よし坊のあっちこっち

神出鬼没、中年オヤジ、いや、老年オヤジの何でも有りブログだ!

非常時の合言葉 Go Big Go Now 

2022年08月25日 | アメリカ通信
ワシントン・ポストに続いてUSAトゥデイのコロナ禍に関するスペシャルレポートが出た。ワシントン・ポストの報告がトランプ政権の初動対応の失敗を中心としたが、USAトゥデイは医療関連の機関と現場の混乱をレポートしている。そこに見るのは、2009年に起こったパンデミックH1N1の教訓が活かされず、医療機関の組織硬直化の現実だ。

2009年のパンデミックの教訓から来るべき時のマニュアルが出来ていたにも関わらず混乱が生じたということは、教訓マニュアルの共有が関係者間で不十分だった可能性もある。もうひとつは予想以上に速い速度で死者が増加したことによりパニック状態に陥ってしまった面があるだろう。

緊急時においては、初期段階ではGo Big Go Nowが不可欠だろう。まだ詳細が不明だが予想以上の危険が迫っている可能性がある場合、世間に速く警鐘を鳴らす意味で、やや大げさに注意を喚起することは必要だ。日本語で言えば「拙速を貴ぶ」とでも言おうか。

だが、時間の経過とともにあるべき方向に情報を開示し、軌道修正を図っていくのが当然なのだが、そうにはならないし、今回もまさにそれだった。もちろん、国によって対応の温度差はあるが、例えば日本とアメリカ。アメリカではとっくの昔に大手メディアでの感染者数や死者の数を声高に放送するのはなくなった。ところが日本では相変わらず声高に数値を公表し、まるで国民の頭、即ち脳に恐怖を刻み込まんとばかりの対応だ。メディアの対応がこれほど違うのかと思う。日頃から日本のメディアが「マスごみ」と言われているのがよく分かる。二類から五類に未だに変更されてないから、一向に生活が上向きにならない。

日本ではGo Big の連続なのだ。唯々あきれるばかりだ。



親父の人生 (1)記憶をたどってみたい

2022年08月21日 | 昭和の足跡
今年で75歳となる。親父は68歳で鬼籍に入ったから、それ以上生きていることになる。親父が死んだとき、ワイフに親父の68は是非越えたいものだと言ったのを思い出すが、それ以上はお釣りの人生だと思ってもいいだろう。,

若い頃は親父とはろくに話もしなかった。別に仲が悪かったわけではないが、取り立てて話す話題も見当たらなかったからだ。しかし、自分も結婚し子供が出来、齢を重ねていくと、無性に親父が思い出される。何故もっと話をしなかったんだろうか、と。でも、親父と息子なんて、そんなものかもしれない。ただ、親父はもっと話をしたかったのかもしれないと思うと、自分の不徳を恥じ入る思いが沸き起こる。

そんなわけで親父のことを書いてみたくなったのだ。

日々 鹿との戦い 裏庭攻防戦

2022年08月20日 | アメリカ通信
今年はやけに鹿の出現が多い。2~3年前から鹿の出現が目立ち始めたが、今年は特別だ。この春先にはナンテンの陰で子供を産んだ。そのせいか、母親がバンビ2頭を引き連れて頻繁にやってくるのだ。まるで自分たちのホームグランドのような態度である。

折角咲きかけた花たちが無残にも食いちぎられてしまう。驚くのは鹿が食べないといわれているものも食べている。何もない冬ならいざ知らず、春夏の緑豊富な時期に、お構いなしに食べるから始末に悪い。こんな景色をみると、開発で緑がどんどん失われているのだと実感せざるをえない。

最初は竹の垣根で簡単に済ませていたが、おっとどっこい、簡単に突破して入り込み食い荒らしていく。とうとうフェンス用ワイヤを買ってきて防御線を張ることにした。これでしばらく様子見である。明日はどこが突破されるか、最早楽しみにさえなってきた。あ~ぁ。

余談 ところで今年は狐のアライグマがやってきた。

米国埋葬事情

2022年08月05日 | アメリカ通信
日本では火葬が殆どだが、アメリカでは土葬が主流であった。過去形にしたのは、このアメリカでも火葬が土葬を上回り、56%に達したとのことである。とりわけコロナ禍での多数の死者を埋葬するのに、いかに広大なアメリカと言えども、何処でも埋葬していいことにはならないので、火葬増になった。ご存知のように、アメリカでは火葬にした後、骨はパウダーにするので場所をとらない。

火葬への根強い反対は、主として宗教上の理由によるものだが、火葬へのシフトは、アメリカ人の宗教的退潮とも符号しているように思える。
経済的にみると、土葬が平均一万ドルかかるのに対し、火葬は5~6千ドルだから、この世知辛い世の中では自然の流れだろう。

そんな土葬か火葬か、の論争の中で、最近注目されてきたのが、Aquamation(水葬)である。今までニュースにもならなかったAquamationに光が当たり始めたのは、やはりコロナ禍の影響であろうと専門家は見ている。

Aquamationはもともとペットの埋葬に利用されていたのだが、人間への適用が法律的に可能になり、2011年に初めてこの埋葬方式が利用された。現在20州が合法化されているが、実際に設備が整っているのはまだ13州にとどまっているとのこと。施設数でみると、火葬施設が3300カ所を越えるのに対し、水葬施設は40に満たないという。

環境及び経済的側面の興味深い記述がある。埋葬には年間400万ガロンの遺体防腐処理剤が使われ、それ以外にも木棺用の木材、コンクリートや金属が使用される。ここで目を引くのは、防腐処理に従事する人は毒性の強いホルムアルデヒドを長年吸引するので白血病の症例が多いという事実である。火葬は主要素は火力だが、年間17億キロの二酸化炭素を排出するというから、CO2問題の昨今、問題に値する。これらに比べると水葬は一件あたり300ガロンの水(家庭で一日に使う水の量)で済むという。

水葬費用は1500ドルくらいと安いが、まだ施設が少ないので普及には時間がかかりそうだ。埋葬の時代から火葬が始まるまで100年を要したが、水葬が普及するのは、そこまで掛からないだろう、というのが専門家の観方である。