よし坊のあっちこっち

神出鬼没、中年オヤジ、いや、老年オヤジの何でも有りブログだ!

キツネが出た!!

2015年06月23日 | アメリカ通信
ワイフもよし坊も朝起きたら、まず何となく裏庭の景色を見る。一昨日の朝、ワイフが「あれは何だろう。動物が死んでる?」。どれどれ、と思った瞬間、ピクリと動いた。こちらの声に反応したのだ。結構大きいキツネだった。アメリカに住んで約20年、キツネに遭遇したのは初めてだった。

裏庭の先に土手がありクリーク(小川)が流れている。それに沿った林の中をシカが走るのを見たのは、かれこれ10年くらい前だろうか。それも一年に一回くらいしか見なかった。それがこの2~3年は頻繁に4-5頭の群れで見るようになった。たまにこちらの庭にまで進出してくることがある。野生動物は緑が無くなると市街地に下りてくると言うが、それと同じことなのであろう。人間が生態系を破壊し、彼らを追い込んでいるに違いない。

この分では、裏の林一帯に何が住んでいるか分かったものではない。夜更けや明け方、何気なく聞いている動物のケッタイな鳴き声の数々はどんな動物なのだろうか。

先日も、何やら得体の知れない個所を発見した。その部分だけ土でもなく、草でもなく、鳥の羽根のような白いものでカバーされており、下で何かが動いている。長い棒を持ってきて何度か突っついていたら動かなくなった。恐る恐る羽根のカバーを取り除いてみたら、3匹のモグラがご臨終。ワイフは「なんて可哀想なことを」と言うのだが、致し方あるまい。

我が家の前庭の大きな植込みの中にはウサギの親子が住みついている。観ているだけなら可愛いが、これが芝生のあっちこっちに糞をまき散らすから困ったものだ。

キツネが出たという事は、そのうちタヌキもお目見えするかもしれない。いいのやらわるいのやら。

キャプテンマークが泣いている

2015年06月21日 | サッカー
リーダーと名が付けば、我々はそれなりの人物像を持ち期待もする。スポーツの世界のキャプテンも典型的なリーダーで、概ね相応しい人が指名される。と言っても指名された時点で完璧なリーダーと言うのは少なく、器量とか将来性を買われての指名も多い。未熟であっても自覚と自己研磨で成長していけば、自他共に認められるリーダーに育っていくものだ。

先日、サッカーで立て続けに二つの不祥事があった。二つともレッドカードに加えて数試合の出場停止処分である。アメリカを代表するクリント・デンプシーとブラジルを代表するネイマールに起こった。

アメリカのナショナルチームのキャプテンでもあるデンプシーが、所属するクラブチームの試合で、主審の判定に腹を立てて、主審が落としたレフリーノートを拾いざま破り捨てると言う暴挙に及んだ。これで単なるレッドカードの話ではなくなった。審判に対する物理的かつ侮辱的攻撃及びその持ち物に損壊を与えた場合、ペナルティは重く、場合によっては数か月とかシーズンの出場停止となる。しかし、協会は3ゲーム出場禁止の処分とした。この軽い処分に対し、賛否を問うネット投票では半分以上が”軽すぎる”と判定している。協会の意図は明白で、これからロシアW杯に向け北中米選手権(Gold Cup)が始まるからだ。注目すべきは、ナショナルチームの監督クリンズマンがどう動くか。関係者の興味はそこにある。私生活の姿勢にも厳しいクリンズマンのことだから、これを機会のデンプシーのキャプテンマークを外す事を期待したいが、もし再びマークを付けさせる決定をするならば、クリンズマンの一貫性は完全に崩れてしまう。マイケル・ブラッドレーが復調した今、彼が最も相応しいだろう。

コパ・アメリカ(南米選手権)が始まり、宿敵の強豪ブラジルとコロンビアが激突した。大白熱戦の末1-0でコロンビアが勝ったのだが、フラストレーションの頂点にあったキャプテンのネイマールは終了と同時にボールを腹立たし気に蹴り、それがコロンビアの選手を直撃した。更にロッカールームへ行く途中、主審を待ちかまえ暴言を発したのが判明した。その暴言は「お前は(有名な)オレ様をイジクルことで有名になりたいんだろう」。驕り発言としか言いようがないが、協会は何よりも審判に対する侮辱発言を問題にした。そして重い4試合出場停止の処分を下した。事実上ネイマールの南米選手権は終わったのである。若干23歳にしてバルサで活躍しブラジルナショナルチームのキャプテンを務める。若いから大目に見てやれと言う意見も結構ある。しかし、ある専門家は若さではなく、彼のサッカー人生のアンバランスな成長過程が未熟さを生んでいるという。

