よし坊のあっちこっち

神出鬼没、中年オヤジ、いや、老年オヤジの何でも有りブログだ!

全快祝いのフロリダ・フィッシング

2013年05月27日 | アメリカ通信
人間なんやかんやと理由をつけるものだが、白内障両眼完治にかこつけて、先週の木金と一泊でいつものフロリダ・フィッシングに出かけた。

途中、ワイフの趣味であるアンとアンディのコレクション探しで、これもお馴染みのMaconのアンティークショップに立ち寄る。今回は3点のご購入である。

さて、いつものレディントン・ビーチのピアだが、行ってみて驚いた。今年は料金が3ドルも上がり15ドルである。何年か前にオーナーが代わってから、やたらと値上げをしてくれる。

釣果のほうだが、またしてもワイフに出し抜かれてしまった。これまでのところ全敗である。ワイフがアジ3尾、拙者はアジ1尾とフエフキダイの一種を1尾。ワイフが釣ったアジの1尾は30センチもあり、過去最大のアジだった。以前は22センチが最大だったから、かなり大きい。残念ながら今回はサワラが釣れず。他の連中もサワラを上げていなかったので、それなりに納得。

フエフキダイはひどくカルキの匂いがするので、結局は料理の直前で捨てることにした。このカルキ臭、他人のブログによると、フエフキダイの系統は体の構造上そういう臭を作り出すらしい。

土曜日曜は、鯵のタタキと刺身で久しぶりに手巻きとなった。それにしても同じメキシコ湾でも、デスティンやパナマシティ方面のアジとタンパ周辺のアジでは食べた感触が違う。タンパ周辺のアジはコリコリしてるというか、身が締まっているのだ。

素人考えだが、身が締まっている理由は恐らく海流の違いだろう。デスティン方面では海流はメキシコ湾をぐるぐる回流しているだけだが、タンパのアジはメキシコ湾東からフロリダ半島を大西洋側にぐるりと回って戻ってくるのではないか。このヒントは、2-3年前にBPがニューオリンズ沖で過去最大の原油流出事故を起こした時に示された海流の動きによる。

さて、次回はハリケーンシーズンではあるが、7月にでも二回目の釣りといこうか。

サッカーUSA (1) FIFAの苛立ち

2013年05月19日 | サッカー
サッカーと言えばどうしてもヨーロッパに目がいってしまう。それはやはり強豪ひしめく激戦区だからであろう。もちろん各国リーグには実力の差が少しづつあるが、それでもレベルは他地域より数段高く、リーグ戦のカップだけでなく、ヨーロッパリーグやチャンピオンズリーグでの戦いに目を奪われてしまう。スペインリーグではバルサの陰りとレアルの無冠、チャンピオンズリーグでのドイツ勢の決勝戦、イングランドリーグの弱体化等が話題となる。そして、MLSを離れたベッカムがパリのサンジェルマンに加入し、フランスリーグ悲願の優勝を機に現役引退を発表した。

1994年、アメリカはワールドカップの開催国となった。スポーツ大国であるアメリカでの開催は至極当然のように思えるが、ヨーロッパや中南米に比べると熱狂度はかなり落ちる。それでも2000年代にはMLS(メジャーリーグサッカー)を定着させ、更にベッカムを呼び入れることによって、その後続々とヨーロッパで活躍したビッグネームが馳せ参じた。アンリ、マルケスが続き、最近ではロビー・キーンとティム・ケーヒルだ。又、地元アメリカから欧州に武者修行に出る数も増えた。その主力はドイツリーグ、オランダリーグであるが、やはりその先鞭をつけたのは、イングランドプレミアリーグのフラム(日本ではしばしばフルハムと紹介される)でキャプテンまで務めたブライアン・マックブライドを忘れてはいけない。エバートンでキーパーの定位置を確保しているティム・ハワード、今季惜しくも5位につけたトットナム・ホットスパーのMFクリント・デンプシーはアメリカの牽引車の役割を負っている。

