よし坊のあっちこっち

神出鬼没、中年オヤジ、いや、老年オヤジの何でも有りブログだ!

ギャンブル失敗か、マケイン

2008年09月29日 | アメリカ通信
デッドヒートするアメリカ大統領選だが、第一回の候補者Debateでは、既に報じられているようにオバマがポイントを稼いだようだ。

マケインは副大統領候補に無名のアラスカ州女性知事を選ぶというサプライズに続き、今回の金融危機に際し、ミシシッピ州での第一回Debateを延期してワシントンに駆けつけようというパフォーマンスも功を奏さず、むしろマイナスに働いてしまった。

特に女性の副大統領候補Palineはメディアに出るにつれ、各分野での稚拙な受け答えに失笑を買っており、大統領に万一があった時の後継になりうるか大いに疑問視され始めている。
一方の民主党のBidenはベテランだが失言癖があるらしく、どこかの国の大臣のようなことが無ければよいのだが。

それにしても、日本の政治は何ともならん様相だ。前にも書いたが、アメリカの政治が大学レベルとすると、日本のそれは中学レベル、いや、ひょっとして小学レベルかもしれぬ。

しのもの言わず、さっさと政権交代したらよい。昔のように受け皿が社会党とか共産党しかいない時代とちがうのだから。しかし、ここまで来て政権交代が出来ないとしたら、民主党の非力もあろうが、もった駄目なのは国民だろう。愚痴をいっているだけじゃ何も変わらない。唯一選挙で変えるしかないことを今の連中は分かってないのかね。お寒い限りである。

待ちに待った、US女子サッカープロリーグ(WPS)

2008年09月25日 | サッカー
アメリカの女子サッカープロリーグが来年再開の運びとなり、うれしい限りだ。今回は国際プレーヤーのドラフトに、日本からは一巡目に澤が指名された外に、3人の選手も指名されて、いよいよ日本の女子サッカーも一段とレベルと人気が出ることを期待したいものだ。

オリンピックでも沸かせたブラジル選手も軒並み一巡目で指名リストに入った。マルタ、ダニエラ、クリスチアン、フォーミガ等。

前回のプロリーグは資金難から3年で頓挫したが、今回は再開に向かって4年のマーケティングを費やしたことになる。

地元アトランタからは、2010年の参加になりそうだ。地元にも女子のアトランタ・シルバーバックスというチームがあるが、おそらくこれがチームの母体になるはず。前回は大企業Home Depotがスポンサーとなりアトランタ・ビートというチームの誕生となったのだが。
南部は熱狂的なメキシコ人も含めヒスパニックが相当いるので、人気は相当高いはずなのだが、男子サッカーも含め、アメリカ南部はまだまだ後進地域であることは否めない。やはりバックアップする企業が少ないのだろう。

何はともあれ、来年から又”熱狂”だ。

裾野が広いアメリカ女子サッカー

2008年09月20日 | サッカー
ちょっと前に、アメリカのサッカーがベッカム効果もあって燃え始めていることを書いたが、その下地を築いたのは紛れも無く女子サッカーだろう。

アメリカの女子サッカーは、今回のオリンピックを見るまでも無く、強いのだ。アトランタ五輪から登場した女子サッカーで実力どおりの優勝、常に世界のベスト3にいる。

女子に人気のサッカーだから、子供が女の子だとサッカーへ放り込む。しかも、4歳くらいから放り込まないとモノになりそうも無いくらい競争が激しく、途中でついていけずに脱落する。知り合いの日本人の奥さんによると、子供を6歳から放り込んだが、ついていけず、2年でやめざるを得なかったそうである。中学高校へ行っても、4部リーグくらいまであるから、相当な競争だし、その分層が厚い。

男子のベッカムと同様、女子にもスタープレーヤーがいた。ミア・ハムという大人気の選手で、今は引退してしまったが、当時ゲームに行くと観客席は、HAMM9のジャージが圧倒的に多かった。 今回の五輪サッカーも優勝したから、女の子は益々サッカーにのめり込むという寸法だ。

今回の五輪サッカーは大砲ウォンバックが直前の怪我でどうなることやらとおもっていたら、さすがに層が厚いと言うか、最後は強豪ブラジルを倒して、トップに返り咲いた。

野球、バスケ、アメフト、アイスホッケーが4大スポーツと言われるアメリカ。ここに5番目のメジャースポーツとしてサッカーが加わることになるとしたら、紛れも無い功労者は、女子サッカーである。

今時日本は物騒だードロボー被害顛末記

2008年09月17日 | いろいろ
暫くブログが途絶えていましたのは、よし坊とんでもない被害に遭っちゃいました。以下はその顛末記と教訓。

2日の夜は9時頃、日本からワイフに訃報が届いた。父親、95歳の大往生である。ついこの間のワイフとの電話では頗る元気な声だったそうだが。さて、ここからが大変。翌日飛行機に乗らなければ葬儀には間に合わない。時間的に営業しているのは時差がある西海岸、てな訳で早速旅行代理店に電話し、アトランターダラスー成田ー大阪のチケットを確保。終わったのが夜中の2時。これで寝れば寝過ごすこと間違いなしと、徹夜明けで、早朝一路空港へ。

