よし坊のあっちこっち

神出鬼没、中年オヤジ、いや、老年オヤジの何でも有りブログだ!

昔の名前で出ています

2009年07月30日 | サッカー
サッカーのプレ・シーズンを飾って、各地で試合が続いている。その中で、イタリアのACミランはアメリカでの試合で、3戦全敗を喫し、目を覆うばかりの凋落ぶりである。昨シーズンは、前監督に干されていた嘗ての花形ロナルディーニョが、同僚カカの移籍や新監督となったことで、再びミッドフィールドに躍り出たかに見えたが、昨日のドイツでのAudi Cupでのバイエルン・ミュニックとの戦いを見ても、何処に居るのかが分からないくらい、埋没している。後半、交代したら、俄然ミランの動きが良くなったのは何とも皮肉だが、それでも4-1で負けるとは、どうにもならない。

嘗てバルサでは、そのスポットだけが輝いていたかに見えたが、もう、その面影は無く、確かにテクニックは未だ健在とはいえ、「昔の名前で出ています」がピッタシカンカンである。同郷のパトも遠慮しているのか、打てばいいシュートも変なパスで自滅する場面があった。来期のミランは買えそうにない。


ブッシュ最後の一週間とチェイニーの悪あがき

2009年07月27日 | アメリカ通信
アメリカの副大統領というのは大統領の影に隠れてしまうものだが、ブッシュJr政権のチェイニーは違っていた。やんちゃ坊主ブッシュのお目付け役を担いながら、自分のやりたい事を実現する為に”目立った”影の黒幕を演じてきたように見える。それをメディアは実力派副大統領と報じた。しかし、このやり手の副大統領には、常に”いかがわしさ”が伴い、多くの国民はそれを感じ取っていたに違いない。特にイラク戦争突入のシナリオは間違いなくこの副大統領が書き、彼を中心とした、ネオコン一派(他にラムズフェルド国防長官、ウォルフウィッツ次官、物議をかもした国連大使ジョン・ボルトン)が、タカ派のブッシュJrを巧く抱き込み、点いた火に更に油を注いで、無駄な戦争へと持ち込んだと言える。

副大統領としては、最も悪名の高いのが、スキャンダルまみれのニクソン政権でのスピロ・アグニューだろう。何せ、汚職でブタ箱行きを、司法取引によって減刑(税金の申告間違いとして金を払う事にした)、その代わり辞任することで決着させた、犯罪で唯一辞任した副大統領なのである。
チェイニーは、もちろん犯罪という証拠は無いが、その暗い部分は”悪名高い”副大統領”のリストに間違いなく入る。

最近、ブッシュ退任の一週間前後の、ブッシュとチェイニーのホワイトハウスの内幕が明るみに出た。この二人、イラク戦争おっぱじめ屋としての同士でもあり、それ以前からの親交もあり、その絆は極めて強いのだが、例の、女性のCIA部員の名前をリークした事件(これもチェイニーの指示によるが)で起訴され、有罪となった彼の最も信頼する部下、”スクーター”リビーを恩赦に持ち込む為に目の色を変えてブッシュに食い下がったと言う話である。しかも、ホワイトハウス高官によれば、任期中、あんな形相のチェイニーを見たことが無いくらいだったらしい。ブッシュは、悩みに悩んだらしいが、最後は正義が成り立たないということで同士の圧力を蹴った。

ブッシュはその2年程前から、密かに、巷では決して有名ではない(無名に近い)が、その世界では極めて優秀と評価の高い弁護士に接し、事件の調査やアドバイスを依頼した。その過程で揺ぎ無い相互信頼が確立していったと言う。ホワイトハウスを去る前日、ブッシュは彼を密かに招きいれ、アルコールを飲みながら改めて尋ねたそうだ。”リビーはやはり、ウソをついているか”。そして弁護士の答えは”然り”。

翌日、ホワイトハウス内のセレモニーの後、ブッシュはチェイニーを呼び寄せ、囁いた。「要求は飲めない」。その瞬間のチェイニーの表情は、”信じられない”と言わんばかりの、しかも複雑な表情だったとある。

