ぼくらの日記絵・絵心伝心 

日々の出来事や心境を絵日記風に伝えるジャーナリズム。下手な絵を媒介に、落ち着いて、考え、語ることが目的です。

氷の世界

2019年02月11日 | 日記

 北海道は2月7日から強烈な寒波が襲い40年来の冷え込みとなり、札幌ではマイナス11度以下ということだ。

 一方、僕の住む、東京・小金井市では、9日は、ちらちらと雪が舞い大変寒く外出するのがつらい。気温は2度ほどである。翌日、2センチほどの積雪で穏やかな晴天に戻った。寒い冬、雪の多い地方では、生活が大変なことだと思う。ところが、雪の降ることのほとんどない東京地方に住む僕は、この季節、雪の降ることを期待するところがある。

 「雪景色は美しい」と思うのだ。

 学生時代少し冬山に行ったことがあった。僕が好きなのは、大きな雪山の景色ではなく、森や木の中に降る雪景色で自らがそのキャンバスの一部になったような感覚になることだ。夜、テントの外の気温はマイナス15度。お椀に入れた水を外に出すと瞬時に凍った。冴えわたる空気。月が出ていたかもしれない。夢とも現実とも思えない風景があったような気がする。

  この2月9日、雪はあまり積もることはなかった。夢の中にも期待していた雪景色は出てこなかった。以前、自分の好きな雪のある風景画を絵にしたことがある。今までの記憶を集めたものと、夢の中にでてきたものを、合わせたものだ。右上に、詩が書かれている。それかららみると、製作したのは5~6年前の今頃のようだ。

    2019年2月10日  岩下賢治

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