よし坊のあっちこっち

神出鬼没、中年オヤジ、いや、老年オヤジの何でも有りブログだ!

濃厚となったW杯予選ラウンド敗退

2014年05月28日 | サッカー
格下キプロス相手に1-0で勝ったものの、その内容は期待に反するもので、よし坊が予想している1分け2敗の線が濃厚となった昨日の試合だった。

肝心の本田の出来は、ミランでの苦境をそのまま持ち込んだような、キレの悪さで、本田を軸にした展開で本当に大丈夫だろうか、という懸念さえ覚えてしまう。もう一人のキーマンである香川も、マンUでのベンチウォーマーの現状そのものを引きずっており、精彩に欠ける。他にも問題がある。良くも悪くも注目されている柿谷だ。代表に選ばれてから全くいい仕事をしていない。更に今季はJリーグで不振に喘いでいる。何で彼を選んだのか、?マークが付くのだが、何しろザックのお気に入りだから何ともならん。

この状況で、来週のタンパ、コスタリカ戦を観に行くわけだが、ザックはどんなフォーメーションを見せてくれるのだろうか。香川を軸にガラッと変えてみたらどうだろうか。ブレーキの本田が本来に戻ればいいが、どうもそうにはならない予感がするのだ。本田を重用するだけでは突破口は到底開かれない。ガラッと変える、そんなサプライズを見せて欲しいものだ。

タンパでじっくり観て来よう。



クリンズマンのメッセージ、明暗分けたビーズレイとドノヴァン

2014年05月25日 | サッカー
一昨日、最終選考キャンプを終えたクリンズマンはブラジル切符を手にした23名のワールドカップ・ブラジルの代表選手を発表し、そこには、アメリカのスーパースター、ランドン・ドノヴァンの名前は無かった。メディアは一様にサプライズとして報道し、一部の専門家は”大きな判断ミスだ”とクリンズマン攻撃を始めた。

ドノヴァン落選の報を聞いたとき、やはりそう来たか、と言うのが正直な感想だ。クリンズマンがアメリカ代表チームの指揮を任されて以来、彼が発信してきたメッセージがある。それをドノヴァンは見誤ったのである。そして、今回の落選劇はアメリカのサッカー界に強烈なメッセージを送ったと見るべきだろう。

クリンズマンが発信してきたメッセージとは何か。アメリカがサッカーでワールドクラスになる為には、もっとワールドクラスの選手がこなしているのと同等のサッカー時間の中で最高のパフォーマンスを維持するよう自分を磨き続けなければならない、というものだ。残念ながら、現在のアメリカのシステムではサッカーシーズンは8ヶ月でワールドクラスのヨーロッパの10ヶ月に比べ2ヶ月も少ない。サッカーの現場から遠ざかれば遠ざかるほどパフォーマンスは落ち、元に戻すのも時間が掛かる。

アメリカサッカーのシステム上の問題以外にも厄介な問題がある。それは、謂わばアメリカ文化に属するものかもしれない。アメリカではあらゆる局面で結果主義であり、その裏の努力プロセスは評価されない傾向が極めて強い。結果さえ出していれば何をやってもよい、という風潮が強く根付いている。やや誇張して言えば、「一年を一年で暮らすヨーロッパ」に対し「一年を半年で暮らすアメリカ」となる。これではアメリカのスーパースターは出てきても世界のスーパースターは出てこない。野球やアメフトのようなアメリカ標準のスポーツであれば”独りよがり”でも良いだろうが、サッカーは国際標準であることをアメリカ人はもっと知るべきだ、とクリンズマンは言いたげである。

クリンズマンがチャンスがあればヨーロッパでのプレイを選手に推奨するのはその為だ。昨年、トットナムからシアトルに移籍したデンプシーに年初のオフシーズンをローンでヨーロッパでプレイするよう促し、デンプシーもそれに応えた。彼もブランクがパフォーマンスを落とすと知っているからに他ならない。