アメリカは、正義と言う言葉に弱い。黒子黒幕に大いに踊らされたブッシュも、最後の最後で”正義”と言う言葉、概念に救われたように思える。

危険水域に入った”肥満戦争”

2009年07月22日 | アメリカ通信
先日、アメリカでMedical Neglect(メディカル・ニグレクト)を理由に肥満児を持つ母親が警察に逮捕され、全米の注目を引く事件となった。殺人事件のようなセンセーショナルな事件ではないから、所謂新聞の大見出しになるようなものではないが、明らかにビッグニュースなのである。アメリカもいよいよ”危険水域”に入ったのではないかと思わせるものだ。

アメリカが極めて急ピッチで肥満大国を邁進しているのは周知の事実で、最初の危機感は、ビル・クリントン政権が1992年に全国民に対し警鐘を鳴らしたことでアピールされたが、以来肥満度は高まる一方で収まる事を知らない。

特に南部はその勢いが尋常ではなく、よし坊とワイフは、買い物に出るたびにため息が出る。”太っていない人”に出会うのは10人に二人くらいだろうか。

Medical Neglect。病気や怪我をした子供を親が放っておいたら、それだけで逮捕の対象になる罪である。この2~3年、いくつかの州で、肥満を理由としたMedical Neglectで親を逮捕したが、いずれも訓戒や書類送検で終わっていた。
しかし、今回のサウス・カロライナで逮捕されたケースは、いよいよ、実刑まで行くのではないかと言われており、”パンドラの箱”を開けるのではないかと注目されている。

若干14歳で、555ポンド。250キロなんて日本の普通の生活ではお目にかかるのは難しいが、アメリカでは驚かない。よく、アメリカ人の3分の1は肥満と言われているが、こと南部に関しては6割くらいが肥満ではないかというのがよし坊の印象だ。ノホホンんと親と言う仕事をやっているとブタ箱に放り込まれかねないアメリカなのである。

映画三昧ー ビビアン・リー

2009年07月18日 | 映画
女優は一様に美しい。だから女優になるとも言える。しかし、魅了された女優と言うのはそんなに居るわけではない。片手も居れば良い方だろう。

ビビアン・リーはその一人だ。「風とともに去りぬ」を観て、それで終わらなかった。都合6回も観てしまったのだ。何故そんなに観てしまったのか、いまだに分からない。と言うよりは、やはり、ビビアン・リーに参ってしまったのだろう。アメリカ人の根っこに今でも居座っている「Civil War」(南北戦争)を時代背景としてアトランタを舞台に繰り広げる壮大絵巻とでも言おうか。

これがクラーク・ゲーブルか、オリビア・デ・ハビランドって東京生まれか、等と話題も尽きない。映画のシーンもアトランタが燃えるところは圧巻、豪華絢爛盛りだくさんである。
原作者マーガレット・ミッチェルは地元ジョージア州アトランタでこれを書き、その後交通事故で早世してしまった。今よし坊は、ゆかりの地アトランタに住んでいるが、まだ、マーガレット・ミッチェル記念館には行ったことが無い。いつでも行けると思うと、なかなかチャンスが無いものだ。

ビビアン・リーにゾッコンとなってからは、哀愁、アンナ・カレニーナ、欲望と言う名の電車、そして愚か者の船と続いたが、やはり、スカーレットがあまりにも強烈だ。

インド生まれの、この野生的な小娘が、英国の名優、ローレンス・オリビエを射止め、更に、スカーレット役が見つからないまま撮影スタートした「風」の主役をも射止めたことは、かなりの強運の持ち主だろう。

最近の映画で、こういう風にゾクゾクっと来る女優がさっぱり居ないのは残念このうえもない。

与那国島

2009年07月09日 | いろいろ
防衛省が与那国島に陸自を配置する計画をもっているとの記事が最近出た。遅すぎの感もあるが、誠に歓迎すべき動きだと思う。

日本西端の与那国島は、かつては、琉球文化貿易の尖兵として南シナ海を中心に重要な役割を果たしたところで、台湾フィリピン等との経済的結びつきは非常に強かった。又、台湾とは国境を対峙する所で、距離も100キロくらいしか離れておらず、確か、海里問題でいけば、制空権がオーバーラップしてしまい、与那国島から飛行機が飛び立つと、台湾がスクランブルをかけることになるらしい。

