今年は紅葉が濃い
コロナ禍が一向に収まりそうもない。さらに拡大するのか、収束に向かっているのか、専門家の見解も一定ではない。
仮に急拡大し、死者も大幅に増えるとなれば、次の段階では医療問題から治安問題にならざるを得ない。つまり軍隊の出動ということになる。杞憂かもしれないが、現実に看護師が派遣されているのだから、無きにしも在らずである。世界の各地では、街のロックダウンが普通の行われている。その次には当然、夜間外出禁止令となり、軍隊の出番になる。ヨーロッパではその兆しがないわけではない。
軍隊は国外からの侵略を防衛するものではあるが、その本質は自国民の統制である。平和な世の中でも、この本質を忘れてはならない。
そこで私は思うのだが、不慮の大災害などの非常事に際して軍隊に依存するのではなく、常より訓練を積んだ「災害救助隊」を創設すべきだ、と。軍隊ではない消防隊のような特殊な組織である。
こうした考えを持つようになったのは、東北大震災の経験である。私は被災者ではないが、ボランティアで何回か現地を訪ねた時の体験からいうのです。ボランティアができることはほんの些細なことで、そんな私たちが見たのは、迷彩を施した巨大な車輌を駆使し、有無を言わせず困難に突き進む軍隊であった。その姿は隊員も含め異様だった。もちろん巨大な災害に対処するにはそれ以外にない。
でも、私は軍隊に出動してもらいたくない。台風とか地震とかいうとすぐに自衛隊に依存しがちで、それが当然のごとく思う人もいるかもしれないが、理想的には軍隊はない方がいいのだ。
災害救助隊は車輌や装備品に迷彩を施す必要はない。消防隊のように、派手で目立つことの方が重要だ。車好きの男の子が憧れるようなものがいい。そういう災害救助隊であれば、おそらく今日のコロナ禍の最前列に立って活動するのに違和感はない。その姿に私たちも心強く感じ、また積極的に応援・協力するのだろう。行政のトップが嫌々ながら自粛を要請することなどよりも、災害救助隊の指示に私なら積極的に協力する。街角に災害救助隊の車輌が出ていれば、気が引き締まるに違いない。【彬】