よし坊のあっちこっち

神出鬼没、中年オヤジ、いや、老年オヤジの何でも有りブログだ!

お見事、ブラジル

2007年09月28日 | サッカー
勝負と言うのは分からない。女子ワールドカップの準決勝は、ランキング1位のアメリカが8位のブラジルに、まさかの4-0大敗である。

それにしても、ブラジルは見事と言うほかない。パスワーク、レシーブ、カウンターアタックの早さ、どれを取っても圧倒的にアメリカを上回っていた。一方のアメリカは、これが、世界ランキングのトップなのかと、思わず目を覆いたくなるほどの惨めな戦いぶりだったように思う。

それにしても、思うのだが、オープニングのアルゼンチンも最初のオウンゴールのあと、なだれの如く点を取られ、もう一つの準決勝、ドイツ対ノルウエーも ノルウエーがオウンゴールしてから、あっという間に更に2点献上してしまった。

今回のアメリカも、まさかのオウンゴールで、全く動きが止まったような感じだ。それだけ、オウンゴールは心理的インパクトが大きいのかもしれない。

さて、日曜日はドイツ対ブラジルの決戦だが、ここまで来たら、是非ともブラジルに勝って貰いたいのだ。
さてさて、男子のブラジルも強いが、アメリカとヨーロッパに牛耳られてきた女子サッカー界に、南米の波が寄せ始めているのかもしれない。

島国ニッポンの街角英語

2007年09月24日 | アメリカ通信
先日、ベネッセという会社が日韓高校生の英語レベル比較の結果を公表したが、書く能力を除く、読む・話す能力は韓国勢に軍配が上がった。この読む・話す能力が上ということは、より日常的なレベルで韓国勢のほうが英語を使えると言う事を意味している。

実は、数年前、国連が東南アジア諸国の英語力調査結果を公表した事がある。堂々の一位はシンガポールで香港が続いた。興味深かったのは最下位である。しかも2国が同率で入っていた。その一つは日本だが、もう一方は、あの北朝鮮である。東南アジアで最も開けた国ニッポンと、外の世界に固く門を閉ざした北朝鮮が、実用的な英語力に関しては同じレベルなのである。数年経った今でもこの順位は変わっていないだろう。この事実は相当に悩ましい。単純に「何故?」である。

日常的な英語が、日本は、からきし駄目なのだ。日常的な英語力を、よし坊は「街角の英語」と呼んでいるのだが、それに因んだ面白い話がたくさんある。
ある日系企業に勤めているアメリカ人が初めて日本出張となった。目指すは東京の親会社(本社)である。その本社まで20分位にあるホテルに泊まり、翌朝いざ出勤となった。簡単な地図をホテルで書いてもらい、外に出た。しかし、どこでどう間違えたか、中々お目当てのビルが出てこない。ここは聞くしかない、と、往来の日本人を捉まえては聞くのだが、さっぱり要領を得ない。と言うか言葉が通じない。約2時間後、漸く通じる人に遭遇、親切にもそのビルまで案内してもらったそうである。後で聞いた話だが、世界第二位の経済大国ニッポンだから、まさか英語がそんなに通じないとは夢にも思わなかったそうである。

英語はやはり世界標準。街角で通じるくらいの英語力は欲しいものだ。何も、上手な、流暢な英語を目指す必要は無い。ブロークン結構。日本語英語、大いに結構。世界を見れば、巻き舌で相当聞き取りにくいインド英語や南米英語もある。ローカル英語花盛りなのである。荒っぽい言い方になるが、街角で通じる英語だから、文法なんかどうでも良いと思うのだが、そう思うのは、よし坊だけだろうか。

それにしても、教育レベルも高い(と言われている)、世界に冠たるニッポン。何故英語は置いてきぼりを喰っているのだろうか。未だによく分からない話なのだ。

未成年者に大甘ニッポン

2007年09月20日 | アメリカ通信
アメリカの社会はキツイ。未成年者が犯罪を犯しても、大概はメディアに顔が出る。12歳の子供が人を殺しても写真が出る。更に地元のテレビニュースに裁判の模様まで出るのだから、かなりキツイ社会だが、アメリカのルールである。親も親戚も本人もそれに耐えなくてはならない。耐えるだけのタフさが要求される。

我がニッポンはどうか。少年法と言うやつで大甘に保護されていると聞く。今時、せいぜい法律で保護するのは、小学校までだろう。中学以上は立派な大人だ。中学生の援交とやらを見れば分かる。立派な大人だ。中学高校は未だ未熟だと言うなら、今時の20代や30代にも、未熟者はウヨウヨいる。

大昔は12~3歳で元服式。その頃から自覚を植えつける節目の儀式。今にして何となく分かる。今時、ハタチになったら成人式、もあるまい。最早、親も子供を教育する能力をとっくの昔に失っているのだから、無理やり本人に自覚させるしかないのだ。それでも落ちこぼれ犯罪を犯したら、全国区の顔写真。しょうがあるまい。


