ヒメジオン。花の色はピンクがかった白である。
太田隆文氏 まさか、生きている間に、日本の総理より北朝鮮の指導者に好感が持てる日が来るとは思わなかった。
安藤優子氏「(バス事故被害者を見舞いに訪れた金正恩氏を)見ると血の通った人間なんだっていう、すごく好印象」
澤田愛子氏 北の金委員長の頭脳明晰さは多くが認めるところとなっていて、先を読む目も持っているようだし、落としどころも知っているようだ。核戦争の手前まで行った米朝危機だが、文大統領の勇気で展望が開かれ、金委員長の思い切った決断で、予想もしなかった平和が訪れる予感。時代に取り残される日本が哀れ
姜尚中氏「金正恩は馬鹿ではないしクレイジーでもない」
先だっての、南北朝鮮のトップ会談には、上記のような金正恩を讃えるかのようなツイートが数多くでている。
政治家に対する毀誉褒貶が激しいのはいつの時代でもそうだが、私たちのような生活者ではなく、知識・文化人として文筆や映像に携わっている人たちが、上記のような発言をしていることを見ると、思想としていままで何を培ってきたのだろうかと疑ってしまう。
上記だけではない。新聞やテレビで報道されていること、コメントを寄せている人、みんなそうである。
私は朝鮮問題の専門家ではないし、国際政治の動向を知悉しているわけではないが、今回の南北会談の目的は、核兵器の廃絶でもないし、北朝鮮の制裁問題でもない。誰が見たって、会談の目的は朝鮮半島の統一である。統一のためには、現在の戦争状態から脱することが第一だが、それが可能かどうか。今の時代、そんなことは簡単なことなのではないか、と思う人もいるかもしれないが、南北分断の発端だった朝鮮戦争はアメリカと中国の戦いであり、その結果、両国は軍事施設を構築し、それぞれ多大な利権を保有してきているのだ。だから両国が承知しない限り、朝鮮半島の平和協定は結びようがない。加えて問題なのは、南北それぞれが異なる政治体制を敷いていることである。朝鮮統一といっても、単なる話し合いで決着できる問題ではないのである。
南北首脳がこうした課題をどう語り合えたのか。この主題であるべき情報報道が何一つないのが悲しい。これら微妙な問題には両首脳部からは、決して漏れてこないだろうが、ジャーナリストが取材すべきは、この問題を韓国市民や通常の政治家たちがどのように感じ、考えているのか、である。首脳の尻を追いかけても、重要な情報は出てこないのだから、取材者は市井に降りていくべきなのだ。
慰安婦像や徴用工像といった上辺のことに惑わされず、朝鮮戦争後の南北関係を見据えての報道がないというのが、なんとも頼りない限りである。そして私たちには本当のところ、国名である韓国の、韓というのがわからないのである。これがわからないと、対日的に主張していることの本当の意味がわからないのだ。【彬】