ぼくらの日記絵・絵心伝心 

日々の出来事や心境を絵日記風に伝えるジャーナリズム。下手な絵を媒介に、落ち着いて、考え、語ることが目的です。

走るアトラスロボットの核心は膝の動き

2018年05月15日 | 日記

   日本でいちばん大きな葉と花を付けるホウノキ

 人型ロボットや四足獣ロボットの開発が進んで、Uチューブなどで公開されている画像を見ると、えっと脅かされることがある。今、話題を集めているのは、ボストン・ダイナミクス社のロボット『アトラス』。

 人型のはしりはソニーのASIMOくんだったが、彼の会社のものは、ASIMOくんを数段凌駕している。素人の見方だが、ASIMOくんの場合は身体の重心を両足で支えるという構造だったが、アトラスの場合は片足で身体を支えるという仕組みになっているように思う。その結果、アトラスは足元が不安定な屋外でも人間のように走ることができる。そして両足でジャンプすることができる。

 人型だけではない。四足歩行ロボットは、犬のように歩き回ったり、階段を登り下りできる。

 こうした動きを可能としているのは、言うまでもなくコンピュータ制御の賜物だろうが、私には動きの基本となっているのは、膝関節の改良なのではないか、と思える。私たちの歩行や走る能力は、股を広げ、後ろ足を前に出す動きだと誤解されやすい。だから股関節を柔くし股関節の動きを良くするように訓練する。相撲取りの股割りや各種スポーツ選手の開脚前屈の柔軟運動などが、その典型である。ところがアトラスをよく観察すると股関節の動きではなく、膝関節の動きに独特さが見える。膝を伸ばすことをせず、曲げて着地することで重心を一点に集約しやすくしている。そして曲げて着地することで次の行動にスムースに移行できる。四足歩行ロボットの場合も同じである。まだ、走るまでは至っていないが、4本の足を交互に動かすには、膝の動きがもっとも重要のように見えるのである。脚の付け根の、股関節の動きではないのである。

 それで、思うのだ。人間もこのロボットの動きに見習うべきではないのか。

 年配の人、私もそうだが、多くの人が膝が痛いという。それをカバーするためにコンドロイチンとか各種の補助食品が売られている。また杖をつけばいいのに年寄りに思われたくないといって、そうしない。痛いからカバーしながら歩くからガニ股になり、一層悪くなる。

 人間が動く時は、アトラスロボットのように膝が基本となる。年配者は膝の補強、訓練を積む必要があるのではないか。どんな運動がよいのか、運動生理の専門家に是非研究してもらいたい。年をとってから、スクワットと言うわけにはいかないだろう。私は、膝関節の可動域を広げる工夫が、もっとも重要なアンチエージングだと思って、歩き方の工夫や膝のストレッチをしているものだ。【彬】

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする