よし坊のあっちこっち

神出鬼没、中年オヤジ、いや、老年オヤジの何でも有りブログだ!

何故 勝てないのか

2010年06月30日 | サッカー
日本・パラグアイ戦。惜しくもPKで負けた、と言いたい所だが、実はそうではない。完全に負けているのである。これは、試合を見ていればよく分かる。

まず、ボールが中盤から前線へ行き着かない。カウンターを恐れて中盤からの押上げが出来ないと言うことだろう。パラグアイはパスとドリブルで中盤から両サイドのウィングにボールを出し、攻め上げるが、日本にはそれが無い。だから、やたらと縦のロングパスを連発する。ドリブルとパスで押し上げる方が確実性が高いのは明らかだが、このレベルを上げない限り、いつまで経ってもアジアの上位チームでしかないだろう。この前のデンマーク戦の3点目が唯一日本が見せたいい例だが、この形が普通に出来ないと、ランクアップは難しい。

スペイン・ポルトガル戦でも似たようなことが言えそうだ。スペインのパスとドリブルでの押し上げに比べ、ポルトガルは形が作れず(とは言っても日本より数段上だが)、ロナルドにボールが渡るチャンスは極めて少なかった。

基本は正確なパスとドリブル力の強化のような気がする。

ともかく、日本の夏が終わった感じである。

消費税を上げるって?

2010年06月28日 | アメリカ通信
いよいよ参議院選挙。アメリカに住んでいるから、在外投票で行くのだが、今回はどの政党に入れるか迷う所だ。消費税アップをぶち上げるなら、キチンと選挙の争点にしてほしいものだが、民主党は狼煙を上げた途端支持率が下がったのにオタオタしている。重要なのは、国民に対し、計画内容を分かりやすく説明し理解を求めることであり、それを国政選挙によって判断してもらうことだろう。

アメリカは、州によっても率が違うし、州内でも市や町によっても違うことがある。大体5-7%だが、観光地は一般的に高く10%前後。ニューヨークやニューオリンズ等がその例だ。

ところが、よく考えている。生活必需品としての食料品は2%くらいで、安くしているのだ。兎に角決めの細かいルールを決め、低所得者への配慮を忘れない。もうひとつ、食料はLife lineである。直接人間の健康に直結することに考えが及んでいる。

日本とて、優秀な人材が考えるのだから、当然同じ様なシステムを考えているはずだが、何故その論議を選挙や議会でしないのか。国民に分かるようにアピールをしていかないのか。そう言いたいところだが、実のところ、それは出来ないと言ってよい。何故なら、一年単位で一国の首相が変わる国だから、そんな時間が無いのだ。

自民党時代、マニフェストで争え、と言ってきた民主党が、政権をとったら次々と反故にしつつある。我々は、民主党が公約を綺麗に履行出来るなんて思っていない。出来そうも無かったら脱帽して、その理由を説明することだ。支持率に影響はするだろうが、一本筋の通った所を見せれば、又回復する。その点で、小沢が内側から民主党を批判しているのは、筋が通っている。

さて、在外投票。比例は民主党に反省を求めて他党へ入れるつもりだ。奈良県選出は3候補だが、民主は6年生、自民は新人だ。未だ決めかねている。

不毛行政の象徴ー茨城空港

2010年06月27日 | いろいろ
今年の3月に開港したばかりの茨城空港が、早々と危機を迎えている。9月から国内線が運休(事実上の撤退)で、韓国線一本になるという。

全国に不毛政治不毛行政の象徴はたくさん有るが、最近の象徴がこの茨城空港だろう。その前に開港した静岡空港も既に四苦八苦と聞くし、何年か前に開港した神戸空港も、全くその位置付けが分からない。

政治家が、地元にいい顔をして空港の必要性をぶち上げ、役人が机上のばら色計画をでっち上げ、地元住民は何となく良さげな話を鵜呑みにし、「オラが空港なら良かんべ、さして反対することも無かんべさ」と一票を投じてしまう。「便利」=「良い事」という図式が横行しすぎている。昔、新幹線を作る時、いくつもの政治駅が作られたが、同じ手法なのである。今の人間は、便利が本当に良い事なのか、を考えなくなっている。戦後飽食時代教育の賜物か。