天賦の才能を与えられたネイマールのサッカーはストリート・サッカーから生まれたと言われている。文字通り街角でボールを蹴りドリブルを磨く。サッカーにはレフリーが居ることなど頭にない。年と共に進化するサッカー技術は他の追随を許さなかったはずだ。ルール無し、審判無しでやりたい放題のサッカー、それがストリート・サッカーの本質だという。願わくば成長する過程で本来のサッカー教育が必要だったのだろうが、それが無かった。今でも彼に苦言を呈する人が居ないのではと言われている。

デンプシーもネイマールも自分の不甲斐なさに腹を立て、暴挙に及んだのだろうが、キャプテンマークを付ける者はそれを乗り越える資質を磨かねばならない。当分自らマークを辞退するくらいの気持ちが無いといけないだろう。

巨人Walmartも負けるALDI

2015年06月15日 | アメリカ通信
日用雑貨を扱うウォルマートはアメリカを代表する企業のひとつで、”最低価格”を売り物に不況の時ほどパワーを見せつける。食品を扱わないスーパーから食品も扱うスーパーウォルマートへ進化し、最近では食品専用のウォルマートまで展開するようになった。広いアメリカだが、どんな辺鄙な所でもウォルマートさえあれば不自由しないことになっている。Unbeatable priceを掲げる代名詞でもあり、今でも全米に君臨しているのだが。

ALDIというドイツから来たスーパーが漸くジョージアにもオープンしたのは何年前だったろう。ウォルマート、パブリックス、クローガー等、大手が犇めくアメリカ市場で、ニッチの隙間を埋めるかのようなアルディだが、頗る評判が良く、近くにオープンしたお陰もあり、我が家もすっかり虜になってしまった。

我が家の食品日用雑貨のショッピング事情は、メインは、生鮮物の韓国系スーパーと日本食料品店。その他パスタや缶詰等、安い時にウォルマートやパブリックスでその都度補うようにしている。数年前までは、我が家のアルディのシェアは低く、殆ど行かなかった。

それでもアルディに顔を出すようになったキッカケは、恐らく卵が他の店に比べ格段に安かったからではないだろうか。それからちょくちょく行くようになると、当然いろいろ商品を見出す。結構格安なものが転がっているではないか。ものによっては、他のどこよりも、Unbeatable priceを売りにしているウォルマートよりも安い。

卵から始まったアルディ。シーズン最安値のマンゴーが70円相当で、これは無茶安だ。今メロンが出回っており、一個150円くらい。挙げだしたらきりがない。日用雑貨も週替わりキャンペーンで出物に出くわす。我が家のアルディ依存度は年々上がる。

我が家がここまでアルディにハマったのは、もちろん価格もあるが、最大の理由は原産地表示であろう。複数の産地国が混ざった商品でも、其々の国を表示している。チャイナ・フリーを目指す我が家では原産国表示は絶対条件。アルディはそれに応えているからだ。アメリカでの顧客満足度が高い所以だろう。


WWCが始まった

2015年06月10日 | サッカー
いよいよ女子ワールドカップが始まった。各グループの緒戦が終わり、次のステージへの展望がおぼろげながら見通せる試合であった。

強豪と言われる上位チームは順当勝ちしている。ドイツの大量得点は相手が弱すぎて参考にならない。観ていてかわいそうな位の実力差である。No2のアメリカは底力を感じさせる戦いぶりだ。スェーデンはナイジェリアと引き分けたが、最近のナイジェリアは強くなった。アフリカ勢は身体能力でも、特に足が速く、この試合でも随所にその速さを見せつけている。スェーデンには不本意な結果だがナイジェリアなら納得である。注目のフランスはイングランドと対戦、1-0で試合をものにした。前回大会で、「これは来るな」と思っていたが、予想通り実力を上げてきたフランスはパスワーク、レシーブ、攻撃のバランスが良いように見えた。日本を抜いて3位となっただけのことはある。ブラジルはコロンビア相手に手堅く勝った。後半は疲れで乱れたものの、やはり強い。マルタ、クリスチアーニ、ファビアーニに加え37歳のフォーミーガが健在である。今大会最年長ではないか。最初の一点をもぎ取ったのも彼女だ。

