よし坊のあっちこっち

神出鬼没、中年オヤジ、いや、老年オヤジの何でも有りブログだ!

イエローストーン道中記(3)ラシュモア国立記念碑

2018年07月30日 | アメリカ通信
マディソン郡の橋を観てから宿泊地のSiouxシティーへ向かった。Siouxをスゥーと発音するけったいな名前だが、昔観た西部劇に出てくるインディアンのスゥー族のスゥーである。

考えて見れは、アメリカとはかつては土着していたアメリカン・インディアンの土地であった。彼らはアメリカ中にいくつもの部族に分かれて居住しており、アイオア、ダコタ、ワイオミング地方もそうであった。やがて彼らはヨーロッパから来た新参者達によって土地を追われていく。西部劇では白人の英雄に対し悪人のインディアンが描かれるのが殆どだが、おっとどっこい、そいつは違うぜ、といったところか。評価の高いダニエル・ディ・ルイスのラスト・モヒカンやケビン・コスナーのダンス・ウィズ・ウルブスを観るのも面白い。

翌日6時間ほどのドライブで次の目玉であるサウスダコタのラシュモア国立記念碑に着いた。着く前にレストエリアでランチを食べた。もちろん昨夜ワイフが作った握り飯である。これがアメリカの長期旅行では何よりの食事である。

ジョージ・ワシントン、トーマス・ジェファーソン、エイブラハム・リンカーン、テッド・ルーズベルトの顔を石山に刻み込んだこの記念碑はアメリカに居る間に是非とも訪れたいところであった。まじかに見る像はさすがに大きい。観光客もやはり多い。

観光案内所に五つほどの言語サービスと書いてあり、そのうちのひとつが見慣れない言葉、ラコタ語であった。調べてみるとこの地方に居住していたラコタインディアンの言葉であった。あの、ダンス・ウィズ・ウルブスがサウスダコタとワイオミングで撮られたというからもう一度観てみるのも面白い。記念にTシャツを買って、今日の宿泊地コーディへ向かった。いよいよイエローストーンへの入り口である。

ワールドカップを終えて

2018年07月15日 | サッカー
ビッグイベント、ワールドカップが終わった。

準決勝のフランス対ベルギーが事実上の決勝戦だったと言えよう。ベルギーも優勝候補のひとつでよく頑張ったが、決勝進出を決めたクロアチアの戦いぶりは壮絶であり、手に汗を握る戦いぶりであった。東欧共産主義の崩壊でユーゴスラビアから独立したクロアチアがその名を轟かしたのが3位となった1998年のフランス大会であった。以後注目の国となった。

ワールドカップでベスト8以上に入るには、チームに起爆剤とも言えるヒーロープレーヤーが居ないと決して実現しないが、さりとて居たとしても必ず実現するとは限らない。メッシ擁するアルゼンチンが、ネイマールのブラジルが、ロナウド擁するポルトガルがハリー・ケインのイングランドが敗退していった。その中で、クロアチアのモドゥリッチ、ベルギーのハザール、そしてフランスのムバッペの動きは際立っていたと言えよう。

さて日本だが。ピンチヒッターの西野監督の下、予選ラウンドを突破して決勝ラウンドに進出出来たことは、監督交代のゴタゴタの直後だから素直に評価したい。しかしながら、いまだに何故ハルルホジッチが急遽解任されたのかさっぱり分からないのだ。

少なくともワールドカップ出場権を取った監督をだ。確かにその後のワールドカップまでの国際試合の内容が良くなくきな臭さが漂い始め、突然、主として監督と選手のコミュニケーション不足を理由に解任となったのだが、そんな理由で解任とはいささか解せないのである。裏に何があったのか、ほとぼりが冷めたら誰かが明らかにすべきだろう。

世界のサッカーはカウンター攻撃の縦パスからの速攻が主流で、これについていけないと上位進出の突破口は開けないであろう。パスワークで相手ゴール前を目指し、PKエリアへパスワークで翻弄しスペースを作るという戦法は中南米や日本が取る典型的な戦法だが、これらのチームはいずれも敗退していることは注目に値する。

今回、西野監督が本田をベンチスタートとしたのは正解であろう。だから予選ラウンド突破出来たとも言える。前監督のハルルホジッチがワールドカップ出場決定後の国際試合で本田を含めた主力選手を外したが、既に本田の身体的退潮を察知していたのではないか。西野監督もそれを承知していたと言うべきか。

誰かが One bad appleと言っていたが、I agreeである。

夢を持つことに異存はないが、今の日本はアジアの覇者が精いっぱいの器量なり。



イエローストーン道中記(2)マディソン郡の橋

2018年07月04日 | アメリカ通信
最終目的地はイエローストーンだからそこまで飛行機で行けばいい、という意見もあるが、せっかくのアメリカ斜め横断の旅、途中の名所などをミスること程もったいない話はない。ということで、当然車の旅となったのだが、最初に行きたかった所は、昔映画になった、クリント・イーストウッドとメリル・ストリープ主演の秀作「マディソン郡の橋」である。映画を観た当時から、いつか機会があったら訪れてみたいと思っていた。

ジョージアを抜け、テネシー・ナッシュビル、ミズーリ・セントルイスを経て最初の宿泊地コロンビアに到着。約10時間のドライブであった。翌朝6時過ぎの朝食を摂り、目指すアイオア・デモイン近くのウィンターセットの町を目指した。これが約5時間掛かった。

町の入り口のピザハットでランチ。えらい混んでると思ったら、ピザバフェをやっているではないか。大食アメリカ人ならではのランチだ。

町のど真ん中に、西部劇でならしたジョン・ウェイン博物館がある。このウィンターセットが生地であった。

ここから15分~20分くらいのところだったろうか、舗装もされていない田舎道を走ると橋が見えてきた。周りは畑が延々と広がり、人気はない。この橋はすでに車が通れないようになっており、橋の前に説明書きの看板がポツンと立っていた。映画公開直後は観光客で賑わったことだろうが、今は何とも寂しい風景だった。

映画のシーンと重ねながらひとしきり散策し、次の中継宿泊地Siouxへ向かった。