友好国台湾も、最近の動向を見ると、第二の香港型台湾を考えている節があるらしく、その行き着く先は、台湾の中国化ということで、日本は相当腹を据えてかからないと、ますます中国をのさばらせてしまう。

前にも書いたとおり、中国は本気で太平洋をアメリカと二分しようと考えているのだから、国守をしっかりやらない事には、気がついたら取り返しの付かない状況になってた、なんてことが起こりそうだ。

尖閣諸島は目と鼻の先だから、当然中国はイチャモンをつけてくるが、そこそこの部隊を配置して、ニラミを利かさないといけない。

かつての琉球諸島に対する馴染みはきわめて低いから、これを機会に大いに歴史や文化を知って欲しい、そんな土地柄、地域である。

やっと釣れました

2009年07月06日 | 旅行
今年の独立記念日は、3度目の正直を狙って、ピア釣りに決め、3日にフロリダに向けて出発。
今年は、2回ともボウズで散々な目に遭っている。今回は3タテは喰うまいと、去年秋、大漁だったクリアウォーターのレディントン・ピアに決め、”必勝”を期した。狙いは鯵で、この時期鯵が来るのかが問題だが、今まで6月にメキシコ湾で実績があるので、いけるだろうと踏んだが。

片道500マイル(約800KM)だから、いつもの如くワイフと交代運転。アメリカの道は単調だ。同じ道は面白くないと、新しいルートに変えても所詮は同じ。何も無い、唯唯同じ風景しか出て来ない。

昨年泊まったLaQuintaインは、80ドルだったが、この時期フロリダはオフシーズンの為か、同じホテルで45ドルと約半値。アメリカはこういうところが実に合理的というか、チョイスが豊富で、選べば安く泊まれる。
食事も工夫すれば美味しく食べれる。外で食べるものはろくな物が無い。味オンチのアメリカ人社会では自ら防衛しないと損をする。と言う具合で、我が家では、日本食料品店で、サキイカ、オカキ、カップ焼きソバを買い込み、これを肴にワイフは持参のビール、よし坊はウィスキーの水割りで、ホテルの部屋で盛り上がる。最後の仕上げは、これまた、カップ麺。ワイフはキツネ、よし坊はタヌキの大盛り。翌朝は、これまた、韓国ベーカリーで買ってきた菓子パン。ホテルのコンチスタイルの朝食でも良いが、満足感が天と地くらいに違うのだ。

さて、翌朝は4時半起きでレディントン・ビーチへ。
いつも、釣果はワイフが先行し、そして大漁だ。早速糸をたれる。ワイフもよし坊もアタリが無い。今日もヒョッとして?と嫌な考えが頭をよぎる。と、ワイフにアタリが。また先を越されたか。釣り上げたら雑魚だったので、取敢えずホッとした。

オッとアタリが来ました。引き上げると、イサキの一種だ。立て続けに来た。ワイフのほうにも同じものがかかり始めた。小さいのは放し、3尾持ち帰りとした。
遠くに投げりゃ良いってなもんじゃないが、遠めに放ったら、途端に手応え。上げてみたら、イシダイの子供みたいなのが上がった。外見はハタタテダイにも似ているが旗立てが無い。

あとは、チヌの種類か、専らよし坊が釣る形で、ワイフには雑魚ばかり。初めての釣果逆転の可能性が出てきた。暫くしたら、本日、最初で最後の待望の鯵が、ワイフの竿にかかった。待望の一尾。タタキが頭をよぎる。

大漁鯵の20尾とはいかなかったが、写真の釣果は、まずまず。日曜の晩は、早速鯵のタタキに刺身。刺身は手巻き寿司ネタとなり、ワイフとよし坊の胃袋に大満足で納まった。