毎年、夏にはまとまったものを読んでいるのだが、今年は、カミユの、「ペスト」La peste ということになったな。夏の始めから読み始めて、これで、2回目だからもう少し早く終わると思っていたが、今、80%というところ。今回、深く、じっくり、ということだったが、フランス語も表現方法も難しく苦労している。一回目は、ストーリーだけ追って行ったわけだ。
当たり前の話だが、難しいものでも、何度も、いろいろな角度から見ていくと様々なことが解るような気がする。不条理とも言える、困難、不幸、と対決するのは、様々な、考え、立場、がある中、普段の努力とみんなの協力、そして協調をしていかなければいけないということなのだな。
この作品が高く評価されノーベル文学賞につながったのも多くの人がそう感じたからなのだろう。
今年の夏は暑い、僕も暑い気持ちで挑んでいるが、読了まであと少し。
絵は、舞台となった、アルジェリア オラン市の古い風景。後ろの丘の上には、サンタクルス要塞。
2023年9月15日 岩下賢治