ユース時代からのドノヴァンの盟友にビーズレイがいる。MFのテクニシャンとしてドノヴァンと歩み始めた彼は途中から高みを求めてヨーロッパへ向かった。ヨーロッパの高い壁と苦戦しながら、二年前、メキシコのクラブに落ち着いた。クリンズマンは彼の高みを目指す姿勢を見逃さなかったのだろう。皆が彼の存在をすっかり忘れていた頃、突然代表に召集、本来のMFではなく、サイドバックとして起用、ビーズレイは見事にその期待に応え、クリンズマンのSquadには欠かせなくなった。すばらしいカムバックである。

アメリカのスーパースターであるドノヴァンも数回ヨーロッパに挑戦したのだが、いずれもうまくいかず、短期で終わった。ヨーロッパでは自分クラスがゴロゴロおり、出番も少なく”こんな所ではやってられない”と思ったのだろう。そして、昨年の年初から4ヶ月”サッカー漬け”を見直しリフレッシュする為に、と称して長期休養を取った。いかにも典型的なアメリカ人の行動である。アメリカ文化そのものと言ってもよい。これはクリンズマンのポリシーに反する。

しかし、クリンズマンはドンヴァンにチャンスを与えたのだと思う。代表予備選考の30人に入れたが、起用法を明言した。彼のチャンスはFWポジションでMFには使わない、と。そして、最終選考キャンプで、彼はクリンズマンが求めている、「彼ならこのレベルまで出来るはずだ」というレベルに届かなかったのだと考えるべきだ。もちろん、彼の現在の力量が他のFWに劣っているとは思えない。むしろ上かもしれない。しかし、同列で評価するならアメリカチームのレベルは一向に上がらない。ドノヴァンが担うべきは、上へ行く姿勢とパワーなのである。”燃え尽きたから、一度リフレッシュしたい”ということは、過去の最高のパフォーマンスからの出発では決してありえないからだ。ドノヴァンは”ブラジルに行けたら、自分のスコアは二の次でチームの為に働きたい”とコメントした。クリンズマンはFWポジションの彼にそんな事は望んでいない。明らかにクリンズマンのメッセージを読み違えたのだ。

クリンズマンは高みを目指す集団を作り、アメリカサッカーを変えたいと考えている。アメリカ文化への挑戦でもある。

オーマイゴッド!痛風再発か?

2014年05月23日 | いろいろ
なんとなく左足に軽い違和感があったのだが、一昨日形になって現れた。足の外甲の真ん中辺りが痛くなり、翌日は腫れ始めた。鎮痛剤を飲んで様子をみたが、痛みが更に足の小指付近にも出るに至り、おそらく痛風の再発だろう。

約9年前、初めての痛風が右足親指付け根を襲った。発症の殆どが親指付け根らしいので、典型的なやつだ。しかし、発症箇所は親指付け根に限定されるものでもないらしい。その証拠に妹の旦那は膝に出るという。

実は、日本に居た頃、自転車で大コケしたことがあり、左の膝をしたたか打ったことがある。その時は酷く痛かったのだが、病院に行くこともせず、いわば自然治癒に任せた。もちろん骨が折れたりしていれば、そんなものでは済まなかったはずだが、不思議なことに多少腫れただけで、痛みはそのうち取れた。治ったには違いないのだろうが、違和感も残った。物が少しでも当たるとビリビリと感じるようになったのだ。壊れる寸前の茶碗のような感じと言ったら良いだろうか。そのせいか、二三年にいっぺん、そこが腫れて疼くようになり、それは今でも続いている。

今回の左足の痛みは、この膝故障の影響かとも思ったのだが、そんな訳もあるまい。このところ調子に乗って酒量も増えてきているので、神様がお灸をすえたのかもしれない。

痛風なら、水を飲んで、兎に角尿酸を薄め、外に排出せねばなるまい。ということで、今やたらと水を飲み始めている。横では、ワイフが冷ややかに”このお調子者”とあざ笑っているのだが、それには理由がある。最初の通風以来、ワイフは普段でも水を飲むように口酸っぱく勧めているのだが、よし坊はそれを一蹴してきたのである。”お調子者’の性格は残念ながら直らない。