少しづつ支持層を増やしてきたアメリカだが、FIFAからみれば、その発展状況には大いに不満なのである。2013年の新しい年を迎える直前の12月に会長のブラッターはインタビューに答えてこう言った。「FIFAは94年のワールドカップ開催の条件に国内プロリーグ創設を上げ、96年には、MLSがスタートした。その後、再三にわたりリーグ開催期間3月ー10月を国際レベルの8月ー5月に変更するよう要請してきたが、今現在何も変わっていない。これでは成功しない」。そう、アメリカではリーグの開催期間が圧倒的に短いのである。FIFAはアメリカの実力が向上しないのはそこに一因があると見ているのだ。

FIFAから見れば、スポーツ大国の国で、大学前のユース・スポーツとしては圧倒的人気を誇るサッカーが何故定着しないのか。何故国際レベルのスケジュールに合わせようとしないのか、何故強くなりたいと思わないのか。FIFAの苛立ちは頂点に達しているように見える。


庭仕事は格闘技だ!

2013年05月12日 | アメリカ通信
日本人にとって、いや、よし坊にとって、アメリカの庭仕事は格闘技のようなもので、兎に角体力が要る。業者に頼めば簡単だが、金が掛かる。手間賃が結構高い。だからアメリカ人は大概な大工仕事は自分でやるし、小さい頃からやり付けているから抵抗がない。その点、日本人には勝手が違うから、長年かけて慣れていかないと上手く出来無い。そうかと言って手を拱いているわけにはいかないので、そこはチャレンジしかないのだ。

今年のよし坊プロジェクトは目白押しだが、最大のプロジェクトは、裏庭の雑草に任せていた一画を綺麗にしようというもの。

写真は8割がた出来たものだが、3月頃からスタートして。何もなかった所にまず日本柘植を6個植え、石のブロックで仕切り目を作った。残りの長方形の大きなスペースを芝生にするもので、写真で分かるように4分の3まで芝そ敷き詰めた。来週残りを敷いて根付くのを待つ。さてうまく根付いてくれるかどうかだ。何せ素人のやることだから若干の不安はある。ワイフはその点大いに疑問視しているのだが。

芝が140ドル、柘植の木が70ドル、その他踏み石等で50ドルでしめて260ドル。これで夏盛りに青々とした芝が息づけば安いものだ。

最後の頼みは手動式

2013年05月06日 | アメリカ通信
日曜日の朝、車を使おうと思ったら、前輪のタイヤがペッタンコ。ソロソロっと車を動かして目視チェックした。釘が刺さっている風でもないが、一晩でこんなに空気が抜けるのは、やはりパンクだろう。さてどうしたものか。

家から1-2分の一番近くのガスステーションなら日曜日もやっているから、直して買い物には行けるが、15-20ドルは取られる。家から5分くらいの所にタイヤを買ったディーラーがあって、そこならいつもタダだが日曜は休み。ワイフのツルの一声でタダの選択となった。

どのくらい空気が抜けるのか。早速めったに使わない自転車用の空気入れを取り出し、汗をかきながらの空気注入。これで一晩おいて様子を見ることになった。

今朝起きてタイヤをチェックしたが、殆ど空気は抜けていない。開店目指してタイヤのディーラーへ。先客がおり、二番手であった。結果はやはりパンクで、小さなワイヤーが刺さっていたとのことであった。

以前、空気が自然に抜けた時に使う携帯用電気空気ポンプを買った事があるが、数回使っただけで使用不能となり、ワイフにこっぴどく怒られたことがある。その点、自転車用の空気入れは手動だから壊れることはない。困った時の究極の優れ物であることを再認識した。これからは、長距離ドライブには、この空気入れは必需品となりそうだ。ハイテク物はイザと言う時意外と使えず、不便の塊と化す。