世界の壁は厚いのだ

2007年09月18日 | サッカー
なでしこジャパンは予想通り、ドイツに負けた。これはしょうがない。勝てというのが無理と言うもの。実力の差が大きすぎるのだ。それでも、番狂わせがあるかも、と思ってしまう同国人としての哀しさ。

データを見れば一目瞭然である。ドイツのシュートは日本の倍。18-9。日本の9本は、そんなにシュートしてたか?と言うほど印象が無い。コーナーキックは8-0。要するに敵陣へ攻め込めていないから、こうなるのは当然。面白いのは、ボール占有率がドイツ49%に対し日本は51%。
大体、どんな試合でも勝ちチームのボール占有率が高い。試合を観ていると分かるのだが、日本の占有率が高いのには理由がある。兎に角ディフェンスから中盤のラインでのボール回しがやたら多いのである。占有率は高くなる道理だ。それでいて有効なスペースが作れず、逆にボールを取られて一挙に攻め込まれる。

スペースが作れないというのは実は正確ではない。スペースは出来るが、そこに走りこんでいく味方の選手が誰もいないということだろう。将棋で3手くらい先を読むようなものである。一流のチームはこれが随所に見られるが、日本のチームには難しい。ボールを出そうと思っても居ないから、又後ろに回して時間稼ぎをする。これは男子チームにも言えることだ。

前回の男子ワールドカップ予選で、ミッドフィルダーのヒデが何回か空いたスペースにボールを送ったが、誰も走り込んでおらず、彼は首を傾げていたのを覚えている。何故来ないんだ!と。彼と他の日本の選手の間では、技量に相当の開きが有ったといわざるを得ない。

強いチームは、ボール回しが早い、カウンターアタックが早い、点を取られた後の取り返そうという激しい意思表示がプレーに出る。

レベルが違う事を再認識させられた今回のワールドカップである。

身体検査

2007年09月15日 | アメリカ通信
今、アメリカは来年の大統領選挙に向けて民主、共和の両党とも内部で激しい戦いを続けている。アメリカの「身体検査」は厳しい。候補者は、最後の戦いにたどり着くまで、様々な角度からあら捜しをされ、メディアを通して世論の糾弾を受け、それに理路整然とした説明が出来なければ立ち往生となり次に進めなくなる。この考えは、何も大統領選に留まらず、州知事戦でも同じ。要するに、組織のボスを選ぶ時にこのシステムが必ず働く。アメリカの「身体検査」は並みのレベルではない。
ちょっとでもスキャンダルっぽくなると、直ぐ喚問委員会が出来、公聴会の場に駆り出され、しかもTV中継とくるから、喚問される方は大変だ。化けの皮が剥がれれば御仕舞いとなる。

学校に例えれば、アメリカの政治がカレッジレベルとすると、戦後日本の自民党対社会党、或いは右翼対左翼といった構図時代は幼稚園レベル、今の日本は漸く中学校レベルでしかない。

昔は、「身体検査」で変なものが出てきても、力でごり押しで、チョん。それが今でも通用すると思っているから、脇が甘くなる。気がつけば、世論は沸騰し、あっという間に形勢不利となり、操縦不能の飛行機の如く、ダッチロールを繰り返し、敢無く墜落の憂き目を見る。

近年の総理大臣としては、異例な、というか、支離滅裂な言動と理由付けで周囲も首を傾げるような唐突な辞め方をしてしまったアベ・シンゾー君。その後の裏の話が囁かれ始めているが、自らの身体検査に身が及びかねないとしたら、あの、あまりにも唐突なやめ方と、こういう時にやらかす病気入院という隠れ家利用も納得がいく。

なでしこジャパン、攻撃せよ!

2007年09月12日 | サッカー
昨日から中国で女子ワールドカップが始まったが、オープニングのドイツ対アルゼンチンは11-0と記録的大差となってしまった。

今日は早朝5時からアメリカ対北朝鮮、続いて日本対イングランドを見たが、その感想を書いてみた。

まず、北朝鮮がかなり手強い。アメリカと互角か、ボール占有率ではやや上回っていたのではないかとさえ思う。両チームも早いボール回しと、スピード感あるアタックで、譲らずドローとなった。

日本とイングランドの試合も、ドローとなったが、内容は、日本はやはり負けていたと言わざるを得ない。試合前に、アメリカの解説者が、今日の試合で日本が勝てば次へ進めるだろうが、イングランドが勝つかドローの場合はイングランドが次へ進むだろうとの予想をしていたが、そんな予感がする内容だ。

既に初戦を終えたチームを見ると、ドイツ、アメリカ、北朝鮮、そしてイングランド共に皆 極めて攻撃的なサッカー(攻撃しなきゃサッカーじゃないのは当たり前だが)をしているのに比較して、日本には、はっきり言って、それが無い。イングランドの2点はいずれも、激しい攻撃から点に結び付けているが、日本の2点は全てフリーキックが入ったもの。