さて日本なでしこ。1-0で勝ったが物足りぬ。前半はまあまあだが後半はいただけない。特に澤が退いた後の全体の乱れ方はなんなんだろう。恐らく随所に見せる澤のポジショニングが今でも効いている証明なのだろう。逆に言うと、そのような選手が居ないことの証明でもある。その意味では澤と宮間のコンビは群を抜いている。澤が居ると宮間が思い切ってプレーが出来るから試合運びが生き生きとしてくる。以前からの大きな問題点は、パスワークだろう。前回大会優勝で「女バルサ」と持ち上げられてしまったが、その割にはパスの正確度にイマイチの感がある。決勝ラウンドには進出するだろうが、その先は可成り厳しい展開だろう。


観念したか、ブラッター

2015年06月03日 | サッカー
もう少し居座ると思っていたFIFA会長のブラッターが、昨日の緊急会見であっさり城を明け渡した。5選を勝利し、強気の発言をしたのが4日前である。時系列的には、この月曜日にニューヨーク・タイムスに2010年南アW杯に纏わる多額の買収資金の手紙が公表された直後だから、キッカケはこれだろうが、このことによって、ブラッターはアメリカの捜査が相当進んでいることを思い知らされたのではないか。

アメリカは南ア大会後、スキャンダル解明の捜査に乗り出した節がある。その為か2011年以降、ブラッターはFIFAの最重要マーケットであるアメリカに一度も足を踏み入れていないらしい。既に”危ない匂い”を嗅ぎ取り、成り行きがどうなるか注意深く見ていたのだろう。アメリカで捜査当局が接触すれば一気にスキャンダル化するからだ。

今回のスキャンダルも別の角度から見れば、「老害」の一言に尽きる。会長以下世界各地のヘッドは”くそジジイ”ばかりなのである。一般の会社も含め、長期政権の老害=腐敗 と言うのが過去から引き継がれている方程式である。

人間、褒められて怒る人は滅多にいない。これが続くと人間は勘違いする。勘違いから横柄になり殿様気分になり、脇が甘くなり、最後に墓穴を掘る。立派な人と言われてる御仁がこうして晩節を汚す。だから、存命中からその人を指して「立派な人」と言ってはいけない。その判断を下すのは、人生を全うしてからだろう。それまでは何が起こるか分からない。

5選直後のブラッターの勝利会見でスキャンダルの責任を取り辞任する気は無いか、との質問に彼はこう答えた。「何故辞任しなければならないのか。辞任するということは、私が悪いことをしたと認めることに他ならないではないか。だから辞任などしない」。それから4日後、彼は辞任した。

世紀のスキャンダル解明は始まったばかりである。

化け物FIFAに入ったメス

2015年06月02日 | サッカー
長年燻っていた伏魔殿のFIFA。この世界最大のスポーツ産業を牛耳る総本山にメスが入った。しかもアメリカが仕掛けたところが興味深い。

サッカーは昔からヨーロッパと南米(中米を含めてもよいかもしれない)の物、との認識が強いスポーツだから組織の中枢も彼らで占められている。世界のスポーツ大国を自認するアメリカの野球もアメフトも所詮アメリカ国内の域を出ず、世界の100か国以上に浸透するサッカーの前に地団太を踏み続けてきたことであろう。そのアメリカが準備よろしく、FIFA総会の直前で関係者の告発逮捕に踏み切った。

アメリカが動けた背景は、不正と思しき金の送金やマネーロンダリングがアメリカの銀行を通して行われたことが足掛りとも言える。米国税局にとって庭先で堂々と行われている不正送金には我慢出来なかったであろう。告発会見で司法長官、FBIと国税局のトップが顔を揃えたのも、「やるぞ」というメッセージであろう。

FIFA総会直前であったためか、会長選挙はブラッターの5選となったが、彼の任期中に腐敗が進んだわけだから、いずれその日がくるのではないか。何も関係ない、では済まされぬ話だ。既にFIFAのナンバー2の疑惑が明るみに出てきており、この先何が飛び出すか、興味津々である。