またしてもガン(銃)、狂気のアメリカ

2013年05月03日 | アメリカ通信
ケンタッキーの片田舎でまたまた痛ましい事件が起こった。

5歳の坊主が子供用ライフルで2歳の妹を誤射して殺してしまったのだ。日本では想像もつかないが、銃社会アメリカでは、決して突拍子もない事件とは言えない所が”怖い”。

今回の事件のミソは、”子供用ライフル”である。子供用ではあるが、オモチャではないのだ。子供が使えるよう使いやすく軽量にしているだけで、弾は立派な実弾である。何故こんな小さな子供が銃器を持てるのか不思議に思うが、アメリカでは親が購入してギフトとして子供に与えるのは自由であり、何ら規制が無いのだ。

そもそも、親が銃火器を未成年の子供にギフトとして買い与える事自体、どう考えてもモラルや社会秩序維持の欠如の何ものでもないと思うのだが、アメリカではそうはならないから、やはり、この国は狂気の一面を持った国としか言い様がない。

銃器製造メーカーは、売上が頭打ちになって以来何をやってきたかというと、一生懸命、女性や子供の市場開拓をやってきたようで、規制する法律も無いから市場はどんどん伸びているそうだ。最近オバマが声高にやろうとしていた銃規制もなにやら尻すぼみになりつつあり、この国の恥部は一向に改まりそうもない。

銃による未成年の死者は年間1500人に上るという。

解雇規制緩和の動きと日本の経営者

2013年05月01日 | ビジネス横丁こぼれ話
少子化による労働力供給の将来的不安定さを解消する一環として「改正高齢者雇用法」が施行された。その一方で、労働市場に大きな影響を与える問題が争点となりかけたが、諸般の事情、というよりは専ら政治的理由で議論棚上げとなった。「解雇規制の緩和」である。

「解雇規制の緩和」とは、従来の雇用維持型から労働移動型の市場への変革を促す為に会社側の従業員解雇をし易くし、その代わりに解雇従業員には、いくばくかの金銭を支給し雇用関係を終了させるもの。雇用維持型とは、日本企業の典型とされる終身雇用形態であり、労働移動型とは、米国に見られるように、会社側の解雇も比較的簡単に出来、従業員側から見れば、転職が簡単且つ当たり前に出来る、労働流動性の極めて高い形態と言えよう。日本もそれを目指す積もりだろうが、簡単ではない。むしろ、現状ではリスキーだ。

米国労働市場は、ご存知のように、経営が悪化すれば帳尻を合わす為にレイオフや、ポジションを廃止して簡単に解雇する。逆に人材が必要となればその都度募集する。それも結構頻繁にやるから年間を通じて常に採用しているようなものだ。だから従業員も仕事に不都合を感じたらさっさと辞めて他に移る。米国ではこのシステムが円滑に機能している。

日本もこのような労働移動型に移行したいのだろうが、伝統的な終身雇用制度が築いてきた社会・会社システムは、“転職”に対しネガティブなイメージを造成してきた。この独特の土壌が破壊されない限り、労働移動型への移行は困難を極める。その前に会社や経営者が示さなければならない覚悟が二つある。会社が提示すべき証拠と言い換えても良い。

その1。会社は転職組の採用比率を意識的に高め、実績として、それを証明する必要がある。その過程で、産業界全体が「新卒」とか「中途採用」等の言葉使いを廃止し、所謂「中途採用」の募集では、年齢制限表示を差別として法的規制を掛けるべきである。
その2。人事部機能を相当強化しないと労働移動型への移行は難しい。極端な言い方をすれば、今の日本企業の人事部は採用に関しては春の新卒採用がビッグイベントであり、それさえ無難にこなせば良い。所謂「中途採用」は片隅にある。こんな楽なことはない。又、前述したように、中途採用の年齢制限がまかり通る現状では、差別の認識が無い。更に、ハラスメントに対しては、欧米とは比較にならぬ程寛容且つ鈍感である。米国並のHRマネジメントが求められる。

以上に対する覚悟が産業界にあるだろうか。ここから始めなければならない。