男子チームにも言えることだが、中盤からディフェンスラインでの横のボール回しが非常に多い。途中からそれを読まれ、再三ボールを奪われ、あっという間にゴール前に攻め入られている。ラッキーなクリアが続いたから2点で終わった感じだ。

イングランドは、ボールを奪ったあとの攻撃が非常に早く、怒涛の如くゴールを狙うという図だ。これが日本には無いのだ。フォワードのアタックが数えるくらいで比較にならないのだ。解説者が言っていた。「日本というチームは、非常に組織的に訓練されているのだが、それが強すぎるせいか、個人のクリエイティブなプレーが出て来ない」。ま、日本社会そのものとも言えるのであるが、国際社会で上っていくには難しいキャラクターだろう。

攻撃的サッカーが出来なければ、いつまでたっても今のレベルだろう。ドイツに大敗したアルゼンチンは、イングランド、日本に捨て身で来る。日本はアルゼンチン戦を取りこぼすかもしれない。そんな予感がする。

吼えろ 枡添 !

2007年09月07日 | いろいろ
新しい安倍内閣も、相変わらずのヨタヨタ船出であるが、その中で今のところ、唯一の「買い」は、厚生労働省の大臣になった、吼える枡添だろう。
よし坊は、彼の信奉者でも支持者でもないが、今のところ、大臣の中で面白そうで、期待出来そうなのは彼しかいない。何より、「盗人は牢屋行きだ!」は極めて分かりやすく、今の世の中ではかえって強烈なメッセージになっている。

泥棒は牢屋行き、なんてのは、小さい頃から教わって居るはずだが、現代はあまりにもくだらぬ誘惑が多く、いつの間にか忘れるらしい。

いつ頃から、日本人の箍が緩んだのかを考えると、ロッキード事件で時の総理大臣が逮捕されるという前代未聞の出来事が境目だったのかもしれない。あの時、或る評論家が、「この事件は、今後の日本のモラル構造を大きく変えるかもしれない」と言っていたのを思い出す。総理大臣でも悪いことをするのだから、俺達も、、、。そういう流れが敷かれたのだと思う。人間は弱いから、上がやりゃ、下もやる。連れもってやりゃ、悪の連帯感だって湧くわな。そして、皆で渡りゃ、怖くない。

最近、地方公務員の学歴詐称問題が明るみになったが、これとて同じ。就職難の中で、誰かが考え付いたことだろうが、高卒者の就職チャンスを奪ってまで、学歴詐称して入りたい公務員職。この事件は、公務員とはそれ程美味しいショーバイである事を教えてくれる。超安定(倒産がない)、らくらくお仕事(5時には誰もいなくなった)、そして、国民がいる限り、死ぬまで税金でオマンマが食べられる。情けない連中だ。

兎に角、枡添には吼えまくって欲しい。日本列島、末端の役場まで緊張感が走れば、少しはマシになるかも知れぬ。

「お天道様が見ている」「禁断の果実、食うべからず」。この二つさえ肝に銘じていれば、安らかな人生が送れるはずなのだが。

女子サッカー

2007年09月05日 | サッカー
サッカーのワールドカップはいつも大フィーバーだが、女子のワールドカップも見逃せない。

いよいよ、中国で開幕だが、優勝争いはアメリカとドイツであろう。これにスエーデンがどこまで喰らいつくか。日本は、決勝ラウンドへ行ければ大成功だろうと思う。それと、手ごわそうなのが実態がよく分からない北朝鮮。世界ランキング5位くらいだから実力はあり、そして不気味だ。

それにしても、男子サッカーの盛り上がりがヨーロッパ、南米、日本に比べ相当低いアメリカだが、殊、女子サッカーに関しての底辺の広がりは相当なものだ。小・中・高校生の女子サッカー人口は日本を相当上回っているはずだ。

2001年、アメリカに女子プロサッカーリーグが誕生した。我が地元アトランタには、アトランタ・ビートが名乗りを上げ、そこには、澤 穂希(現なでしこジャパンの10番)がいるではないか。そして、最初のアウェイの試合で、最初のゴールを決めた。やはり何事も最初のインパクトが肝心だ(写真はアトランタビート8番の澤)。

リーグは当時の国際的な選手があっちこっちから参加して、極めて国際色溢れるリーグであった。今回のワールドカップがらみで印象深い選手の一人に、ドイツのプリンツがいる。大きな体に走る速さ、それとボーイッシュな髪型で、強烈なシュートを放つ。ディフェンスもたじたじとなるので、観客が差別のブーイング。「このおとこ女!!」。顔を見ると実に愛くるしいのに。よし坊もワイフも最初はホントに男かと思ったが。アメリカはプリンツの突進をどう阻むかが見もの。

アメリカの女子プロリーグも2004年に資金難から消滅してしまった。復活を今か今かと待ち続けて、もう3年が経った。