ぼくらの日記絵・絵心伝心 

日々の出来事や心境を絵日記風に伝えるジャーナリズム。下手な絵を媒介に、落ち着いて、考え、語ることが目的です。

乾燥肌と気象

2024年03月07日 | 日記

                  ブンタン

 昨年秋口から、全身に湿疹ができ、痒い。痛くなることもある。こんなことは初めてで、年とったせいかとも思っていたが、皮膚科で診断してもらったところ、乾燥肌だという。

 保湿剤と炎症を抑える軟膏、アレルギー制御の薬を処方されたが、一向に回復せず、医者を何度かかえたりした。そんな中、ある先生がいう。

「その症状はね、春になると自然と治るんだよね。不思議だがね。」

 症状は多少は改善したものの、なかなか完治に至らない。そんな時、本屋で「気象学入門」という本を見つけた。昔のブルーバックス=講談社の改訂版ということである。日々の天気予報については、人以上に関心をもっているのだが、気象学という考えには、至らなかった。読み始めると、なかなか難解だ。難解に思うのは、気象についてひどく誤解しているからなのであろう。論理が素直にうけいれられない。

 その一つが温度が低いと乾燥するということ。

 冬、寒いと息が白くなる。道端に霜柱が立つ。大気に湿気があるせいではないのか。夏は喉が渇き、汗をかいて皮膚から水分が蒸発する。蒸発するのは、大気が乾燥しているからではないのか。洗濯物は、夏の方が圧倒的に渇きが速い。夏の太陽で空気が乾燥し、軽くなり、上昇気流が発達し、入道雲ができる。暑い時のほうが空気は乾燥しているのではないか。寒さの中、湿気たっぷりの雪が降るが、これはどうしてか、等と。

 なにか生活実感とは、反対のような気がする、のである。

 でも、よく考えてみると、確かに冬は乾燥している。その証拠に落ち葉がある。落葉樹は葉の水分を寒さで蒸発させるから枯れるのだ。常緑樹は葉が分厚いから乾燥を防いでいるのだ。火事が多いのも冬だ。

 人間の皮膚も同じなのだろう。冬に乾燥肌になるわけだ。春になり、湿度が上がってくれば、自然と治るのも自然の道理には違いあるまい。

 などと思った次第。

 台風の仕組みや季節風の動きなど、気象を予報士やコンピュータに任せず、もっと理屈を学んでもよいように思う。と思うのは私が無知なせいなのか。【彬】

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同窓会の楽しみ

2024年03月04日 | 日記

 先月2月の最終土曜日に、母校、上智大学の同窓会があった。同じ卒業年度の全学部の卒業生に案内が出されている。卒業したのは遥か昔のこと。

 案内状には「皆さんお誘いのうえご参加ください。」のようであったが、僕はあえて誰にも声をかけず参加した。会場でいったいどのような人と会えるか、を楽しみにしていたのだな。

 長い年月は、人達の外見をおおいに変えている。同じ学年だから、ある程度分かりそうなものだが、まったく別世界に迷い込んだよう。それでも、段々わかってくる。クラスメイトや、クラブで一緒に活動した人たちなど。特に、なにを話すわけでもなく、なんとなく昔に戻った時のように過ごした。ただ懐かしい、それが、同窓会のたのしみだ。

 来月、長年勤めた会社の、僕の所属していた事業所のOB会が開催される。僕も幹事の一人で、150名ほどに案内状を発送した。参加者は45名ほどになりそう。返事の名前を見ているだけで、懐かしいなあ~。という気持ちになる。

 OB会の楽しみは、ただ懐かしい人に会えること。その楽しみの場を作るためにだけ幹事をやっている訳だ。

 絵は、上智大学の1号館廊下。ここ歩くと、母校に来たな~、といつも思う。

  2024年3月4日  岩下賢治

 

 

 

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