そもそも、あの狭い日本で、何故それ程多くの空港が必要なのか。地方行政でもこの体たらくだから、国際的視点に立とうにも立てず、アジアのハブを韓国の仁川に奪われ、関空がヒイヒイ言っている。府知事の橋下が、関空、伊丹、神戸の3空港を何とかしないとと、危機感を持ってブチ上げたのはよく分かる。これくらいのことが、今までの知事連中は何故言えなかったか。恥ずべき事だろう。彼らが政治家ではなく、又優秀な行政家でもなく、唯の利権屋なら、納得だが。

成田空港の闘争は、正確に言えば、未だ終わっていない。その間に羽田を充実させ、再び国際線復帰を国交省に言わしめたのは、何かと物議をかもす知事だが、石原がグランドデザインを描ける政治家だからだろう。千葉と成田は高をくくっていた訳だ。 


祝!祝!!日本 そして予選リーグ

2010年06月26日 | サッカー
祝!韓国 を書いたからには、祝!祝!!日本を書かねばならない。

本田という人間は強運の男だ。その強運は今までの努力の賜物だろう。オランダ・フェンローへ移籍した途端、チームは二部リーグ落ち。こんなはずじゃなかっただろうが、そこを頑張った。結果を出し、チームのキャプテンとして二部リーグ優勝で一部リーグ復帰の立役者になったのだから、並のプレーヤーではない。決して上手な英語ではないが、キャプテンとして英語でインタビューにも答えているから、度胸は相当ついている。モスクワに移っても結果を残している。

第三戦のFK。Swerving shot、俗に言う無回転シュートってやつだ。見事に決まったが、ヨーロッパリーグでモスクワを8強に押し上げたセビリアとの試合のFKを思い出させる。サッカーというやつは、たまに予想外の選手が点を入れるが、基本は、入れるべき奴が入れないと面白さが半減するのだ。だから、ポルトガルではロナルドは入れないと面白くない。アルゼンチンではメッシが入れないとファンとしては、不完全燃焼となる。

本田は日本の3点目を岡崎に入れさせた。アナウンサー曰く「Unselfich play」。そう、キチンと他のことも考えているように見受けられる。伊達にフェンローでキャプテンを張ってたわけではないことが分かる。そこが大久保との差だろうか。大久保もよく動き回ったが、何本かのシュート(いずれも大外れ)の一つ二つを見方にパスしていれば、もっと楽に点が取れたかも知れぬ。

さて、今年の特徴は、南米ワールドカップと言ってもよい。これにアメリカ、メキシコが続く。ヨーロッパは、イングランド、スペイン、ポルトガルが漸く決めたが、楽勝はオランダとドイツのみとは。何か新しいうねりのようなものを感じる。

日本も韓国もここまで来た。決勝ラウンドでは是非とも、サプライズを起こしてもらいたいものだ。

祝!!韓国

2010年06月23日 | サッカー
まずは、韓国が決勝ラウンドに進出決定し、目出度い。先行されて厳しい試合だったが、2-2のドローで進出を決めた。ハラハラ観ながら、これが日本だったら、先行されて挽回するだけのパワーが有るのだろうか、と どうしても我が日本と比較してしまう。そして、結論は、「パワーは無い」に落ち着くのだ。そこのところが残念だ。
韓国は、2002年の、謂わばホームでのワールドカップ4位では世間に認められないとして、海外での決勝ラウンド進出を目標にしてきたので、まずは目標達成である。日本の某監督の暴言”4強目標”とはえらい違いである。

北朝鮮は、ポルトガルに完膚なきまでに叩きのめされた。ワイフが横で、こんなに点を入れられたら可哀相と同情の声。しかし、よし坊には、そんな同情は無い。スポーツマンシップだって?冗談じゃない。電波ジャックでもしたのか、タダで実況中継を見ているらしい、領主様も、タダあ然としたのではなかろうか。誘拐犯の国に同情は禁物だ。国を憎んで人を憎まず?よし坊は、そこまで人間が出来ていない。

