よし坊のあっちこっち

神出鬼没、中年オヤジ、いや、老年オヤジの何でも有りブログだ!

国際電話トラブル顛末記

2009年09月15日 | アメリカ通信
アメリカでトラブルに遭うと、解決するまで大変である。まして、母国語でもない英語で交渉するのだから、二重の苦しみ(?)となる。電話の向こうのオバちゃんは、こっちもアメリカ人だと思っているから、とてつもないスピードでまくし立てる。少々英語が出来てもついて行くのには大変な業を要する。

事の起こりは先月、とてつもない国際電話使用料を請求された事から始まった。我が家の電話システムはと言うと、ローカルコールは地元の全米一の会社、長距離は携帯電話、そして日本への電話は料金の安い国際電話専用会社のプラン(1分6セント)である。長年このやり方でやってきて、トラブルは一回も無かった。

日本へ500円くらい掛けたつもりの請求が、国際電話専用会社からではなく、ローカルの電話会社から来たのだが、見てビックリの4万円相当ときた。国際電話専用会社はローカルコール大手の回線を使用しているから、起こりうる事だとは思った。

冗談じゃないとばかり、早速、国際専用会社に電話したが、けんもほろろで、うちに間違いは絶対にないと言う。機械でも間違う事はあるだろうと言っても、取り付く島も無い態度なのである。こうなると、どっちが良いか悪いかの議論にはならない。あとはローカル大手の会社との交渉だ。ことの成り行きを話し、何とかしろと頼んだら、4万円相当が5千円相当になったので、手を打ったのだが、問題はこれから後の事である。

カスタマーサービスのオバちゃんは、今払っている金額にあと1000円分乗せたら、国際電話回線の使用(つまり、長距離回線の使用)可能になるが、どうかと打診してきた。日本への一分あたりは8セントと若干高くなるが、変なトラブルよりはマシかも知れぬと、OKした。しかし、こちトラはネイティブではない日本人。話の内容に漏れがあっては一大事だから、念には念をいれて、しつこく、二回同じ質問をした。「約1000円上がるが、今までのサービスに長距離電話サービスが加わると言う意味でよいか」。答えはイエスだったので、最終的にOKしたのだが。

さて、その3日後、頼んでもいない親子電話セットがこの会社から送られて来た。その場で電話をしたら、返却専用用紙を送るから返せと言う。これは、色々ありそうだと直感したので、長距離やら、日本への電話の必要があったのだが次の請求書に間違いない内容が来るまでは、何もすまいと、待った。そして、その不安は見事的中したのだ。約8500円の請求のはずなのだが、今度は15000円となっている。ほぼ倍だ。ここでハラワタが煮えくり返るところだが、この土日の休みに怒りっぱなしでは面白くないので、兎に角ハラワタ煮えくりは月曜までの持ち越しとした。

さて、月曜日、おもむろに、電話会社に電話をすると、漸くカスタマーサービスが出て、内容チェック、よし坊の主張が正しい事が判明した。

いつも思うのだが、電話での交渉は、ネイティブではない日本人には圧倒的に不利。相手は、こっちの顔も見えないから機関銃的英語でまくし立てるから、圧倒されて、わけも分からないうちにイエスと答えしまう事も多い。こんな時は、相手に言わせるだけ言わせて、最後に自分が理解している内容を2~3回サマリーの形で言い放つしかあるまい。それにしても、頼みもしないコードレスの親子機を80ドルだといって送りつけてきたのは一体なんだったんだろうか。油断も隙もあったものじゃない、アメリカ。

One foot in the grave, the other on a banana peel

2009年09月09日 | サッカー
One foot in the grave, the other on a banana peel. 今のメキシコがそんな状況だ。片足を墓場に突っ込み、もう一方の足はと見ると、乗っかったらツルんと滑りそうなバナナの皮の上に乗せている。日本語の「片足を棺桶に突っ込んでいる」状態よりももっと危ない表現ではないか。そう、今年のメキシコは危ないのだ。ひょっとしたらワールドカップのキップを手に出来ないかもしれないのだ。

そんな、背水の陣で望んだ、アウエーの試合のコスタリカ戦。ぶっちぎりの3-0で勝ち、望みを繋いだ。

それにしても、入れる奴が入れる、交代したら直ぐ入れる、このパターンは最高だろう。先取点はドス・サントス、続いてギレルモ・フランコ(写真)、彼と交代したグアルダードが交代直後に入れる。サッカーの醍醐味の一つだ。

メンバーが凄い。真ん中で36歳のブランコが頑張る。二点目を入れた元ビジャレアルのフランコも32歳だ。今日はホンジュラス戦、勝てばキップが見えてくる。

Labor Dayのもう一つの顔

2009年09月07日 | アメリカ通信
異国の地に暮らすと色々な事に遭遇する。明日9月の第一月曜日は、アメリカではLabor Day、日本で言えば勤労感謝の日で、土ー月と3連休となるのだが、Labor Dayのもう一つの顔を知らないと面食らう事がある。