大阪伊丹について、奈良天理行きのリムジンバスに乗ったまでは良かった。満席ではないが窓側は埋まっているので二人並びの席は無く、通路側の席にワイフと前後して座った。よし坊はパスポート、グリーンカード、日本の運転免許証が入ったポーチを目の前の前座席の背中にあるネットへ放り込んだ。隣を見ると、帽子を深めにかぶったアンちゃんがやや外向きに携帯でメールのチェックやらをやっている。おかしなもので、その時、コイツってどんな奴なんだろう、と限りなくモヤっとした何かが頭を過ぎった。

バスは伊丹を出て、第二阪奈をとおり、最初のストップ生駒でかなりの人が降りた。ワイフの横が空いたので席を移動。ここでよし坊は大きな間違いを犯したのであります。ポーチを置いたまま移ってしまったのだ。次の宝来バス停で何人かの人が降りたが、例のアンちゃんも降りて行った。その時、妙に荷物を抱え込むように降りていったのが頭に残った。そこで気がつくべきだったのだが、まさか取られるとは思ってないから気がつくはずもない。次の次が奈良。ひょいと後ろのネットを見ると何もない。アレ、ポーチどうしたっけ。記憶を辿っているうちに、アっ、ヤラレタ! そして奈良に着いた。念のため車内の人がバスの中を探してくれたがネットから落ちるはずもなく、ただ呆然として降りた。

JR奈良駅の横に交番がある。そこに直行、被害届け。おまわりさんが3人いたが、若いおまわりさんが応対してくれた。何せ一時帰国者でバスの中でやられたケースは初めてらしく、9時半くらいから12時近くまで調書作成に手間取った。

昔なら、よし坊が席を移る時、「もしもし、これ忘れてますよ」の一言の図だが、日本はかくも悲しい国になったのか、いや、はてしなく荒涼とした国になってしまったのかもしれぬ。よし坊の中で、日本がやけに遠くなった。

翌日、葬儀どころでなく、兎に角帰りの算段せにゃならぬ。朝一パスポートの申請だ。写真つきのID無いかときた。代表選手は運転免許証、しかも日本の。これ盗られてるわけで何にも無し。おもむろに、アメリカの運転免許証を出したら、係りの人困った表情だったが、「本省に問い合わせてみます」。他に何も無いので、結局これで代用することで決着、申請可となった。一週間後に下りると分かってまずはホッと一息。

次はアメリカ入国算段。領事館に電話、盗難紛失理由を説明、アメリカ本国へ問い合わせると言う。通常一週間が3日で確認が取れ、入国許可の手紙そ作成してくれた。これが160ドル。何でも金がついて回る浮世の習い。13日の飛行機予約も出来て、晴れてご帰還となった次第。

安全第一、ナリフリをかまっては居られない。今まで敬遠してきた、例のウエストポーチってやつ、腰に巻くと何とも不細工なのだが、帰りの成田で大枚2400円で購入、真新しいパスポートを入れて、あ~人生まだまだ色々ありそうだ、の実感。

マケイン、役者が上か

2008年09月01日 | アメリカ通信
ここへきて、共和党のマケインの人気が上がっている。

民主党大会が終わり、今週から共和党大会があるが、マケインは副大統領候補にアラスカのセイラ・ペイリンを選んだ。サプライズであり、マケインが大統領になれば始めての女性副大統領である。この人選はオバマ陣営にとってなかなかの強敵だろうと思う。日本の相変わらずの「ムラの長老政治」からすると、若くて可能性を秘めた政治家が次々と表舞台に出て行ける、そこがアメリカの魅力、強さに繋がっている。

更に、ロシア・グルジア紛争という、新たな火種が飛び出した。今から約20年前、ソ連の崩壊で、自由主義と共産主義対峙が終わったが、所詮主義と言うより、大国エゴの対峙が根幹だから、ロシアになっても変わるわけはないということだろう。
オバマが、外交、国際舞台に全くの未知数であるのに比べ、マケインには、ベトナム戦争経験も含め、荒波をくぐって来たイメージがあり、信頼感が増しているのも事実だ。

今日9月1日、あのハリケーン・カトリーナにやられたニューオリンズが再びハリケーン・グスタフに見舞われようとしている。今週ミネソタである共和党大会の主役はマケインだが、彼はニューオリンズに飛び、大会はニューオリンズからの衛星参加になる可能性も出てきた。日本では、同様の事をやれば、「スタンドプレーの人気取り」と言われてしまうのがオチだろう。大方の政治屋連中は、口で言うだけで出来ない、やらない。ま、コイズミとイシハラくらいか、出来るのは。

アメリカは危機管理が出来なければリーダーになれない。大きな、重要なパフォーマンスのひとつである。こんなところも日本の政治には見ることが出来ない大きな違いがある。

もし、民主党大会前にハリケーンが来たら、オバマも同じ事をしたであろう。これが共和党大会前にきたのは、マケインに風向きが変わった兆候かも知れぬ。