仕事のやり方、人の見方を180度変える必要があったのだが、出来なかった。従来どおりの路線の延長を歩いただけなのだ。その意味で自覚が足りなかった。周囲の「長」さんを見る目は日に日に厳しくなるばかり。落とし穴から未だに這い上がってこない。

映画三昧 -Gran Torinoとイーストウッド

2009年05月03日 | 映画
クリント・イーストウッドほど、年老いて一段と輝きを増してきた俳優は他に居ない。特に90年代から今に至る一作一作は其々に気が抜けない。役者としてのみならず、監督としても他の並居る連中を圧倒してきたから、やはり非凡な映画人なのだろう。

あの有名なスパゲッティ・ウエスタン(日本ではマカロニ・ウエスタンと言うが、アメリカではマカロニが、スパゲッティとなる)とダーティ・ハリーで一躍タフガイのスターダムにのし上がった。

しかし、イーストウッドの映画は、やはり90年代以降がいい。監督としての名を一躍高めた「許されざる者」も良いが、あの、定年間近のシークレットサービスを演じた「In the Line of Fire」が、敵役ジョン・マルコビッチを配して楽しい映画だ。バーでJazzyなピアノを弾いている場面を観た時は、よし坊の興味は俄然その方に向けられた。ジャズに対する造詣が深く、2年前だったか、テレビのドキュメンタリーで、Dave Brubeckと彼の作品を取り上げ、語らいながら一緒にピアノを弾いていた。その音楽センスは彼の映画にテーマミュージックで随所に活かされている。

「マディソン郡の橋」でメリル・ストリープと情感あふれる映画を撮ったかと思うと、今度は、ロートル集団のジェームス・ガーナー、ドナルド・サザーランド、トミー・リーを集めての「スペース・カウボーイ」。

あの、「ミリオン・ダラー・ベイビー」の後の本人出演の最新作「グラン・トリノ」を観た。戦争を体験したアメリカの典型、自動車の街デトロイトの男。フォードで車を作り、72年のグラン・トリノをこよなく愛し、トヨタに乗る息子や、教会で平気で携帯電話をする孫を苦々しく思う頑固者。古きよき時代の「アメリカ人」が、関わりたくないよそ者、ベトナム人一家に段々関わらざるを得なくなり、最後は命を張り、新しいアメリカ(ベトナムから来た移民の青年)に自分の魂の象徴(フォード・グラン・トリノ)を遺言として譲渡する。映画は、この青年が、グラン・トリノでミシガン湖辺を颯爽と運転しているところで終わる。