よし坊のあっちこっち

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映画三昧 ー 映画と私(5)フランスの女優

2021年12月14日 | 映画
フランスの映画界も魅惑的な女優を多く輩出し、日本のファンを魅了したものである。

まず挙げたいのがカトリーヌ・ドヌーヴ。フランス女優の中では最も好きな女優である。ミシェル・ルグランの調べに乗った「シェルブールの雨傘」もよかったが、何といっても「昼顔」がいい。近年評判となった「Indochina」をまだ見てないのが今のところの心残りである。

フランスを代表する女優としてはジャンヌ・モローは外せない。印象に残る作品は「突然炎の如く」だろうか。二人の男性の狭間で奔放な女性を演じ、アッという結末が忘れられない。

アヌーク・エーメもいい女優だ。ジュラール・フィリップと共演した「モンパルナスの灯」、創世記を描いた「ソドムとゴモラ」、そしてやはり極めつけは「男と女」であろう。

最後に、アラン・レネ作品の「去年マリエンバートで」。いささか難解な映画だが、デルフィーヌ・セイリグの不思議な魅力がなんとも印象的であった。これは、難解故に確かATGで上映されたと記憶する。


2019年12月31日 なぜ中国は信頼されないのか

2021年12月07日 | アメリカ通信
2年前のこの日、12月31日は今も世界が苦しむコロナ禍の始まりの日とも言える。まさか世界は新しいウィルスが出現したとはつゆ知らず、3か月後のアウトブレイクに直面し、世界中が大混乱に陥った。

この日を境に1月第1週にかけて米国CDCと中国疫病機関との間でやり取りされた内容を見ただけで、疫病のような、政治や主義を越えて、科学的事実をもとに対処すべき問題に、いかに統制国家中国が隠蔽に動き、その後の世界を危うくしたかがよくわかる。もちろん、自由国家の米国でも、政治に都合が悪ければ、公表しないよう科学に圧力をかけることがある(トランプのコロナ対応など)が、最終的には表に出てくる。鍵となる内容は以下の通り。

2019.12.31  アトランタのCDC本部に一通のEメール入電。北京CDC出先事務所発「武漢で正体不明の肺炎に似た症状疾患発生、調査中」。”正体不明”に反応した当時のCDC所長Redfieldは中国疾病予防管理センターの所長と翌日電話会議が出来るようスタッフに指示。だが電話が繋がったのは1月3日だった。
2020.01.03 電話による中国側説明「発生は武漢水産市場。外来種の動物から人にうつった。すべて動物-人感染。発生件数は20数名で3人家族罹病も含む」

CDCは、1月6日迄の中国側の対応から、重大事態進行中と判断。根拠は3つ。
① SARSのような「人-人」への接触感染症を疑う必要を否定し、単なる肺炎の一種として片づけようとしている。もしウイルスなら、動物-人への同時多発的感染はありえないが、そこへの言及を避けている(CDCがRed Flagを挙げた3人家族同時罹病は、後に両親罹病後に同居していなかった息子が看病んきて罹病した、即ち人-人感染だったことが後に判明)。
② SARSの教訓から設立された世界医療情報ネットワークProMED(疑わしい事案は発生次第世界中に知らせる)に何も載せようとしなかったこと。
③ 1月6日までの電話会議で、現場に最も近い中国側の情報が米国側が把握している情報の範囲を出ず、加えてCDC提案の調査チーム派遣を拒否したこと。

隠蔽が初期対応の不手際を生み、政治が科学をねじ伏せた結果、世界に火の手を拡大してしまったのである。共産主義に代表される統制国家は、こういうことを平気でやる。中国が何故信頼されないか、の答えがここにある。