強豪パワーと言われたアフリカ勢が、今回は振るわない。しかし、これで懸念されていた出場枠のアフリカ増、アジア減が、恐らく無くなったのではないか。アジア枠が減らされると困るのは日本だ。アジア諸国の台頭で、地盤低下を起こしているからだ。

同じく振るわないヨーロッパ勢は、何をやっているのか。イングランドの監督、カペロが豪語していた。ワールドカップは、ヨーロッパと南米のブラジル、アルゼンチンの為にあるようなもの、と。フランスがコケ、明日のイングランドもどうなることやら、である。

兎に角、今日は「祝、韓国」である。

草食系国家

2010年06月22日 | ビジネス横丁こぼれ話
この数年来、「草食系男子」という言葉が言いはやされている。その一般的定義によると「優しく、ガツガツしない、傷つけられたり傷つけたりしたくない」傾向を持つ男子のことを指すのだという。

この草食系という概念は、目新しいものではなく、そっくりそのまま過去から現在までの日本及び日本人に当てはまるのである。昔から日本及び日本人に冠せられてきた特徴とは、「優しくおとなしい。日本人は決してガツガツしない。日本人は、議論で勝った負けを好まないので、そういうことには参加せず、黙ってみている」。こういう日本人が昔から今の日本を形作ってきたし、今も続いている。敢えて今頃「草食系」と言わなくても、日本そのものが、元々草食系国家なのである。
何故、草食系国家なのかというと、やはり、島国文化が影響している。四方に他国とのボーダーを持たない内輪向きの文化国家として、草食系の定義そのままで世界の中で生きてきた。島国故に、他国と国境を接する緊張感に悩まされることも無く、ひたすら限られた土地を耕し、それを皆で分かち合う、美しい(?)優しい農耕民族なのである。

さて、世の中、グローバル展開が進み、島の中だけを耕しているわけには行かなくなったのが、昨今である。海を渡り、肉食系国家や肉食系人種と渡り合わなくてはならないのだが、草食系の特徴に加えて、言葉の問題や、異国の地で根を生やして戦うという心構えが無いから、肉食系と戦うと相当分が悪くなる。常に貪欲に獲物を追い求める肉食系国家。アメリカは言うに及ばず。中国しかり、韓国もまた肉食系国家である。

草食系国家からの転換を計らないと、海外での肉食系国家との勝負にはなかなか勝てなくなるのだが、草食系男子増殖の故か、最近の若者が、内向き志向を一段と強め、海外に関心を示さないと言うのは、憂慮すべき事態なのである。 遅ればせながら、20-30年後を見据えた「肉食系国家」への転換というグランド・デザインを国と産業界が一丸となって作るくらいの腹を決めないと、島国国家は立ち行かなくなるのではないか。

さて、肉食系男子をどうやって育てるか。もちろん難しい問題だ。しかし、基本は産業界を巻き込んだ国家プロジェクト。例えば18歳-25歳の間の2年間、希望者には海外のどこかに放り出す、修了者には有利な就職インセンティブが付与される、等というのはどうだろう。荒唐無稽に思うかも知れぬが、これくらいのことを考えないといけない時期に来ていると思うのだが。

何が起こるかわからない

2010年06月17日 | サッカー
ワールドカップ、何が起こるか分からない。だからスリリングだ。

前回優勝のイタリアが1-1の引き分けと苦戦したかと思ったら、強豪スペインがスイスにまさかの負け。
スター選手がいても、必ず勝てるものではない。こういう時、あらためてチームスポーツであることを感じる。80%スペインの攻めと言ってよい。しかし点が入らない。ディフェンスラインが堅い。確かに、弱いのなら点を入れさせない防御に注力するというセオリーが活きる。そして数少ないワンチャンスをスイスは物にした。

