時は1986年旭川。
旭川駅より続いている平和通り(買い物公園)に「手」があった。
こんな書き方をすると、生の手が落ちていたように勘違いされるかもしれない。
確かに「手」はあったのだ。
写真を見ていただくとお分かりになると思うが、黒い大きいのがゆきたんくの言っている「手」だ。今では、どこかに移されてしまったというが、ゆきたんくの中では、ここは1986年で止まっている。
この彫刻は一般的には「手の噴水」と呼びれているようだ。手と手の間に水が噴き出るからだ。
かつては師団通りと呼ばれたこの通りも平和そのものだ。
戦争のために開発された場所が、今では平和と名がついている。
そして人々で賑わいを見せていたが、今では人通りは斜陽だという。
「手」の付近の現在を実際に自分の目でみた訳ではない。
しかし、ゆきたんく在住の近郊の市町村でも土日の買い物時に人通りが殆どみられないことを鑑みると、真実なのだろう。
ゆきたんくがこの「手」とともに写真に納まった時、活気があった平和通り買い物公園はもう無いようだ。
再訪しても「手」もいなくなってしまったようだから、この風景には再び出会うことはない。思い出の中に、楽しさ美しさを求める年齢ではないと思うが、しょうがないこともあると納得しなければならない年齢ではある。