ぼくらの日記絵・絵心伝心 

日々の出来事や心境を絵日記風に伝えるジャーナリズム。下手な絵を媒介に、落ち着いて、考え、語ることが目的です。

関東の記録的積雪に思う

2014年02月19日 | 日記

 先週に引き続き今週末(2月14日)は雪であった。雪に限らず台風など自然災害に見舞われた場合、生鮮食品などの食料品の流通に大きな影響がでる。思うに東京=都市では細かな流通網が成り立っていて、トラック便が災害に巻き込まれると、影響がモロに出るのだと実感させられる。つまり分業が極度に達しているのである。

 が思うにこうした分業は、従来、都市と農村(地方)の関係、あるいは先進国と後進国の関係と見なされてきたが、テクノロジーの発展によって、今後は地域内で処理でき、交易の範囲はどんどん収縮していくのではないだろうか。つまり都市の中に農村を包み込んでいくような。現実に野菜類は都会の中のビルの中でいくらでも生育できるし、国と国との関係の中でも、自動車でみるように消費地に生産工場がどんどん移設されている。それのほうが効率的なのである。いままでは資材や部品の調達の問題で分業が広域化していたのであるが、テクノロジーの発達でどの地域でも容易に生産できるようになったのである。

 その結果、都市への人口の集中が顕著となる。東京圏では日本の全人口の20パーセントを超える人々が生活はしているのだ。このことは、地産地消ということの反映でもある。これからは、高速道路網に頼った従来の分業システム=産業構造は改変されていくに違いない。

 災害に強い都市というのは、広域の交易によらない、地産地消的なまとまりのよい都市となろう。現に東京は曲がりなりにも災害にもっとも強い都市になりつつあるのである。【彬】

 

 

 

 

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