韓国、日本が小さなサプライズを起こしたと思っていたら、あの北朝鮮が負けたとはいうもののブラジルをてこずらし、そして、ニュージーランドがスロバキア相手にロスタイム終了間際に劇的な同点打。あと30秒で終了と言う所で立ち上がりかけたらドラマが生まれた。スロバキア陣の呆然は、かつてのドーハの悲劇みたいな雰囲気だった。

思わぬチームが予選ラウンドで敗退することも有りそうな今回のワールドカップだ。

松井で予感

2010年06月15日 | サッカー
ワイフは、2-0、よし坊は1-0で敗退か良くて引き分けを予想してのカメルーン戦。先発に松井の顔を見て、よし坊は、「ひょっとすると」と思った。松井なら本田とのコンビで何かやらかしてくれると予感したからだ。

案の定、松井は本田を多用する気配を感じさせる動きを見せ始め、右からのクロスで絶妙なボールを本田に送り込んだ。松井は今日はいい仕事をしたと思う。

シュートは打ってみるものだ

2010年06月14日 | サッカー
注目のイングランド対アメリカ。勝てない試合をアメリカは1-1で乗り越えた。

今回のアメリカは相当レベルが高いから、いい勝負をするかと思ったら、いきなり先制をゆるし、がたついた。しかし、シュートは打ってみるものだ、いや、打たねば点につながらない。ラッキーボーイ、デンプシーのシュートは、キーパーの手をすり抜けコロコロとネットへ。

デンプシーは、ここぞという時に得点するアメリカチームのラッキーボーイだ。テキサスの貧しい家庭に生まれ、親父は、このサッカー少年の夢を実現しようと、6時間の道を車で送迎したという。彼が英国のフルハムにスカウトされた時、移籍金で親父にピックアップのトラックを買ってあげたという話は泣けてくる。

それにしても、アメリカの出だしの調子から見て、勝てない試合だった。特にパスが悪すぎる。後半になって更にひどくなった。マイボールにしたら、大事にしてパスワークで組み立て、スペースを作らないといけないのに、ワンタッチで直ぐに前方に送ろうとする短絡的なパスが多発し、ことごとく取られて反撃されるから、一向に攻撃のチャンスが作れない。いかにも、全てに合理的に考えるアメリカ人の、「労少なくして最大の成果をもぎ取ろう」とする国民性が滲み出ているような試合運びだ。急がば回れ、と思わず叫びたくなる内容だ。これでは先が思いやられる。スロベニアに負けたがアルジェリアもかなり強いから、相当な頑張りが必要だろう。

初戦はデンプシーに救われた。

底力の韓国

2010年06月13日 | サッカー
40位台後半の韓国が10位台のギリシャに2-0で快勝した。ランキングだけで言えば、サプライズの一つだろう。しかし、ワイフといつも言っているのだが、韓国は、少なくとも、それより上位に居る日本より実力は上だろうと、言う事。

後半の2点目は、やはり、決めるべき男、パク・ジ・スンが決めた。二人のディフェンダーと競り合ってのシュート。こういうシーンは日本チームではお目にかかったことが無い。

パクは、マンUのレギュラーではないが、途中で出てくると、元気いっぱい、走り回る。タフなストライカーである。この前の日本との試合でもきっちりゴールを決める。だてにヨーロッパでやっていない事を画面で見せ付けてくれる。

同じ東洋人なのに、日本と何が違うのか。日本のほうが、テクニックでは優れていると言われているのに。そうであるならば、原因は一つしかない。「精神的なもの」だ。
思い当たるのが二つある。まず、兵役だ。キムチとご飯と味噌汁だけで、20-30キロの荷物を背負っての訓練と聞いたことがある。今時の柔な日本人とは相当違う。二つ目は海外との接触に臆さない精神構造をもっていることだ。これも日本人はからきし弱い。海外に出ると、日本人は、会社組織などのレベルでは経済力を看板に強いかもしれないが、それを離れると、韓国人中国人と比べ、日本人は著しく劣る。この二つが大きく影響しているように思えて仕方が無い。それが、日本チームに凝縮されているような気がする。そうであれば、日本のサッカーは永久にアジアの地方チームに甘んじ、それもいつの日か、韓国中国の下にひれ伏す図が見通せる。