ニューオリンズは、誰でも知っているアメリカ屈指の観光都市で、人気が高い。ある時、Labor Day前日をワイフと共にニューオリンズで泊まり、翌日のLabor Day休日をエンジョイする事にした。日本食以外で外食して満足出来る唯一の観光地と言ってもよい。ガンボスープにジャンバラヤ。定番だが美味い。

今回は有名なフレンチクォーターの一角の、所謂シティホテルタイプではなく、フレンチクォーターの典型的なホテルに泊まりたかったので、相当前に予約を入れた。一度泊まりたいと思っていたタイプのホテルで、直前予約では中々取れない。

夕方、ホテルに着いて、チェックインするべく、フロントデスクで予約客である事を告げた。すると、予約は聞いているが、他のホテルに行ってくれ、今日は一杯なのでそうなったと言う。おかしい事を言うなと怪訝な顔を恐らくしていたのだろう。更に付け加えて、今日は特別な日なので、貴方達のような夫婦は他に泊まるように手配しているのだと言う。丁度二階から二人連れのゲストが降りてきた。仲良く方を抱き合った二人連れが外へ出て行った。男同士の二人。フロントデスクのおっさんに目をやると、分かっただろ?と目が言っていた。

翌日、移動したホテルからフレンチクォーターへ来て見て驚いた。同性同士のカップルが街やレストラン、ホテルのバルコニーにあふれ返っているではないか。正に彼らの祭典の日なのである。我々のような異性同士のカップルも居るには居るが、恐らく知らないで泊まりに来た同類ではないかと思われる風情である。

帰ってから調べると、この日は全米の主要都市では皆そうらしい。最も大きいところでは、サンフランシスコ。納得である。地元アトランタを調べたら、同じような集会祭典があったとある。こんなことは、実際遭遇しないと分からない話である。以来、この時期に旅行は禁物と心得たり。

映画三昧ー東宝喜劇

2009年09月04日 | 映画
後年の寅さんシリーズの松竹、トラック野郎の東映喜劇があるが、かつての東宝は「喜劇の東宝」と言ってもいいくらい強かった。

まずは「社長」シリーズ。確か、社長太平記から観始めたのだが、森繁の社長に加藤大介の部長、秘書の小林圭樹、お調子者の宴会部長の三木のり平等が固め、社長夫人が久慈あさみ、お色気マダムに淡路恵子がからんでの誠におおらかな喜劇だった。年代的には、杉並から引っ越した後だろうから、田無の東宝だろうか。

次が、「駅前」シリーズだ。これも森繁、伴順にフランキー堺。女優人は淡島千景、淡路恵子、池内淳子がレギュラーだった。
封切の度に観にいっていたわけだから、よくそんな金が有ったものだと、不思議で仕方がない。どこから金を工面したのだろうか、よく分からないのだ。

それにしても、当時の東宝は、女優人が豊富だったような気がする。思い出しただけでも、他に司葉子、草笛光子、河内桃子、団玲子。往年の司葉子もよかったが、河内桃子は好きな女優の一人だったな。映画より舞台の方が多かったような気がするが。

映画三昧ー永山一夫

2009年09月02日 | 映画
長年捜し求めていた、と言うか、あきらめていた名前が突然目の前に現れたのにはびっくりした。あまりにも突然だったから、ネットで何を調べていたのかもすっかり忘れてしまった。永山一夫。どこかで見たような、そうだ、奴だ。以前のブログで書いた、北朝鮮に渡った、忘れられない悪役である。これで、長年のつかえが漸く取れた。

悪役といって重要な役柄ではないから、いつも出番は少ない。なにしろ、映画が始まり、最初に配役名が順番に出てくるが、いつも決まって最後の方、その他大勢の中に名前が見えるのである。役柄は鉄砲玉であったり、チンピラだったりして、最後にあっけなく殺されてしまう。殺されるまでに、必ず大写しで、ニヤッと、ふてぶてしい顔を見せたものだ。

東映の俳優と思っていたが、調べてみると日活のやくざチンピラ映画にも出ているので、こういう役柄では重宝されていたのかもしれない。

当時の悪役達が後年チョッと変わった親父役で結構楽しませてくれたから、彼が日本に残っていたら、どんな事になったのだろうかと想像すると、何か残念な気がする。実力の芸能界と言えども、彼にとっては出自の為の限界を感じていたのか、それとも、やはり、多くの人が抱いた「極楽黄土」を北に夢見たのだろうか。当時の新聞のインタビュー記事の詳細は覚えていないが、北での夢を語っていた印象は覚えているから、やはり、両方なのだろうな。

当時、一般の人に混じって、芸能、芸術関係で著名な人が北に渡ったと聞くが、当時の社会党は全く罪な事をしてくれたものだ。