ワールドカップで日本は勝てるか

2014年05月07日 | サッカー
いよいよワールドカップも一ヶ月あまりとなり、日本はどう戦うのだろうか。いろいろ予想も出ている。まずは決勝ラウンドへ進めるかどうか、だが、残念ながらよし坊の今回の予想は予選ラウンド敗退である。勝敗は1分け2敗あたりが濃厚だ。どうも勝てる気がしないのだ。

勝てそうもない要因はズバリ本田と香川である。本田はミランでポジションに苦戦しており、香川はマンUで今季はゴールから遠ざかっている。要するにリズムに乗れていない。海外組の代表予想メンバーの中でリズムに乗っているのは長友と岡崎くらいだ。更に弱点と言われるディフェンスが故障者で総崩れ常態だから、相当な苦戦を強いられるとみていいだろう。

ワールドカップ直前は各国とも最後の調整トレーニングを兼ねてゲームを行う。フロリダにも何カ国かのチームが集結するが、日本もそのひとつで、タンパで二試合を行う。

てなわけで、6月2日の対コスタリカ戦を逃す手は無い。ワイフと”目指せ!タンパ”となった。コスタリカはランキングでは日本より上で、相手としては丁度良い。


二番手のススメ

2014年05月01日 | ビジネス横丁こぼれ話
業界トップの会社と二位の会社がある。新入社員として、そのどちらへも就職可能だとしたら、アナタはどちらを選ぶだろうか。特別な理由が無い限りは業界トップの会社を選択するだろう。大企業か中小企業かの選択であれば、総合的判断から大企業を選択するに違いない。しかし、多角経営化する大企業にあって、その企業が展開する全ての事業がその市場のトップとは限らない。話題の大企業に入ったものの、配属された部署や事業体が後発で苦戦している例はざらにある。しかし後発も捨てたものではない。二番手三番手の事業はトップに中々追いつけない苦しさはあるが、追いつき追い越せ、という大目標があるので、苦しい中にも緊張感が生まれ、試行錯誤を繰り返すことで人間が育つ。もちろん、先発にはトップを守るという別の苦労はあるが、仕事の楽しさは、二番手の方がはるかに面白い。そんな経験を筆者はかつてしたことがある。

筆者が学校を卒業して就職したのが当時経営多角化を次々と打ち出していた、業界大手と言われる会社だった。ところが、配属されたのは、中核事業ではなく、全く新しい事業を展開する部署であった。その事業分野には既に7年前から先発企業が強力な市場を形成していた。パイオニアとしての先発企業は強い。既にブランドと品質が市場に浸透しているので思うようにマーケットが取れない。僅かな品質の良さがあれば、これでもか、これでもかと説得を繰り返し、値段で揺さぶられれば、どこが落とし所か、悶々とする日々。お陰で最初の5年間は赤字の垂れ流しで、何度も事業中止の憂き目にも遭ったが、任された海外市場開拓で、東南アジア、欧米と無い知恵を搾りながら兎に角走り回った経験は大きかった。こうして1970年代から80年代を駆け抜けた。

その後縁あって別の事業部に異動した。そこは別世界であった。その事業部の展開商品は世界一の品質を誇り国内外に君臨していた。素晴らしい事に違いないないが、大きな問題を内包していた。平たく言えば、こちらから売りに行かなくても先方から平身低頭買いに来る、そんな図式である。やる事は値段を決めて数量を配分するという、お役所仕事に似ていて態度も不遜となりがちで、新入社員はそんな雰囲気に直ぐ慣れ、苦労知らずの自信家ばかりが育っていく。

苦労は人間を育て、その人の人生に幅を作る。そして、何よりも仕事は楽しくなくてはならない。それを求めるならば、二番手こそおススメである。